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”バカに付ける薬”はね、今降っている”コレ”だと思うよ

9/25。

5:00起床。

天気は雨。





PCを開いてから、ここにたどり着くまで、30分もかかってしまった。雨の日は、通信障害が起きやすいから。


それまで、ヘルマン・ヘッセ『デミアン』を読んでいた。まだ、読み始めたばかり。裏表紙にあるあらすじでいえば、5行目辺り?


しょっぱなから主人公がピンチになっている辺りで、ようやくPCの画面に変化が訪れた。ので、栞紐で一度物語に区切りを添える。


ぼくは、しばしぼんやりする。「何を書こうか」とか「何をしようか」とか何も考えず、ただぼんやりする。気付けば、また10分は経っていた。


眠気のせいじゃない。強いていえば、芥川龍之介のことばを借りるなら「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である」。……いや、遺書を書いているわけじゃなくてね。ええ、本当に。


きっと、雨のせいだろう。安心させたかと思えば不安にさせたり、雨っていうのは、非常に厄介なもんなんだ。


……あ、今日カウンセリングだった。それは別にいいんだけど、何分、クリニックがうちから遠いもんでね。


前回訪れたとき、天気は荒れに荒れていて、ぼくはずぶ濡れ鼠になったもんだけど。


……今回は幾分穏やかに見えるから。どうか、そのままでいてほしいもんだ。……お互いにね?


まあ、嫌いじゃないよ。雨のことは。足もとがびしゃびしゃになること以外は。文句の付けどころがないよ。……ええ、本当に。


うちのWi-Fiを狂わせたり、ぼくの頭痛を悪化させたりするけどね。きっと悪気はないんですよ、


ええ。降らなかったら降らなかったで、きっと寂しいだろうから。……たぶんね。時折憎らしいのに、愛おしいやつめ。


けれど、傘は必要だよ。君のことは嫌いじゃないんだけどね、ぼくだって風邪は引きたくないからね。服を台無しにしたくもないし。……君が汚いとかじゃなくてね。ええ。


それなりの距離感は必要なんだよ、何事もね。結局のところ、付かず離れずが丁度いいんじゃないかと思うんだよ。……お互いにね。


……ん? 「”君”=”雨”のこと?」って? 


あれ、おかしいな。ぼくは、そんなつもりで話していなかったけどな。少なくとも、途中からは。


「じゃあ、誰のこと?」って? ……さあね。それは、秘密だよ。……お互いにね。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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