回避型愛着スタイルの人の特徴 -人間関係から恋愛まで-
回避型愛着スタイルの人は、以下のような特徴を持っています。
【回避型の特性と対人関係】
1.親密さよりも距離を求める
親密な関係や情緒的な共有を避け、心理的にも物理的にも距離を置こうとします。それは、回避型の愛着スタイルを持っている人は優しい関係や情緒的な共有を心地良いとは感じず、むしろ重荷に感じやすい事が多いためです。
2.縛られることを嫌う
他人に依存したり、異存されることなく自立自存の状態を好みます。自己責任を重視し、他人に迷惑をかけないことを重要視します。
3.組織や集団との関わりを避ける
自分の属する組織や仲間との関係にあまり意味を見出さず、関与するよりも自分に余計な責任がかからないようにします。
4.葛藤を避けようとする
人とのぶつかり合いや葛藤する状況を苦手とし、できるだけそれらを避けて事態の収拾を図ろうとします。
5.冷めた印象を与えることがある
何に対しても冷静で熱くなることが少なく、感情を抑えることに長けています。自分を守るために感情的な接触を避けることもあります。
6.自己表現が苦手で、表情や感情と乖離することがある
自己開示を避ける結果として自己表現力が育ちにくく、微妙なニュアンスや他人のサインに気づかないことがあります。
7.面倒くさがりで、やるべきことを後回しにする傾向がある。
世捨て人のように隠棲したり、引きこもることを好むこともあります。
【回避型の恋愛、愛情】
1.愛はこだわらずに忘れ去るもの。
回避型の人は、恋愛や家族との関係で特徴的な行動を示します。ドラマチックな愛を避け、淡泊な態度を持ちます。相手との絆を守る意欲や力に欠けているのが特徴です。
2.パートナーの痛みに無頓着
回避型の人はパートナーの痛みに気づきにくい傾向があります。 回避型の人をパートナーとすると、相手の苦痛に対して無頓着な態度を示すことがあります。彼らは自分が困っている時や苦しんでいる時でも平然としており、真剣に気遣ったり共感したりすることはありません。
このような態度に対して相手は驚きや不満を感じるかもしれません。回避型の人には共感的な脳の領域の発達が抑制されているため、パートナーの苦痛を思いやることは難しいのです。
3.助けを求められることが怒りを生む
ドールズの実験では、回避型の人々がカップルの実験中に助けを求められると強い怒りを示すことがわかりました。回避型の男性は、パートナーが困って自分の支えを必要としている時に助けを与える代わりに怒りを感じてしまいます。
一方回避型の女性は不安が強いほどまた男性の支えが得られない場合や男性の怒りが強いほど強い怒りを示しました。このような反応はパートナーの怒りを増長させる悪循環を生む可能性があります。
回避型愛着障害の克服方法
回避型愛着スタイルを持ち、生きづらさ、辛い気持ちを抱えているあなた。しかし、悩んでいるのはあなただけではありません。ここに10年以上カウンセリングをし、たくさんの愛着障害に悩む人と対話し、克服してきた経験を記事まとめました。もし、一歩踏み出す勇気が持てるのであれば、これが背中を押すヒントになるかもしれません。
まとめ
このように、回避型愛着スタイルを持つ人は、恋愛や愛情において特有の特徴があります。執着心を抱かずに愛を忘れ去ることを求めます。そのため、パートナーの痛みや助けを求める姿に対して理解を示すことが難しいかもしれません。
一方で、冷静な判断力や専門職での優れた能力など、回避型の特性は場合によっては有利に働くこともあります。異なる愛着スタイルが存在することを理解し、お互いの違いを受け入れることで、より健全な関係を築くことができるでしょう。
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