吉本隆明の『共同幻想論』を読む、と7月27日の日記
NHKの「100分de名著」という番組をよく観ています。
今月は吉本隆明さんの「共同幻想論」でした。
ちなみに来月はミヒャエル・エンデの「モモ」です。これも楽しみ!
この本は、“戦後、最も難解な本”とある通り、とても難しいんですね。
普段、読みやすいリズムとか、息抜きとしての読書をしているから、久々に真剣に取り組んで、頭と心を使った1冊でした。
と言っても、本編ではなく、NHKテキストの話。
でもまぁ、この番組と力を借りて、テキストである程度単語レベルでの理解をしておけば、あとは時たま出てくる引用がどういう意図があるのかを読み解けさえすれば、なんとか通読できると思いました。
4回の番組を観て、併走してきたけれど、もう少し深堀が必要そうなので、来週の夏休みで取り組みたいことの一つとなりました。
今の時期に出逢えてよかったです、この本。
と、いうのも、吉本隆明さんて、「ほぼ日」や糸井さんの話の中にちょくちょく登場してくるんですね。
で、その都度「ああ、いつか取り組みたいなぁ」と思っていたので、今回こうして少しだけでもかじりつくことができて本当によかった。
ちなみにこの「共同幻想」って言葉、すごく難しく聞こえるんですが、今、ぼくらが直面している問題も大いに関係があります。
国家や社会、組織が作り出す「雰囲気」や「空気」というものがそれです。なんとなくなんですが、僕は今、ふわふわと地に足が着かないような時間が流れている気がしてなりません。
ウイルスによって脅かされた生活の中で感じる不安であったり、そこから抜け出そうとして情報をむやみに集めてしまい、余計に精神的に不安定になったり。
人も国家も社会も、それぞれが別々の方向を見ているし、本来の敵以外の敵がどんどん現れてきてしまっている感じがします。
吉本さんは、そうした「危機」における自身の態度を今一度「生活を取り戻す」ことで対処しようと説いています。
番組は昨日で最終回だったのですが、手元にあるテキストをもう一度読んでみて、録画した番組を見返したり、著書を読んだりしながらじっくり自分のものにしていきたいなぁと思いました。
こういう名著や、古典と呼ばれる本が今、見直されているのって、すごく必然だなぁと思っていて。
本質的なところに立ち返らないと、世の中の表面だけさらっていても仕方ないよな、と感じる人が多くなってきたんだと。
それは、すごく自然なことだと思うんです。
一見すると難しい思想とか、とっつきにくい歴史とか、自分が今まで無意識に避けてきたような分野にも今、腰を据えて取り組むチャンスをもらっているのかも知れません。
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7月27日(月)
朝、6時20分頃に文字通り「スッ」と起き上がる。そのままウォーキングへ出かける。103日目。
ラジオ体操をして、帰宅。筋トレを軽くしてからシャワー。
いちじく、レーズン、くるみの入ったパンとスープ、ひじきに黒豆、菊水酒造から定期的に送っていただいている「玄米甘酒」を飲む。
娘を幼稚園に送り、自分も出社。
連休明けの週の始まりは穏やか。noteをアップする。
お昼は、近くのカレー屋でナンとチキンカレーのランチ。日曜に観た「ゲド戦記」の解説動画をYouTubeで観る。
午後は作業中心で、途中コーヒーを淹れて飲む。
19時過ぎに退社。帰宅途中に駅で本を4冊買う。
帰宅して夕飯。ナスとひき肉のボロネーゼ風ご飯を作ってくれてそれをいただく。おいしい。
その後、ヒックスヴィルのラジオを聴き、お風呂に入って、寝る前に録画していた「100分de名著」を観る。
瞑想を15分ほどしてから就寝。
夏休みまであと4日!
ぼくも誰かの応援をしようと思います!