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体と向き合ったら心と向き合ったお話

訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州を中心に毎月1万部発刊されている「夕焼け新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』の転載記事(修正・加筆含む)です。本記事は1本300円の入場料をいただきます(価格は字数や内容によって変動します)。なお「夕焼け新聞」というマガジンでご購入頂くと各記事を単発で購入するよりもお得ですので、ご検討ください。マガジン購読者の方は、過去記事も来月以降配信の記事も読むことができます。
「第8スタジオ」は1ヶ月に1本のペースで配信しています。2017年からスタートし、現在までに73本の記事をお届けしてきました(個人的にこの年月にびっくり!)現時点で終了予定はありません。
異国で暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、育児、バイリンガル教育、ギフテッド教育などについて書いてきました。今後も取材を続けます。ここまで続けてこれたのは毎回記事を楽しみにしていて下さる読者さまのおかげです。感謝申し上げます。今年も一年ほんとうにありがとうございました。

▶︎なぜあっという間に感じるのか

 
 今年も終わろうとしている。スクールイヤーのスタートも、仕事の開始年度もいずれも9月からなので(スクールイヤーは正確には8月だけどまあいいや)9月を迎えると毎年新しい気持ちになるのだけど、考えたら1年としての終わりまで4ヶ月しかないのだ。だから余計にアッという間に感じてしまうんじゃないかと思うのですが、皆さんいかがですか。

 でもね、一方で1年のうちによくよく考えたら3回も(3回って多いよね)新しい気持ちになってるんですよ、わたし。

 言わずもがな1月のお正月、そして4月(日本人の起点はいつだって年度始まりの春だよね)、最後に、冒頭で述べている9月。3回も「新しくなって」そのたびに反省と見直しをしてるのかなって思うと個人的に多すぎるんじゃないかとも思う(笑)

▶︎長年染みついたことは取れない


 師走という季節を、あの特有の気持ちで過ごさず、一度フラットな気持ちで迎えてみたいと思っていた私を察してか(察してないだろうけど)、今朝、運転している夫が「ジャニーズが出場しない紅白は1979年以来44年ぶりだってさ」と突然言ってきた。紅白の4文字を聴いたら体はやっぱり反応して、「へえ」とか「この問題はどうやって帰着するんだろう」とか思ってしまって、しまいには12月をフラットに過ごす精神性はもうなくなっており「紅白見たいな、どうやったら見れるかな」とか考えだしている始末で、自分のことながら手に負えません。

 年越しをフラットに過ごすことは、日本から遠く離れたアメリカにいてもわたしにはやっぱり無理なのかもしれませんね。長年染みついたことって取れないんだなあ。


▶︎不調とたたかった2023年


 年齢を重ねていくと、重要になってくるのは「時間がないこと」への気付き。11月は謎の不調に悩まされた1ヶ月だった。唇が極度に乾燥し、水疱ができ、それは赤く腫れ、痛みを伴った。最初は上唇だけだったのに、それはどんどん広がり、下唇にも広がり、それだけにとどまらず、こめかみやまぶたの上にも。

 地震を体験した子どもは唇がかさかさになっていた、と誰かのインタビューで聞いたことがあってそれがなぜかずっと耳にこびりついているけれど、私の体は水分が充分に行き渡っていないことは明白だった。

 料理の味見も、授業も、何かを食べる行為もすべて口が必要だ。口を開けるたび唇に亀裂が入り、痛かった。どうしようもなくなって私はふと思った。

 これはきっと何かの菌だ。医者に診せる必要がある。

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