見出し画像

10月になっても、ぼくは

10/1。

5:00起床。

天気は雨。





10月になった。


10月になれば、なにかが変わるだろうか。なにも変わらないだろうか。


それは、ぼく次第。


雨が降っている。


うちを出て、どこかへ雨やどりしようか。


どこかへ……。


神経をすり減らすようなことがあった。


まだ、解決してもいない。


でも、それに対する恨み辛みを(白紙に)ぶちまけたら、なんだかどうでもよくなってきた。


いつか、それを突き付けたいと思う。


両親に。


本当は、”いつか”じゃなくて”いますぐ”だったけど、パートナーに「時期尚早だ」と助言をもらったので、とりあえず距離を置くことにした。


早く、自由になりたい。


早く……。


雨が降っている。


行けるところは限られている。


ずぶ濡れになることを考慮すれば。


そんなこと考慮しなければ、どしゃ降りだろうが、どこへでも行ける。


ただ、どこへ行こうか、わからないだけ。


外に出てしまえば、わかるのだろうか。


いつか、わかるときが来るんだろうか。


自分の選択は正しかったのか。


それが間違っていたとき、後悔するんだろうか。


起こっていないことは、何一つわからない。


だから、せめてその日まで生きようと思うんだ。


今日はまだ、「死にたい」と思っていないから。


雨の匂いと……タバコの匂いがする。


先刻、隣人がカラカラと窓を開ける音がした。


男女の楽しそうな声。


一服しながら、何の話をしていたんだろう。


将来を憂うことを知らない、無邪気な声だった。


それは、ぼくには用意されていない未来だった。


いや、彼らもいつかそうなる?


……他人のことまで心配する余裕はないな。


ぼくは、すごく疲れているんだ。


この数週間、ずっと疲れているんだ。


この疲れは、贖罪なんだろうか。


母親の前で”いい子”を演じていたぼくが、自分らしくふるまおうと勇気を出した結果、ひどく傷付けてしまった。その代償だろうか。


正直、なんでもいい。ぼくだって、散々傷付いてきた。傷付けられてきて、今度は傷付く側に回って。……はは。理想的な人間関係じゃないか。


まだ、雨が降っている。


そろそろ行かなくちゃ。


どこへ?


どこへ?


……そうだな。


誰の目にも触れないところへ。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 「サポートしたい」と思っていただけたら、うれしいです。 いただいたサポートは、サンプルロースター(焙煎機)の購入資金に充てる予定です。