助手席の大掃除(ショートショートnote杯・その他)
「アニキ! 来てください! 車の掃除してたら助手席からヤベェもんが出てきたんです!」
そう言ってバタバタと部屋に入ってきたのは舎弟のヤスだ。
「何だと! どうした!」
ソファから腰を上げ、車庫に足早に向かいながらヤスに問いかける。
「これは直接見てもらった方がいいかと……! こっちです!」
ヤスの慌てっぷりはかなりのものだ。「ヤベェ」と言ってもいろいろだと思うがはたしてどんなブツが出てきたというのか。チャカくらいならヤバくもなんともねぇ。うちの組ではご法度のクスリか? ――それとも、誰かの腕でも出てきやがったのか? そんな期待とも不安ともつかない思いを抱えながら車庫に向かった。そこには――
「見てください! どす黒くなっちまって、あんなにも膨らんじまって今にも爆発しそうっすよ! マジヤベェっすよね!」
「……なるほど。掃除してたら見つけたってわけだ。腐った助手席の大きなソーセージを……」
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そんなわけでカードゲーム「ショートショートnote」を使ってネタを出してみました。もうお気づきだと思いますが、「助手席の大掃除」って普通じゃん、と。何も考えずにランダムでやるとこういう悩みもあるんだなと気がつきました(笑
とはいえどんなお題でも形にしよう、という気持ちで挑んでいるので気にせず形にしてみました。これも訓練ですからね。
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)