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【江戸川区】0歳児のいる家庭に無料の家事育児支援『よちよち応援隊』

江戸川区よちよち応援隊は、0歳児のいる家庭に家事育児支援サポーターが訪問して、身の回りのお手伝いをしたり、病院や外出の同行をする事業。

この事業は、母親の育児への負担を減らそうと2019年4月にスタートした江戸川区独自のもので、利用者負担はゼロ。区内在住で0歳児の子育てをしている人なら誰でも(※)、完全無料で計14時間まで家事や育児のサポートをしてもらうことができます。(※認可保育所など保育サービス利用者は除く)

よちよち応援隊公式Twitter https://mobile.twitter.com/yochiyochiouen
江戸川区公式HP  https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e049/kosodate/kosodate/yochiyochiouentai.html
実際の支援の様子 https://youtu.be/3ceFWhG9ODM

そして、実はわたしは、この事業の家事育児支援サポーターをしています。そのサポーターがいうのも難ですが・・この事業は本当に神。区内在住であれば絶対に利用した方が良いと思うし、日本全国にもこうした事業が広がっていって欲しいなと心から思います。

【この事業の素晴らしいところ】

◼️家にいればサポーターが来てくれる

小さな子どもがいる人にとって、たとえ近所だとしても、出掛けることってそんなに容易ではないですよね?赤ちゃんや自分の出掛ける準備をするだけでも一苦労だし、出掛けたら出掛けたで、グズっちゃわないか、う○ちもれちゃわないかとか、ずーっと気が抜けない。その点で、いつも通り家にいるだけでサービスが利用できるというのは、すごく楽です。

「来てくれるのを待つ」のではなく、こちらから「助けを求める人のところに行く」。アウトリーチ型支援の良さですね。

ただ、見ず知らずの人を家に招き入れるという点で、最初は抵抗ある方が多いのも事実。事業を知っていても申し込まない、という方もおり、いかに気負わずに申し込みをしてもらうかということは課題なのかなと思います。

◼️家事や育児負担だけでなく、心も軽くなる

この事業の目的は「ママ(パパ)の負担を減らすこと」。「これやって欲しいなぁ」と思うことをなんでも(※)オーダーメイドでやってもらえます。

※赤ちゃんに直接食べ物やミルクをあげること、重いものを扱う・高いところにのぼるなど危険を伴う作業、お母さんが家を離れるなどはできません

一回の訪問は2〜3時間が多いのですが、個人的に多かったサポート例は、半分の時間で掃除機かけ&もう半分で夕飯の準備をする、ひたすら離乳食を作る、ママが作業している間に赤ちゃんと遊ぶ、きょうだいと遊ぶ、美容院や歯科・病院の同行などです。ママがしてほしいことをやるので、その方によって内容はバラバラ。

また、そんな風に支援に入っている間にも、「最近後追いが激しくて困っちゃってて・・」や「離乳食どうやって進めたらいいんでしょう?」などなど、ママたちがちょっとした悩みをお話ししてくれます。

家事や赤ちゃんのお世話をしてくれて本当に助かったと言ってもらえることも多いですが、「一日中赤ちゃんといるので大人と話せるだけで嬉しい」「ちょっとした悩みを聞いてもらえてよかった」と感謝されることも多々あります。

旦那さんは仕事から帰るのが遅く、近くに家族や友人もいない状況で、孤育てをしているママが本当に多い(わたしもですが)。気軽に頼れる人がいない環境では、本来なら解決可能な小さな悩みや困りごとさえも、積もり積もって、大きなストレスに繋がります。

そうした日本の孤育て問題を解決していく上で、よちよち応援隊はすごく時代に合ったサービスなのではないかと思います。

家事育児支援というと「代行」サービスのように思われるかもしれませんが、実際にサポートに入ると、情緒的なサポートの役割も予想以上に大きいことに気付かされました。

さいごに

わたしは昨年4月4日、記念すべき「よちよち応援隊第1号」として赤ちゃんのお宅に訪問させてもらってから、これまで沢山のママたちとの出会いがありました。

友達と家族の間のような関係性の中で、一緒に赤ちゃんの成長を喜んだり、少し先輩のママとしてアドバイスをしたり、逆に学ばせてもらうこともあったり、かけがえない時間を過ごさせてもらっています。

利用するママだけでなく、サポートする側もこんなにやりがいをもってできる仕事って、なかなかないと思う。

大きな予算をとって事業を始めた江戸川区、ママとサポーターの架け橋を担うパソナライフケアの方々、勇気をもって申し込みをしてくれたママたち、一緒に働いているサポーターの方たちに本当に感謝です。

どうかこうした事業が日本全国へ広がって、1人でも多くの孤育てに苦しむママに届くよう、心から願っています。

さいごに、昨年は2度、よちよち応援隊の取材を受ける機会をいただきました。その記事のリンクを載せておきます。よかったらこちらも、読んでみてください。

【広報えどがわ】
 https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e004/kuseijoho/kohokocho/kohoedogawa/2019/0610/0610_1.html
【毎日新聞】
https://mainichi.jp/articles/20191222/ddm/013/100/023000c


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