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不安型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-

【不安型の特性と対人関係】

1.人の顔色をうかがい過ぎてしまう

不安型の人は相手の顔色を見たり挨拶したりしていますが、反応が悪いと嫌われているのではないかと不安になり、仕事に集中できません。この過剰な気遣いは愛着不安の表れで、不安型の人の特徴です。

相手の表情に敏感ですが、誤解も多いです。不安型の人は「人に受け入れられるか」「人に嫌われていないか」ということが一番気になります。しかし、実際には周りの人はあまり気にしていなく、送られてきたメッセージにも気づかないことがあります。

2.嫌われたり、見捨てられることが怖い

不安型の人は、愛されたいという気持ちが強く、他人との関係で大切なのは愛情や思いやりです。そのため拒絶や否定に敏感で、過剰に反応してしまうこともあります。相手の顔色を窺ったり、自己主張が苦手な傾向があります。

また、愛着不安は従属的なだけでなく、支配的なタイプでも見られます。他者を傷つける存在と見なしたり、自己評価が低くなることもあります。身近な人への依存や必要とされることで安心しようとします。

3.ネガティブな感情や言葉が出やすい

不安型の人は、不満や苦痛などのネガティブなことを口にしてしまう傾向があります。言い始めるとどんどんエスカレートし、思ってもいないことまで言ってしまうこともあります。相手を傷つける言葉を投げかけることもありますが、その結果、支えになっていた人が離れてしまうこともあります。

また、些細なことを引きずり、怒りがなかなか収まりません。自分を責めて自己嫌悪に陥ることもあります。

4.望む気持ちと避けたい気持ちの両方を持っている

不安型の人は、求める気持ちと拒絶する気持ちの両方を同時に持ちやすいです。中には、甘やかされる一方で拒否される経験をし、愛情を求めるけれど見捨てられる可能性も意識している人もいるでしょう。

期待や賞賛に喜びを感じる一方で、期待を裏切ることを考えるとプレッシャーとなります。恋愛においても、頑張れる人もいれば逆にダメになってしまう人もいますが、不安型の人の場合、後者の状態が起こりやすいです。


【不安型の恋愛、愛情】

1.恋愛モードになりやすい

 人間の関係は大きく分けて二つあります。ひとつは、誰かを好きで、安心を感じる「愛着関係」、もうひとつは、一緒に仕事をしたり、遊んだりする「連携関係」です。愛着関係は気持ちが深いので継続しますが、連携関係は状況によってすぐに終わることもあります。

 他人と良い関係を築くためには、この二つの関係のバランスを取ることが大切です。しかし、愛着が不安定な人はこのバランスが難しく、どっちかに偏ってしまうことがあります。特に不安型の人は、仕事の関係を恋愛関係と勘違いしてしまうこともあるし、他人から好かれるために無理をすることもあります。

2.依存的な関係を好む

不安型の人は、友達よりもっと親しい関係になると、相手ともっと接近したくなります。そして、自分のものにしたいと強く思うようになります。そのため、ずっと一緒にいて、相手がどれだけ自分を愛しているのかを確認したくなるのです。しかし、相手がちょっとでも自分に注意を払ってくれないと、裏切られたと感じ、怒りを感じてしまうこともあります。

3.パートナーからの愛情が足りないと感じる

一部の女性は、特に心が不安なとき、パートナーに強く不満を言うことがあります。それは、パートナーからもっと愛されたいという強い気持ちから来るものです。しかし、このような態度は時にストレスになり、パートナーにも負担を感じさせます。

特に男性パートナーは、不満を強くぶつけられると、助けたいという気持ちが失われてしまうこともあります。中には、子供の頃から愛情を大いに求めている為、パートナーからの愛情があっても、それが足りないと感じてしまうことがあります。その結果、パートナーも愛情を示すことが減ってしまうこともあるのです。

4.不安型の人がセックスに熱心になるとき

不安型の人は、自分が愛されているかどうかがとても重要です。パートナーから愛されていると感じると、自分自身を価値ある存在と感じます。それは、パートナーとの関係だけでなく、自分自身に対する評価にも影響します。パートナーからの評価が良いと感じると、自分もその人を大切に思いますが、評価が悪いと感じると、その人の存在自体が意味をなくしてしまいます。

これらの感じ方は、セックスにも影響します。愛されていると感じるとき、不安型の人はセックスに積極的になります。逆に、パートナーから拒絶されたり、愛されていないと感じるときは消極的になります。

不安型愛着障害の克服方法

不安型愛着スタイルを持ち、生きづらさ、辛い気持ちを抱えているあなた。しかし、悩んでいるのはあなただけではありません。ここに10年以上カウンセリングをし、たくさんの愛着障害に悩む人と対話し、克服してきた経験を記事まとめました。もし、一歩踏み出す勇気が持てるのであれば、これが背中を押すヒントになるかもしれません。


まとめ

不安型の愛着スタイルを持っている人は、パートナーとの関係や相手からの愛情を非常に重視します。友達以上に親しい関係になると、パートナーに強く依存し、一緒にいる時間や愛情をたくさん求めます。

しかし、それが相手にとって負担になることもあり、逆に愛情を示すことが少なくなることもあります。また、パートナーからの愛情が少ないと感じると、自分自身の価値が低いと感じてしまうことがあります。

愛されていると感じるときは積極的になりますが、愛されていないと感じるときは消極的になります。これらのことから、不安を感じやすい人のパートナーとの関係は、互いの理解と配慮が必要であることが分かります。

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