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【オンライン】『赤ちゃんが泣き止まない!』悩むのは正常です

厚労省が制作した映像。

映像の中で、ママだけでなくパパも、泣き止まない赤ちゃんに対して、どうしたら良いのか分からずイライラしてしまう、と話しているのが印象的です。

一番避けたいのは、赤ちゃんを泣き止ませようとして体を揺さぶったり、口を塞いでしまうこと。

(映像の中では、揺さぶることの危険性について、赤ちゃんの脳をリアルに再現した映像とともに解説されています。)

大切なことは、もし赤ちゃんを傷つけてしまいそうになったら、安全なところに赤ちゃんを置いて、離れて気持ちを落ち着けること。

誰かにLINEして気持ちを吐き出してもいいし、好きな音楽を聴いたり、ベランダに出てちょっと外の空気吸ったり。

家族に1〜2時間でも見てもらう。身近に頼れる人がいなかったら、子育て広場や保健センターに行って、保育士さんや保健師さんに話を聞いてもらう。育児サークルを紹介してもらう。

赤ちゃんが泣き止まなくて困ってるなんてことを他の人に話したら、「ダメな親だと思われるんじゃないか」「メンタルおかしいと思われるんじゃないか」と心配になるかもしれない。

でも、特に1人目の時は、多くのママやパパが赤ちゃんの「泣き」に困ってしまうものです。生活リズムの変化や、思った通りにならないことで戸惑ってしまう、それは自然なこと。おかしくなんてないし、ダメな親なんかでもない。慣れないながらも、一生懸命赤ちゃんに向き合おうとしている証拠。(これが2人目以降になると、良い加減にできるようになってくる)

だから、自分だけで抱え込まず、どうか誰かに・どこかに発信してほしいです。「きいて」「助けて」の声をあげてほしい。そうすることで"私だけじゃないんだ"と、同じ悩みを抱える誰かを救うことだってあるのです。

私の場合は、困ったことや大変な気持ちを、夫にひたすら長文メッセージすることもあるし(笑)、友だちにグチることもある、保育園の先生にノートに書いて読んでもらうこともある。「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京都」という公式ラインに悩みを送って、アドバイスもらうこともある。Facebookの子育て中の親のコミュニティに参加して、そこに投稿することもできる。

"ワンオペ辛い。もう無理。今日はこんなことあって・・"など長文が時折届くので、夫は「うちの嫁のメンタルやばい」と思っている部分があるかもしれませんが笑、保育士さんや専門家の人たちは、パパやママがそうした悩みを抱えることはよく知っているし、ママ友や子育て中の方は「わかるわかる!」と共感してくれます。

自分のできないことを発信するのは勇気がいりますが、最優先すべきことは【子どもや、自分自身の命を守ること】。

そのために、使える資源は何でも使おうと覚悟を決めましょう。命より大切なものはないです。

※本当に緊急の時には、「189」に電話しましょう。(189とは?https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/index.html)


子育てに関する大変さなどを発信すると、SNSなんかでは「お前が産んだんだろ」「親になる覚悟ができてない」など否定的なことを言う方もいると思います。でも、核家族化や少子化で、子育ての実際を見たことがないまま親にならなければならない方が大半である現状を考えると、子どもが生まれる前に、本当の意味で覚悟を決めることなんてできるのだろうか?

非難をする方にも、いろいろな事情や想いがあるのだと思う。でも、そんなふうに親を非難しても、誰も幸せにならない。それどころか、悩みを抱える親を責めて、孤立させることによって、子どもの安全が脅かされるかもしれないということをわかってほしい

かつて看護学生時代に、障害児施設で会った子どもたちのことを今でも忘れられません。

親に家の窓から投げられて、下半身付随になった男の子。乳児期に激しく揺さぶられたことで、遊ぶことも喋ることも、生涯できなくなってしまった女の子。

今この瞬間も、全国にはそんな子どもたちがいる。また、そんな子どもたちが成人になって、引き取る人もいない、行き場もない。施設で生涯を終える方も多くいます。

今追い詰められている方がもしいたら、取り返しのつかないことになってしまう前に、どうか周囲(家族、友人、行政)に頼ってほしいです。子どもと、あなた自身の命は、何よりも大切です。どうか「助けて」を言って欲しいです。


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