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音楽で語る身の上話【#音楽の履歴書】

というわけで、さささんのやっていた「#音楽の履歴書」というのが楽しそうだったので私もやってみることにいたします。


◆幼年期

ごく小さい頃は特別音楽が好きでもなく、人並みに童謡とか、歌を歌ったりはしていたと思うのですが、あまり音楽というものを「音楽」として意識して聞いた覚えがありません。

当時の曲で覚えているのは、親戚のおねえちゃんが歌っていた「帰ってきた酔っ払い」とか、母が歌っていた「東京」という曲とか。

あと、もう少し大きくなってから、怪しい宗教団体(仮)のやっていた、当時流行っていた謎の合宿みたいなやつ(仮)で歌を歌ったりしたのは結構好きだった記憶があります。
今でもその時歌っていた曲覚えているので、かなり印象深かったのでしょう。素直な曲でした。

そんな感じで幼年期は「歌が好き」という認識が徐々に芽生え始めた時期とは言えそうです。でも前述したように、「音楽を音楽として意識していなかった」のもまた確かだったように思います。


◆中高生くらい

私にとって大きな出会いは、GLAYです。HOWEVERです。

謎の好きがこうじて、一時期ベストアルバム「REVIEW」を7枚ほど所持しておりましたが、人にあげたりなんだりで今は5枚くらいしか持っておりません。

蛇足の蛇足ですけど、L'Arc~en~Cielの2枚同時発売されたアルバム『ark』『ray』を買うために持っていたお金をカツアゲされたのは中学生のとき。そのあと結局両方買ったんですけど、『ark』だけ行方不明なんですよね。誰かに借りパクされたらしいので、ゆくへをご存じの方はお教えください。


ともかく、テレビから流れるGLAYの曲、TERUの声を聴いて、「音楽っていいな!」と強烈に印象づけられるわけです。映画もそうですけど、テレビの影響って大きいですね。ちなみに人生で初めて買ったCDは映画「ジュラシックパーク」サントラ(中古)です。
GLAYと出会うことをきっかけに、『ミュージックステーション』や、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』なんかの番組を毎週見るようになりました。

時代はHi-STANDARDの全盛期。言わずと知れた「Stay Gold」。また「ONIGUNSOW」のCMがテレビで流れていたSEX MACHINEGUNSも大流行。速弾き系か、パンク(メロコア)かで派閥が分かれ、私は速弾き系に属していたのでした。とはいえ、当時は楽器なんて弾けませんけど、派閥同士で無駄にいがみ合っていました(笑

余談ですが「Stay Gold」で検索かけるとBTSが出てくる時代なんですね。いい曲だけどさ。


インターネットはあったものの、今ほど使いやすいものでもなく、音楽のことを調べた覚えは全くありません。お金もない田舎の中高生の情報源なんてテレビか口コミかといったところ。

前述の音楽番組で今でも覚えているのは、PENPALSの「ラブソング」のやSNAIL RAMPの「B・M・W」。どちらもヘイヘイヘイ。昔からバンド好きだったみたいですね。
あと当時、友達からいろいろ入れてもらったCDをもらったんですけど、今でも覚えているのはTHE BACK HORNの「空、星、海の夜」と、HUSKING BEE「新利の風」が入っていたこと。どちらも気持ち悪くて大嫌いでした(笑 あ、今はどちらも大好きです。

その流行りのバンドものとは袂を分かつ硬派な派閥とも仲良くなり、教えてもらったのがEric Clapton。この辺でギター始めたこともあり、名曲「Tears In Heaven」のギターもこの友達から教わりました。

そして、速弾き系派閥に属していた私は、「YOUNG GUITAR」という速弾き系雑誌を買うようになり、洋楽にのめりこむわけです。……というよりも「邦楽ってダサイ!」とかいう思春期特有のあれもありました。

ポール・ギルバートとかイングウェイとか、先日お亡くなりになったヴァン・ヘイレンも。あとはジェフ・ベックやらヌーノやら、スラッシュとかザックとかザッパとかコッツェンとか。まあ結局今でも速弾きなんて弾けませんけど。

そういうギターヒーローよりも、そこにのっていた『必聴アルバム100!』みたいな特集の方が私の糧になっていますね。ただ、のってたRage Against the Machineのアルバムがセカンドの『Evil Empire』だったせいで、私がレイジを好きになるのが3年遅れました。許すまじ。有名でキャッチ―な曲多いんだから、素直に1枚目3枚目にしてよ。

Red Hot Chili PeppersのアルバムCalifornicationが出たのも中学だか、高校の時。今でも私のベースヒーローはフリーです。

他に当時好きだったのは、NIRVANAMETALLICAですね。どちらも今でも5本の指に入るくらい大好き。
私が人生で初めてライブに行ったのもメタリカでした。大学に入ってからですけど、11月11日さいたまスーパーアリーナだったかなぁ……汗だくになって電車で八王子まで帰りましたけど、よく風邪をひかなかったものだ。

