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25-5.パトロンさんとの出会い⑤


それから僕はOさんに言われるがままお風呂に入り、入浴剤で緑色になった湯船に浸かりました。『もう酔いが覚めないうちに今日が終わればいいのにな…なんだったらこれからのことは寝てる間に全部終わらないかな』なんとなくそんなことを思いました。

好きでもタイプでもない人とするっていうことが、実際にはこんなに面倒で苦痛なことだとは思っていませんでした。Kさんが言っていた「嫌じゃないなら」という一言は、「それなりのことをする覚悟があるなら」ということだったとこの時気付きました。

『僕は相手が誰でもいいわけじゃないんだな…』

湯船の中で体が温かくなって、お酒がまた頭の中をグルグルと回って、僕はとりあえずなるようになればいいかと思いだしました。

お風呂から出るとOさんがバスタオルを渡してくれて、「布団敷いてあるから、眠かったら先に寝てていいからね」と言ってくれました。でもそれは何だか申し訳ない気がして、とりあえずソファーでテレビを見ながらボーッとしてるとすぐにOさんがお風呂から出てきました。

「無理して起きてなくてもよかったのに(笑)とりあえず寝る前に歯磨きする?」と言われ、僕はパッケージに入ったままの歯ブラシを受けとりました。それから、歯磨きが終わると2人で寝室に行きました。眠いのか、酔っているのか分からないけど…『Oさん、今日はとっても楽しかったです』と伝えると、Oさんはとても嬉しそうで、そのまま僕を布団の上に押し倒しました。


これで良かったんだよね…?

僕はお気持ちだけでも十分嬉しいのです。読んでくださってありがとうございます🥰