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#5 イタリア語 事始め(1)「主語 行方不明事件」

 ”学び”についてnoteにノートしようと始めたこの備忘録。学生が初めて勉強するときに感じるオドロキ・キヅキ・タノシミ・カンドウを、工学系教員の自分も得んと思い、イタリア語入門の門をたたく運びとなりけり。”タノモォー”。

テキストの一番最初の自己紹介を、自分に置き換えると。

Ciao, tu sei Akira?   こんにちは、あなたがアキラ?
Si, sono Akira. Piacere. はい、私がアキラです。始めまして。

 たった二行で感動!! ”Hello World” ”イタリア語の世界へようこそ”という感じ。NHKラジオの解説をスマホのアプリからしばらく聴くと、ビックリの感嘆符がそこらじゅうで発生し頭の中を駆け巡る。久しぶりの”脳内の血流”を感じるこの快感。

【驚き】イタリア語では、主語は省略されることが多い。二行目の最初の文は、「はい」「です」「アキラ」という構造。主語がない。「主語行方不明事件」発生。

【気付き】えっ!そんな言語あるの?日本語以外に?中学以来の42年間の英語とのおつきあい、大学で少しかじっても使えないドイツ語、旅行前に斜め読みした中国語、どれも主語は普通は必要とされていたのでは??(私が知らないだけかも、、。)日本語使いの私が知る限り、日本語の会話で主語をわざわざ使うときは、初対面や明確に伝える必要がある場面などではないかな?普段日本人は、”阿吽”の呼吸で主語を省略していることが多いと思う。ひどいときには、動詞も時々なくて、意味が分からず”どうしよう”と思う場面もしばしば(私だけかも)。イタリア語使い手の面々、日本人と似た考え方で行動する人たちなのではと、急に勝手に親近感を覚える。(勘違い?)

【愉しみ】いいぞ、イタリア語!!思わず拍手喝采。これは優しい”組み易き”言語に違いない、という勘違いがこの時発生。(テキストを読みながらアプリからの解説を聞きながら進むとすぐに、イタリア語の奥深さを知ることになる。)でもこの、学び初めに「これはイケル」と思うのはとても大切だと思う。私は単純なので、この「主語 行方不明事件」と遭遇して、イタリア語への興味の第二エンジンが着火され学び始めることとなった。

【感動】ちなみに、piacere は「楽しみ」「喜び」という意味の名詞で、初対面の人と「会えてうれしいです。」“I’m glad to see you.”とあいさつするのと同じ。文章を使わず、単語一つ言うのみ。これってすごい。たとえるなら、日本人が初対面で「感激ーぃ。」と言っているみたいなもの。昔のアイドルの西城秀樹さん以外は、なかなか言える言葉ではない。(旧い。)

 【Piacere イタリア語。 Piacere 読んでくれる人。】


 さて次回は、「HO事件」についてのレポート。イタリア語わかっている人には、なーんだあれねぇということ。イタリア語を通して、初めての学びを再確認するこのレポート「イタリア語 事始め」どこまで続くか?

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