そんなこんな、大学に入ったらバンドがやりたいという思いを募らせて、高校を卒業するわけでした。


◆大学

はい。念願かなって軽音サークルに入ります。
大学での数年が、今の私の一番の下地になっているのは間違いありません。

軽音サークル、というのはつまりバンドをやるサークルなのですが、サークルによって個性があります。私のいたキャンパスには4つ音楽サークルがありました。その中でも一番POPで、邦楽中心、初心者歓迎(下手、とも言う)なサークルに入ったのです。洋楽かぶれだったはずの私ですが、結局ひよったわけですね(笑

オリジナルは数えられる程度。基本はみんなコピーバンド。
学内で一番POPなだけあって、毎年1つはaikoJUDY AND MARYGOGO7188のコピーバンドがあったりしました。あと毎年2つくらいTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのコピーバンドがありました。というか、入学した年に解散してましたミッシェル。ラストライブ行ってないけど。

基本的には『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』を想像してもらえばだいたい間違っていないのですが、そこに洋楽と、メロコアとインディーズの人たちを少しずつ足していくイメージでしょうか。

私のいた時期にはまだAIR JAM系(? のにぎやかなバンドとかも結構強くて、Hi-STANDARDをはじめ、BRAHMANTHE MAD CAPSULE MARKETSBEAT CRUSADERSなどなどや、それよりちょっと人気では劣るあたりのGARLIC BOYS、SHERBETTHUMBREACHCAPTAIN HEDGE HOGSHORT CIRCUITあたりとか。今でも人気のHAWAIIAN610-FEETDragon Ashとかてんこ盛り。

もちろんそういうバンドばかりじゃなくて、ELLEGARDENTHE YELLOW MONKEYクラムボンスーパーカーマキシマム ザ ホルモンNUMBER GIRLくるり9mm Parabellum Bulletなんかの人気バンドももちろんコピーがありました。前述のMETALLICA陰陽座といったメタルのコピーも。

新入生が入ると100人を超える大所帯で、裾野が広い。入ってそのままやめてしまう人も多かったですけど、基本的には何でもOK(コントだけやるバンドなんていうのも可)の、POPで雑多なサークルなのでした。

今だったら私はTHE KEBABSがやりたいって言うんだろうな。a flood of circleとかUNISON SQUARE GARDENはそんなにやりたくないけど、ケバブスはやりたい。

基本的に『ひとつのバンドで、ひとつのアーティストをコピーする』という形式だったゆえ、やりたい曲が増えるとバンドが増える増える。頼まれたら断らない性格もアダになりました。
卒業の時に数えてみたところ、結局組んだバンドは全部で50くらいに。同時進行でいえば17個が最高でした。まあ当時はこれっぽっちも授業に出ていませんでしたから可能だった所業です。

誰かがやっているバンドはちゃんと聞きますし、人が多かったので、幅が広く、邦楽洋楽問わず、一番潤沢に音楽の知識があふれている時期でした。今から考えれば、ラップとかHIPHOPは誰も詳しくなかったなぁ。当時の自分に受け入れられる余裕があったとは思えないけれど残念だ。


そうこうしているうちに就活の時期になります。

定期的なバイトもしづらいわけで、日雇い的なものを……と探して、教えてもらったのが「ライブパワー」そしてライブパワーでライブに沢山行くことができたのが、その後のライブ好きという趣向につながってきます。

AKB48の握手会から始まって、レミオロメンとかエレファントカシマシX JAPANピロウズギターウルフのやってたロッケンローサミットなんかの会場整理もやりました。ミドリ8ottoはこれで初めて見たなぁ。

期間は長くないんですけど、ライブって楽しいじゃん! もっと気軽にライブに行くべき! と強く感じたいい経験でした。


◆社会人

そのあと就職したら地元に帰らされてしまって、友人もいなければ、遊ぶ場所もない。困ったからライブハウスにでも行こう。

……と心に決めたわけでもありませんけど、①自分のスケジュール帳を見て、②空いている日を探し、③ライブハウスのスケジュールを見て、④楽しそうな箱に行く。という感じで、特段の目当はなくてもライブハウスに行くということをしばらく続けていました。
名古屋からも距離がありましたし、これ東京だったら、もっと色々廻れたんだろうなぁと思うとちょっと悔しいです。

この時期は狭い箱の対バン形式が好きでした。ワンマンに行ったのは、当時も今も大好きなASPARAGUSストレイテナーだけじゃなかったか……と思って、mixiにおいてある参戦履歴を見直してみようと思ったら、アドレスもパスワードもわからなくて、ひと悶着あったんですが、それは完全なる余談です。

