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10月も、あと10日だというのに

10/20。

6:11起床。

天気は曇り。





10月が終わる。


あと10日もある? あと10日しかない?


どっちでもいいけど。


昨日は、歩いて、歩いて、歩いていた。
(といっても、3時間くらいだったけど。)


ぼくは、午前中はずっと何かを書いているから、昼になると電池切れを起こす。ので、そのまま数時間眠ってしまうことがある。


それを阻止するために、外へ出た。「ウォーキングしてます」感のある格好をして、当てもなくふらふらと。


道中、どこかの野球部員の子達に、「こんにちは」と頭を下げられる。自転車に乗っているのに、わざわざ帽子まで外して。


野球部というのは、どうしてあんなに礼儀正しいんだろう。「部活外では気を張らなくていいんだよ」と思ってしまう。けれど、それができる彼らは大人なんだろう。


大人になりきれていないぼくは、会釈しかできなかったけど。


ぬるくなったイオンウォーターを飲み干し、もっと先へ。


自分がどこを歩いているのか、わからなくなる。でも、ずっとずーっと真っすぐ歩いてきたんだから、不安になったら引き返せばいい。不安になっていないぼくは、まだまだ歩いていく。


と思っていたら、飼い犬と一緒に座り込んでいるおじさんに遭遇する。道を完全に塞がれていたわけじゃないけど、なんとなく気がそがれたので、引き返すことにする。


帰り道は、同じ道。別の道を選んでもよかったけど、そうするには、ぼくはずいぶん疲れていた。


景色を楽しむことなく、ほとんど無の状態で、黙々と歩く。時間が時間だったので、大勢の中高生とすれ違う。あの頃のぼくのように、一人俯いて帰宅する子はいない。ここに、ぼくの居場所はない。


ぼくは彼らを直視することができず、ほんの少し俯いたまま歩き続けた。眩しいような、疎ましいような、よくわからない気持ち。


眠らないために歩いたのに、うちに帰るなり眠くなってしまった。(まあ、疲れたので当たり前なんだが。)けれど、「眠るまい」と布団の上でごろごろしながら、Kindleを開く。


萩原朔太郎の『月に吠える』。一篇、二篇と目を追っている内に、結局眠ってしまったみたいだけど。


気付いたときには、外は暗くなっていた。


こんな調子で、10月の残り10日も過ごすんだろうか。まあ……悪くはないかな。


ぼくは、すっかり冷めてしまった白湯をすすった。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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