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ヨーグルトは我が家の『かすがい』

子供の朝食には大抵ヨーグルトが並んでいる。

前日順調に寝ることができて、朝ちゃんと早起きできたときはいい。でもそうでなかった日は、親も含めて布団でうだうだしているうちに、「あらやだもうこんな時間!」とバタバタと一日が始まることも珍しくない。

偏食が激しいうちの子は、幼稚園の給食で出されているものがどの程度食べれているか、かなり怪しい。だから朝はしっかり食べていって欲しい。でも、寝ぼけも手伝ってか好きなものじゃないとなかなか食べてくれない。
バスの来る時間も差し迫ってくるのに、着替えも歯磨きもまだ。「お昼にお腹すくのは君なんだよ!」と諭した(もしくは怒った)ところで、どこまで理解しているのか暖簾に腕押し状態。

結果、消去法的に息子の朝食には好きなものばかり並ぶことになる。
良く並ぶのはシリアルとかバナナ。それにガーリックトースト。出来あいの物を買ってくるときもあるけれど、基本的にはトーストにガーリックバターを塗って焼く。本人談ではジャムパンよりも好きだそうな。

そして、最初に出てきた『ヨーグルト』。こいつもストックがあれば大体食卓に乗っている。偏食の彼が、「そこそこ」自発的に食べてくれるありがたい食品なのだ。

「そこそこ」と書いたように、それほど優先順位は高くないようだ。

三角食べなどどこ吹く風。好きなものをまず平らげる。そしてその次に、次に好きなものを平らげる。という非常にわかりやすい食べ方をするので、その日のテンションによってどこまで食べられるかが決まる。

戯れに、「ゼリーとヨーグルトどっちが好き?」と聞いてみたら、即答でゼリーという答えだった。加えて「ヨーグルトと牛乳どっちが好き?」と聞いてみたら「牛乳」とのこと。
そう、うちの子は牛乳が好きだから、そこからカロリーを取ってくれるのは、まあありがたいことなのだろう。牛乳代は馬鹿にならないけど。でも、ヨーグルトより牛乳が好きってそれ、せっかくひと手間かかった意味がないじゃないか(笑

もちろん牛乳も食卓には並んでいるのだけれど、飲み物は飲み物だしね。じゃあ好きを優先にして「ヨーグルトじゃなくてゼリーで」とならないのは、所謂親のエゴというものだろうか。ほら、朝はヨーグルトって感じだし、そもそも健康食品だし。ゼリーはおやつだけどヨーグルトは朝食なら食事換算でもおっけー的なあれかと(笑

せっかくだから、何かちょっといい話でもできないかと思っては見たものの、だから何?という普通の朝食の話になってしまった(笑

とにかく、そんな「毎朝の忙しさ」と、「親としての責任感」の折り合いをつけてくれる『かすがい』のような食品。

それが我が家におけるヨーグルトなのだ。


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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)