10月になっても、ぼくは
10/1。
5:00起床。
天気は雨。
*
10月になった。
10月になれば、なにかが変わるだろうか。なにも変わらないだろうか。
それは、ぼく次第。
雨が降っている。
うちを出て、どこかへ雨やどりしようか。
どこかへ……。
神経をすり減らすようなことがあった。
まだ、解決してもいない。
でも、それに対する恨み辛みを(白紙に)ぶちまけたら、なんだかどうでもよくなってきた。
いつか、それを突き付けたいと思う。
両親に。
本当は、”いつか”じゃなくて”いますぐ”だったけど、パートナーに「時期尚早だ」と助言をもらったので、とりあえず距離を置くことにした。
早く、自由になりたい。
早く……。
雨が降っている。
行けるところは限られている。
ずぶ濡れになることを考慮すれば。
そんなこと考慮しなければ、どしゃ降りだろうが、どこへでも行ける。
ただ、どこへ行こうか、わからないだけ。
外に出てしまえば、わかるのだろうか。
いつか、わかるときが来るんだろうか。
自分の選択は正しかったのか。
それが間違っていたとき、後悔するんだろうか。
起こっていないことは、何一つわからない。
だから、せめてその日まで生きようと思うんだ。
今日はまだ、「死にたい」と思っていないから。
雨の匂いと……タバコの匂いがする。
先刻、隣人がカラカラと窓を開ける音がした。
男女の楽しそうな声。
一服しながら、何の話をしていたんだろう。
将来を憂うことを知らない、無邪気な声だった。
それは、ぼくには用意されていない未来だった。
いや、彼らもいつかそうなる?
……他人のことまで心配する余裕はないな。
ぼくは、すごく疲れているんだ。
この数週間、ずっと疲れているんだ。
この疲れは、贖罪なんだろうか。
母親の前で”いい子”を演じていたぼくが、自分らしくふるまおうと勇気を出した結果、ひどく傷付けてしまった。その代償だろうか。
正直、なんでもいい。ぼくだって、散々傷付いてきた。傷付けられてきて、今度は傷付く側に回って。……はは。理想的な人間関係じゃないか。
まだ、雨が降っている。
そろそろ行かなくちゃ。
どこへ?
どこへ?
……そうだな。
誰の目にも触れないところへ。
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。
連載中。
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