見出し画像

サバだけに

「流行」を生み出してしまった。

まだまともに喋らないうちの子たちはカウント出来ないから、私と相方というただ二人だけが対象のささやかな流行だ。

昨今ファッション誌などは常に新しい流行を提供することを生業にしているようなもので、日々業務としてそれを行う。

そんな業務になんの関係もない私が流行を生み出してみたかったことに理由はない。あえて言えば流行を生み出すこと自体に憧れはあったように思う

そして、そんななんのしがらみもないことにより生み出された稀有な流行。

それが「サバだけに」である。

その日はたしかにサバが食卓に上がっていたように思う。皆さんご存知お魚のサバだ。

ついでに言えば週末も近く、仕事の疲れがたまっていなかったと言えば嘘になる。だから「週末はどこそこに遊びに行きたいね」と言われて

サバだけにね

と答えた私を許してほしい。

もちろん理由などない。側から見なくても完全に疲れていい加減なこと言ってるでしょこいつ、という状態以外の何者でもない。そしてそんないい加減な返事に対して

うん、サバだもんね

と返した相方を褒めてやってほしい。かくして流行が生まれる下地は整った。後は動かすだけだ。

そこから一週間くらいはとにかく使い倒した。文面もシチュエーションもタイミングも関係ない。「サバだけに」と言えばよいのだ。疑問形も可。

使いたいときに使えばいいサバだけに。

こんなに気楽な流行が今まであっただろうか。「かわいい」とか「ヤバイ」の汎用性もヤバイと思うけれど、「サバだけに」の汎用性もかなりのものだ。

著作権フリーだから、使いたい人はいつでもどうぞ。絶妙に微妙な空気が生まれること請け負いです。

相手がちゃんと答えてくれるかどうかは完全に相手次第。使いすぎると微妙を通り越して空気が張り詰めていくからご注意。TPOはわきまえましょう。

さあみんなもレッツエンジョイサバライフ

・・って最初からボケ倒していると突っ込みの入りようがないな笑

あと借りた写真はサンマ。


#エッセイ #サバ #サバだけに #夫婦 #流行

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)