見出し画像

コロナとアトピー再燃【1】

0.「痒い!」って、辛かったよね

いぃぃぃぃいっ!う、ぅぅぅう~~~・・あ”ーーーっっ!
という猛烈な痒みと、掻いた後の傷の痛みと、
掻いてしまったことへの自己嫌悪感と…。
治ってしまえばすっかり忘れてしまいますし、なった人にしか分からないと思います。(なんでもそうですが)

物心ついた頃にはアトピーの診断が出ていて全身に症状がある状態でしたが、20歳過ぎた頃からつい先日までは「手湿疹」等と言われるだけの、
概ね寛解状態でした。

しかし今年、2020年春、
子供の頃を彷彿とさせるほど春先から夏にかけて全身に広がり、
一部は浸出液や血がにじむくらいまでこじれてしまいました。
これは!と、皮膚科で診てもらうと
コロナ禍での休業期間中、アラフィフにしてまさか!の、
「アトピー性皮膚炎」本格再燃!!
が、さいわいなことに優秀なドクターに出会い、概ね落ち着きましたので、
素人の拙い文章で恐縮ですが、今はまだ当事者が書くことにも
幾らか意味がありそうなのでまとめてみることにしました。

◆ が、その前に、

これを書いている途中で出会った本、
「世界最高のエビデンスでやさしく伝える  最新医学で一番正しい アトピーの治し方」大塚篤司著/2020年1月初版発行
こちらを読むことができるなら、それをおススメします(笑)

帯に『どうか、この本を最初に読んでください。』とあります。
”世界最高”とか、”一番正しい”とか、著者本人の”どうか読んでください”
という言い回しは普通はちょっと警戒しそうですが、
いや本当に、そう言ってくださってありがとうございます、でした。
アトピーになったら、アトピーを理解したいなら、アトピーを語るなら、(アトピーに関する他の本を読んでいませんが)あと数年内なら、まずこの本を読むことをおすすめします。詳しい概要はぜひリンク先出版社のページをご覧くださいね。
専門的で少し難しい話もあるのにとても読みやすいのは、
大変に細かいところまで読者への心遣いが行き届いた内容だからだと思います。著者である大塚篤司医師の温かさと熱さが伝わってきます。
患者が医師に言いたかったこと、患者が本当に知りたかったこと、
まさに「痒い所に手が届く」1冊で、アトピー患者には素晴らしい福音書だと思いました。新薬が次々に開発されているということなので、新しいうちが読み頃だと思います。私はものぐさなのでポチッとしましたが、ぜひ借りに行ってでも読んでいただきたいです。

最新の痒みのメカニズム解説や治療法も理解しやすかったのですが、
皮膚科的なこと以上に、こんな風にお医者様が包み隠さず医療側の事情を一般書にしてくださる時代になったんだと感激しましたし、
途中、著者のエピソードや思いに涙がウルっとくるくだりもありました。
ひとつは、”やっとお医者さんが分かってくれた!”という感動でした。
他の病気にも言えることかもしれませんが、
アトピーは治療が難しいのではなく、
医師と患者、立場の異なる人と人とのコミュニケーションが難しかっただけなのだと。でもそれは、新薬の研究開発以上に時間のかかることだったし、いまも発展途上中だと思います。それは今回、二つの皮膚科医院にかかって実感したことでもありました。
この本で大塚医師は、”猛烈に”反省しておられますが、
患者の側にもコミュニケーションの課題があったことが分かります。
私は結果としてどちらも受容していますが、言いたいことはあり、やはり…言えませんね(笑) 難しいです。

最後の章ではこれからのAI治療の展望についても触れておられますが、
たとえAIが人間の何百倍も早く診断できるようになったとしても、
人間に伝えるスピードは一定以上には上げられないと思います。
個人差はありますが人間のコミュニケーションには一定の「時間」が必要ですよね。宇宙人なら別だと思いますが。
そして、それ以上に大事かもしれないのは「間」ではないかと思いました。大塚医師もAIドクターにも代われない技術があると仰っていますが、
向き合う人と人との対話の「瞬間」無言の「間」に流れるもの、
その「間」だけは、AIには埋められないのではないかと私は思っています。
それは、互いの「知らない相手を理解しようとする人の心―関心、好奇心、探究心、共振―」ではないかな、と。データと理論、解析、計算ではきっと埋められない「人と人の間」。
人間同士であっても互いにそれがないのであれば、あるいはそれを求めないのであれば、サービスの提供者としてはAIの方が効率的で経済的でスマートで楽かもしれません。
どちらを選ぶかはお好みで、という時代が来るのかなぁ?

◆ では、一応(笑)、

次回より、自己紹介として私のこれまでのアトピー・アレルギー歴、
2医院で受けたアトピー治療の比較今年発売された新薬の情報などを
3分割でご紹介します。

少しでもどなたかのご参考になれば幸いです。

雑な構成になっていますが、どうぞお許しください。

【2】へつづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?