たすけ@愛着障害専門カウンセラー

医療機関でカウンセリングをする傍ら、現代病とも言える「愛着障害」について新しい治験と実…

たすけ@愛着障害専門カウンセラー

医療機関でカウンセリングをする傍ら、現代病とも言える「愛着障害」について新しい治験と実際の経験を発信。趣味は温泉巡り。大好きな人が愛着障害でした。愛着障害/AC/ADHD/ASD/

最近の記事

愛着障害の克服 -自分が自分の親になる-

愛着障害に心理療法や認知行動療法が効果を発揮しないのは 精神疾患の治療や心理療法は、とても難しい病気に対しては効果が出にくいことがあります。場合によっては、病気が悪化することさえあり、治療者と患者の関係が壊れてしまうこともあります。 しかし、ここで「愛着」という観点を考えると、状況が少し違って見えます。心が安定している人に対しては、通常の精神療法が効果を発揮します。しかし、愛着の問題が深刻な人に対しては、通常の治療法があまり効果を出さないことがあります。 性格の問題や発

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    • 恐れ、回避型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-

      恐れ、回避型愛着スタイルとは 恐れ、回避型愛着スタイルを持つ人は前述した不安型、回避型、両方の特性を持っています。 【恐れ回避型の特徴、人間関係】 恐れ、回避型愛着スタイルを持つ人は、対人関係を避ける傾向があり、人間嫌いの面と人の反応に敏感で見捨てられ不安が強い面の両方を抱えています。これにより、対人関係はより錯綜し、不安定なものになりやすいです。 1.ジレンマを抱えやすい 一人でいることは心配で、他の人と仲良くしたいと思うけれども、親しくなるととてもストレスを感じ

      • 安定型愛着型スタイルの人の特徴

        絆の安定性 安定型の人は、人とのつながりが安定していることが特徴です。安定型の人は、自分が信頼している人がずっと自分を愛し続けてくれると思っています。愛情が失われたり嫌われたりすることを心配する必要はありません。困った時や助けが必要な時には、相手が必ず助けてくれると信じています。だから気軽に相談したり助けを求めたりすることができるのです。 率直さと前向きな姿勢 もう一つの特徴は、率直さと前向きな姿勢です。安定型の人は、相手の反応を肯定的に受け取り、自分を否定されたり蔑ま

        • 不安型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-

          【不安型の特性と対人関係】 1.人の顔色をうかがい過ぎてしまう 不安型の人は相手の顔色を見たり挨拶したりしていますが、反応が悪いと嫌われているのではないかと不安になり、仕事に集中できません。この過剰な気遣いは愛着不安の表れで、不安型の人の特徴です。 相手の表情に敏感ですが、誤解も多いです。不安型の人は「人に受け入れられるか」「人に嫌われていないか」ということが一番気になります。しかし、実際には周りの人はあまり気にしていなく、送られてきたメッセージにも気づかないことがあり

        愛着障害の克服 -自分が自分の親になる-

          回避型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-

          回避型愛着スタイルの人は、以下のような特徴を持っています。 【回避型の特性と対人関係】 1.親密さよりも距離を求める 親密な関係や情緒的な共有を避け、心理的にも物理的にも距離を置こうとします。それは、回避型の愛着スタイルを持っている人は優しい関係や情緒的な共有を心地良いとは感じず、むしろ重荷に感じやすい事が多いためです。 2.縛られることを嫌う 他人に依存したり、異存されることなく自立自存の状態を好みます。自己責任を重視し、他人に迷惑をかけないことを重要視します。

          回避型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-

          「発達」よりも大切な「愛着」とは -愛着スタイル診断-

          ご覧いただきありがとうございます。心理学を専攻し、今は愛着障害について研究しています、たすけと申します。普段は医療機関で医療面接をしている傍ら、そこで得られた知見や実際の経験などを書いていきたいと思います。 現代病とも言える「愛着障害」 私たちが幸せに生きていく上で、最も重要な要素は「安定した愛着」です。愛着とは、人とのつながりを築く能力であり、人格の基盤を形成している部分です。 主語が大きすぎると言われるかもしれませんが、この愛着というものはメンタルだけでなく、人間関

          「発達」よりも大切な「愛着」とは -愛着スタイル診断-