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点と点がつながる瞬間

私はWikipediaを眺めるのが好きで、映画や本を読んで、「面白いな」と思ったものは片端から眺めにいく。

ウィキなんて所詮は素人知識の寄せ集めで、私にも簡単に手の届く情報しか載っていなかったり、そもそもほとんと情報がなかったりもするけれど、大体は私の貧相な知識欲を満たしてくれる。

そして、『ひとつのコンテンツを追っていったら、他のコンテンツや人とつながる』。そんな点と点がつながる瞬間に出会えたときは、とにかく嬉しくなってくる。

私がたしなむ中では、かなりコスパの良い趣味のひとつではないだろうか。
そんなわけで、今日も今日とてWikipediaに足が向く。

読んでいたのは『校閲ガール』。

今更と言ってくれるな。

面白さに新旧もないし、私は文字を書く人に関しては、今は新刊を追うほど好きだと言える人もいない。思いついたときに手を出して、思いついたタイミングで読む。

そして、数年前にドラマ化したことも記憶に新しい今作。かわいいキャラクターが描かれた表紙と、面白かったドラマの記憶に引っ張られて今更読んでみたわけだ。
現実にいたら鼻持ちならなさそうだけれど、数あるキャラクターがみんな個性的で、文体も軽くて非常に読みやすい。校閲モノとはいえ、校閲だけにとらわれないバラエティにとんだ話は読み応えがある。

最近、文字を読む速度が鈍化している私にしては珍しく、すぐに読めてしまって、大変満足度が高かった。

そして、いそいそとWikipediaにおもむく私。
おや?宮木あや子さんって、なに……『花宵道中』書いた人なの?

こと活字ジャンルに関しては、数が多すぎるのもあるけれど、知らないことだらけだ。だからこそWikipediaめぐりは楽しい。

件の『花宵道中』も私は実は読んだことはない。映画化もされているけど、そっちも見たことはない。ただ、コミカライズされた方は読んだことがあるのだ。
「斉木久美子」さんという私のひいきの漫画家さんがそのコミカライズを担当している。それがとても面白かったので、私のキャパシティの低い脳みその片隅に引っかかっているのだ。

斉木久美子さんに関しては、『かげきしょうじょ!』シリーズが、キャラ良し話良し宝塚愛良しの三拍子(? 揃っているので皆様にもオススメしたい。

とにかく、そんなお気に入りの漫画家さんと、今読んだ作家さんがここでつながりを見せる。

そんな瞬間に私の胸はときめく。

古来の人が、夜空に星座を描いたときも、同じように胸をときめかせたのではないだろうか。
何もなかったところに、絵が生まれ、ストーリーが生まれる。やはり創作するという行為はかくも蠱惑的な行為なのだ。それを横で眺めて楽しむだけでも十分に楽しい。

「人と人をつなぐ」、という意味ではnote酒場も点と点をつなぐ存在。行って端にも棒にもかからないかもしれないけれど、そこから線が生まれるかもしれない、という期待感だけでご飯が進むというものだ。

そう考えると、人と人のつながりを作っていく行為も創作のひとつなのかもしれない。

そんなことも考えながらまた今日もパチパチとキーボードをたたく。
私が、「筆をとる」と書きたくなるときと、「キーボードをたたく」と書きたくなるときはどう違うんだろう。いつかこの二つの点がつながることがあるのだろうか。

今度、Wikipediaに聞いてみよう(多分のってない


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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)