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【ICU生の就活】究極2パターンだと思う


はじめまして。
ICU(国際基督教大学)21卒のA.J.です。
私も、なんとか就活(就職活動)を満足のいくかたちで終わらせることができたので、その中で自分が考えたこと、後世に残した方がよいと思うことをここに残そうと思います。

私の体験、感覚ですが、就活・キャリアのパターンは大きく分けると2つになると思います。「個人主義を極める」と「集団の一部になる」です。
もちろん、正確には白か黒かの2パターンしかないわけではなく、これを両端としてその間がグラデーション的に選択の幅は存在しています。
つまり、どちらをどの程度重視するかということになりますが、実質的なところでは、皆、両端のうちどちらを掴むかという風になります。
(そもそも、両者の間であることをPRする会社は少ないですし、いきなり程よい「中間」を目指す学生というのはあまり見られません。)

ですので、理論的(?)には決して2パターンしかないという訳ではないのですが、実質的には2パターンだよね、と思うので、ここでは「2パターン」と表現します。

それでは、順に2つのパターン説明をします。

1、個人主義を極める

これはいわゆる「コンサル」「会計士」「投資家」「エンジニア」といった職業を目指す人たちの一般的な行動原理になります(全く違う行動原理の人はいるのであくまで一般論)。
個人の能力、出来ること、経験値を高め、いかに個人としての人材価値を市場価値を上げていくかというキャリアになります。
そういう面をキャリアで重要視する人はこちらに属することになります。

こういう風なキャリアを目指す場合、
就職活動の時点から、どの程度の能力を有しているかが重要となります。
例えば、コンサル職の場合は過去にビジネスを自分で行った経験があるかやケース問題などをスモーズに解ける論理性があるかなどが問われます。会計士では学生で公認会計士の資格を持っているかが問われますし、投資関係では、英語コミュニケーション力が問われます。特に、エンジニアなどは学生のうちからかなりあからさまに技術力で選考の評価が決まります。

そのため、その分野に対する好奇心を持っているかどうかが非常に重要です。
なぜなら、こうした実利的な知識はいまのところ大学の扱う範疇ではなく、基本的に独学で有する必要があるからです。また、その独学者の中でも評価に値するようなレベルになるためには、やはり周りの人よりも勉強をしないといけません。
論理的に行動が出来る人であれば問題ないですが、多くの人の場合どれだけ勉強できるかの動機は「好奇心」にあるかと思います。

そのため、「自由そうだから」「かっこいいから」という理由でこうしたキャリアを目指そうとすると多くの場合不幸になるかと思います。
それは、(少なくとも新卒入社の場合)それまでの勉強量で選考が決まる割合(ウェイト)が大きく、弱い動機では勉強量は相対的に少なくなるからです。
逆に、論理的な考え方が好き、決算書が好き、技術が好き、といった苦労せずその分野の勉強ができるという人、なおかつ、きちんとその人用の職業がある場合の人は、目指すと幸せになれる確率が高いと思います。
ICUから医学部に編入する人や、休学して会計士や弁護士の勉強をする人や、休学してずっとエンジニアのインターンにいく人など、ICUには結構この道の人はいます。
多くの場合、まず1、2年生のうちに広くいろいろな学問や校外活動をし、熱狂できる分野を見つけた後、その道の専門職を目指す、というパターンの人が多いように感じます。

2、集団の一部になる

2つ目のパターンは、「個人主義を極める」と対極した表現にしたくて、こんな言い方をしましたが、実際のところ「理念を持つ」「〇〇な社会を目指す」といった方が良いかもしれません。

これは個人として市場価値を上げるだとかいうことよりも、「こういう課題を解決したい」「こういう社会をつくりたい」ということを動機に、それを実際に目指すというものになります。
つまり、究極的には、自分の市場価値が上がらなくても、目指している社会が実現できればそれで良い。解決したかった課題を実際に解決することができればそれで良い、という考えになります。

こういう風なキャリアを目指す場合、
どの程度、会社と課題感を共有できているかが重要となります。
例えば、食品ロス問題の解決を目指す企業であれば、何か食品ロス問題に対する実体験があった方がよいですし(実際に自分で解決のために挑戦してみた等の実績があればなお良いでしょう)、メーカーでしたら、そのメーカーが目指しているビションや理念といったものを、いかに自分が共有しているかを実体験で話せると良いです。

そのため、いかに早くから、自分が解決したい課題や目指したい社会を見つける(決める)ことができるかが重要です。
なぜなら、早くから目標がわかっていれば、そのために行動が出るし、それによる実績も得ることができるからです。当たり前ですが、「自分もこういう課題を解決したいと思っている」と言われるだけよりも、実際にこういう行動をしてこんな進捗があった、といったことを伝えられたほうが、課題感を共有できているように感じます。

多くの学生にとって、「君は何の課題を解決したいの?」とか「君はどんな社会をつくりたいの?」と聞かれても、「うーん。。。」となることが多いと思います。
しかし、ICU生の場合、比較的早期から、社会課題に対する意識が高いことが多く、大学生のうちからそういったものが見つかっている人が多いのではないでしょうか。


3、1番不幸なパターン

後半やや適当な感じになりましたが、とりあえず3番にいっちゃいます(何か質問があればTwitterのDMに連絡をください)。

1番不幸なパターン、それは、1、2どちらのパターンにもいけないということです。
つまり「個人主義的な実力主義的な競争では勝てない」かつ「目指しているものがなく『集団の一部になる』勇気もない」という場合です。

この場合、
「いまは勝てないけど『個人主義を極める』道を進む」か
「そこまで府に落ちてはいないけど数年の辛抱だと思って一旦『集団の一部』になる」
かだと私は思います。
例えば、前者の場合、あまり人気のないコンサル会社にしか入れなかったけど、ここから勉強をしていってどんどんコンサル人材としてキャリアアップをしていこう、という風になり、後者の場合、食品ロス問題に特別気になっている訳ではないが、大きな社会課題だとは思うし、一旦これに対して3年は頑張ってみるか、といった風になります。
とりあえずコンサル会社に入ってみたら、業務にどハマりして、知的好奇心や向上心がすごい高まり、そこからめちゃめちゃ勉強して一流のコンサルタントとしてキャリアアップしました、なんてケースはあるあるだと思いますし、
とりあえず、食品ロスについて挑戦してみたら、思ったよりも問題は悲惨で、課題感を強く感じ、今じゃ食品ロスの第一人者です、なんてケースも想像しやすいと思います。

ですので、焦って何かを見つけろ、ということではなく、一時的に、暫定的で良いので何か「覚悟」を決めれば良いのだと思います。
せいぜい3年程度の覚悟なら、誰でも頑張ればできると思います(3年という期間は適当。3年間いれば大体その分野のことわかるのでは?という勝手な憶測。違う可能性大)。


長くなったのでこれくらいにしておきます。
私自身の就活についてもどこかでまとめておきたいと思っています。
では。


質問等あれば答えます。TwitterのDMにて待っています。

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