そして無事ログインできて見てみたら、全然そんなことありませんでした(笑

mixiに置いてある一番古いものが2011年の参戦履歴で、この年から私、モノノフ(ももクロちゃんのファン)になって、初めて現場に行ってますね。人生初アイドル現場だこれ。2011年4月10日で涙涙であかりんが抜けて、悲しみとともに、さらなる飛躍が……って、話すと長くなるからやめよう(笑

前述したテナーさんやアスパラガスのワンマンも行っているけど、渋さ知らズに2回も行っているし。クラムボンとかbonobosとか曾我部恵一さんとか久々復活のSCAFULL KING。うわっ……今をときめくLiSAの学園祭ライブ行ってるし。10年近く前じゃん。

あとは対バン形式とかフェスとかで、2011年は26本でした。
対バン形式とはいえ、ニューロティカが好きで2回見に行っており、これが妻との出会いにかかわってくる重要な要素になってきます。



◆結婚してから

皆様、ご存じのように私が妻と出会ったのはフェスでして、お互い音楽好きです。

妻の方が激しいバンドが好きで、当時は率先してピットに飛び込んでダイブする感じでした。多分、一番好きなアーティストはdustbox。私はきっちり激しいものの教育を受けてきたものの、住んでいるのはロック畑。

そんな感じでしたが蓋を開けてみたら、かぶっているところが結構あったわけです。それがHi-STANDARDGARLIC BOYS。そして前述したニューロティカ。加えて旧BiSの存在も大きいです。

Hi-STANDARDはもちろん、学生時代から大好きなGARLIC BOYSという雄々しいバンドが好きなことは私に非常なる親近感を抱かせました。

そして、妻はニューロティカのローディーの人と友達で、酒飲みに来る、くらいのテンションでロティカさんのライブに来ていたんです。で、絡みはないものの、同じ場所を共有していたという事実を後から知るわけです。

直接、2人で会うきっかけになったのは旧BiS。

アイドルながらモッシュにダイブを起こせる実力と楽曲。今もBiSはありますけど、一応1期のBiSが好きだったということで「旧」つけてます。今はダイブ禁止ですしね。
ももクロちゃんが人気が出すぎて、チケットが手に入らなくなったために、その下の子たち(私立恵比寿中学チームしゃちほこ)に浮気をし、それでも飽き足らずに私がたどり着いた先が、BiSだったというわけです。

例のフェスに出ていたBiSを見に行って、妻に挨拶をする。サインほしいばっかりに、家にもあるアルバムをその場でもう1枚買ったせいでアルバムが余る。妻があのアイドルよかった! って言っているのを見かけて、アルバム余ってますけどどうですか? と声をかける。と、まあそんな感じでありました。

無事に結婚してしばらくは2人でいろいろ出掛けることになるのです。

(これファーストサマーウイカが居るやつですね)


意外だったのは、Keishi Tanakaを好きだったこと。顔が好みなんだそうです(笑 私も彼が前にやっていたバンドriddim saunterの時から大好きです。

ソロになってからは、アコギ一つで回ることも多く、野外など子供がいても問題ない場所でのライブをたくさんやってくれたので、家族で何度も見に行きました。結婚式でも曲を使わせてもらったり、ここ数年で筆頭格に好きといってもいいでしょう。


そして同じように野外でやってくれることが多かったADAM at

子供ができるまでは、旅行を兼ねて、いろいろ遠征もしました。BiSやGARLIC BOYS、BABYMETALなんかも見に行ったりしましたし、荒吐までフェスに行ったのもいい思い出。

子供ができてからはどうしても、フットワークが重くなりがちですが、少ない機会でも、こうしてみんなで気軽に聞けるアーティストが今はとても大切です。


◆現在

ああやっとここまでこれた。
なかなか自由にライブにも行けてはいませんので、新しいものの発掘もあまりできていないのが実際のところ。

最近、ちょっと気になっている人たちでいいますと、The Songbardsってこの子たち気になっています。きれいなメロとハモリ。初恋の嵐をちょっと彷彿とさせるような、どこか身近で、懐かしさを感じるバンド。比較的最近のバンドでいえばYogee New Wavesとかに近いかな。


もう一つ気になるのは羊文学です。
ゆるく入ってゴリゴリのシューゲイザーするこの感じ。お酒に酔ってライブ行ったら楽しいんだろうなぁという匂いがぷんぷんします。




さて。

なんで自分語りにこんなに文字数使っているのかわかりませんが、私の「#音楽履歴書」でした。思ったよりもずっと音楽を好きで生きてきたんだなぁと自分で正直びっくりしました。2000字くらいのつもりが6000字以上になっているし。サマソニ奇譚より多いのでは……

ま、とにかくお付き合いいただいた方ありがとうございました。
あなたの「#音楽履歴書」も読んでみたいです。



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