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心のスイッチがどこにあるか自分ではわからなかった

訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州を中心に毎月1万部発刊されている「夕焼け新聞」に連載中の『第8スタジオ』というコラムの転載記事(加筆含む)です。1本300円の入場料をいただきます(価格は、字数や内容によって変動します)。なお、「夕焼け新聞」というマガジンでご購入されるとお得です。マガジンは1000円です。

『第8スタジオ』はひと月に1本のペースで配信します。異国で暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、家族、育児のさまざまを書いてきました。当連載は4年目に入り、現時点で終了予定はありません。読者の皆様おかげで、続けてこられることができましたこと、感謝しております。ありがとうございます。

こんばんは。お元気ですか。
私はこの原稿を真夜中に書いています。日中は暑いくらいの気候なのに、夜はぐんと冷える。頭がすっきりしない夜は窓を5センチ開けて風にあたる。何も考えない。ただ風にあたる。そうすると、心を何かが通り抜けていく感覚がする。私にとってこの小さなことは気分転換のひとつの方法なんです。読者の皆様は、どんな気分転換の方法をもっていますか。ぜひ知りたいなあ。

ところで、日本語教師の仕事を始めてから、私は大きな気分転換をしていることに気付きました。私は大きく分けて、アメリカに3度住んだ経験があります(今は3度目)。

1度目は2011年、仕事を休んで産休育休の間ボストンに暮らし、第1子を出産しました。

2度目は2013年、これも同じく職場を離れて産休育休の間ボストンに暮らし、第2子を出産しました。

3度目は2017年です。家族全員で住むことになったのはそこからで、それ以降は日本に戻らずLAに拠点を置き、暮らしています。

LA歴は5年目に入りました。

で、私の英語力というのは大して伸びていませんでした。ですから成人してからの外国語習得というのはなかなかに厳しいというのが私の結論であり、諦めモードに入っていました。

子供の英語習得で長らく地獄を味わっていますが、心の中では焦りつつも「そりゃそうだ、自分もできないことを子供が簡単にできるはずがない」という諦念のような気持ちもありました。

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