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「女帝 小池百合子」はファンタジーのようなノンフィクションだった、と6月26日の日記

今週、久しぶりに夢中になって読み耽っていたこの話題の本。

何度も書いてしまっているけど、とんでもなくおもしろい内容でした。

もし、気になっている人がいたら、このタイミングで読んでみてほしい。全力でおすすめできるし、きっと読んだら同じような気持ちになると思うんです。

奇妙だったのは、読み進めているうちに「この本は小説だっけ?」って思うほどに、出てくる内容は衝撃的だし、いろんな人々の人生が小池さんの周りで散っていくのが印象的でした。

事実は小説よりも奇なり、とはこのこと。

ただ、著者の綿密な取材に基づいていることもあり、ここ20〜30年単位での国内政治史についてもわかりやすい流れで書かれており、学びにあふれています。

400ページほどで分厚いわりには、さらさらと読めてしまうことにも驚いた。

読後感を一言で言うと、「都知事選挙の前に読めてよかった。。」ということに尽きます。

これは別に、小池さんに「投票する」or「しない」という次元の話ではなく、今の東京都がそもそもどんな課題を抱えていたんだっけ?とか、内部のパワーバランスはこうなっているんだとか、いろいろと興味を持って、見るべきところがはっきりとしたから。

ここ数ヶ月、東京都の会見などに対して感じていた、何とも言えない「もやもや」の正体がわかった気がした。

ただでさえ、現状は「コロナ」一色の状況がしばらく続いているし、都民の感情としては「がんばってくれてる」というのが一般的な印象なのかもしれない。

しかし、この本に描かれている小池さんなら、この状況さえも「追い風」としてしまっている可能性だってある。

東京都をLINE登録しているので、たまに送られてくる「コロナ対策」のメッセージありますよね。

この本を読んでいると、このメッセージすら、「も、もしかして選挙のためのメディア戦略!?」と思わずにはいられなくなってしまいます。

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コロナ対策の形をとれば、無理ない形で自分の姿や、話す声を定期的に放映できるし、関連動画もSNSやYouTubeからも勝手に流れてくれる。

無理にメディアに出て、政策論争をしなくて済むのだから、役得な感じもする。

「世論調査では小池知事の圧倒的勝利になると見られています。
小池知事の目標は過去最多だった猪瀬直樹・元知事が獲得した433万票を抜いて500万票をとること。希望の党の結党時の『排除』発言のように失言癖がありますから、テレビ討論でうかつなことを口に出さないためテレビ討論は避けている。せめて、5人集まっての討論より、キャスターとの1対1の形にしたいはず」

現政権の一挙手一投足の「意図」を考え、疑心暗鬼になってしまうほど、この一冊にはインパクトがありました。

この「女帝」という冠言葉、今後もなかなか払拭できないだろうなぁと思います。

おすすめ度:★★★★☆

 *

6月26日(金)

朝はゆっくり起きて、妻はすでに出社。ウォーキングはお休みなので、今週は5分の2。雨もあって負け越した。少しずつ修正していきます。生活リズム。

朝食を食べて、娘を幼稚園に送る。

午前中は、ミーティングなどが多めで、すぐお昼になってしまう。

お昼は、近所のベトナム料理屋さんで、豚肉のっけご飯。これ美味しかったなぁー。

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その後、いつもの珈琲屋さんで、モカ(マタリ)と、ブラジルの深煎りを200グラムずつ買って、少し遠回りをして帰宅。

さっそくコーヒーを淹れて、午後の仕事を。なんだかとてもあっという間の1週間で、すぐに夕方に。

娘を迎えに行き、妻が帰宅。夕飯には薬味たっぷりの素麺と、豚肉と白菜の旨煮を。

買ってきてくれた缶ビールの「水曜日のネコ」を飲む。

お風呂に入り、寝るまで無心で本を読了。こういうおもしろい本を常に何冊か手元に置いておきたい人生です。




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