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10年間務めた会社を退職しました

こんにちは、こんばんは、おはようございます。Aiです。

自己紹介後、初めての投稿。
さーて何から書こうかな〜とワクワクしながら内容を考えていたのですが、気張りすぎると表面的な、耳障りの良い、所謂一般的な正論というか…
非常に”綺麗な”内容になってしまいそうだったので、
パッと思いついたことを取り留めなくツラツラ書こうと心に誓いました。
なので、事前にごめんなさい。
話があっちこっちいくので非常に読みづらいかもしれません。

今回はタイトルの通り、
10年間務めた会社をなぜ退職したのか?を書いていこうと思います。
今年5月のことなので、とてもフレッシュなネタでございます。
忘れないうちに書き留めておこうと思います。
退職を悩んでいる方の参考になれば、嬉しいです。少しでも。


華やかなスタート、そして崩れた信頼

先日、正確には2024年5月末、10年間務めた企業を退職しました。
プライム上場企業、高収入、残業もほとんど無し。
後にも先にも正直こんな好条件な企業はなかなか見つけられないと思います。見つけても就職できるか問題もありますしね・・。

地方の大学院を卒業後、特に進路希望もなく教授の薦めで新卒入社した企業。当時、私の履歴書が綺麗すぎて何の苦労もなく入社できました。
「女性・賢すぎない私立大学出身の理系院卒・海外留学経験あり(語学、研究留学ともに)・学会発表多数・国家資格保有」
今見ても、”女性枠”にぴったりの人材と思います。
サラッと入社できた会社、正直思い入れなんてひとつもありませんでした。

ですが、初期配属された部署が非常に自分自身にマッチしていて、正直この会社に骨を埋めても良いな!くらいにはのめり込んでいました。

が、事件は起こります。
事件内容を書くと、多分、一夜では読み終わらない長編小説になりそうなので省略しますが、簡単にまとめると、社内営業との確執(私はSEでした)、お客様からのセクハラと顧客人事部からの尋問、事実を揉み消そうとする上層部。とても濃い悔しい怒りで震える、文字通り悪い意味でのおそらく一生覚えている事件。
ハラスメントにおける被害者と加害者の認識齟齬なるものも、別途、私の想いを吐露したいところですが、本日は一旦置いときます。

私は非常に悲しい気持ちになりました。
「こんな大企業でもこういう問題あるんや・・・」
今思えば大きい会社ほど蔓延っている問題かもしれないですが。

そこから一気に会社への信頼度をなくします。
「会社で馴れ合いは求めない」
「仕事はお金を稼ぐための単なる手段」
「会社に全てを求めない」
「自分を守れるのは自分だけ」
「自分の気持ちを大事にする」

何か分からんけど色んなものを搾取しまくって必ず辞めてやる!!!
と思ったのが3年目の夏。

・・・いや、退職まであと7年!!!!笑

揺れる心と現実の狭間で

事件後は、別環境で働くことがまずは私の希望でした。
3年目女子を辞めさせるわけにいかないと思ったのか、採用にお金かかってるのにー!なのか、理由は分かりませんが、いずれにせよ、他部署への異動届はすぐに受理されました。

ただ、まだ3年目。
大企業を手放す勇気もなく、そもそも企業を辞める選択肢が頭の中に浮かんだことがなかったので、ひとまずお金を稼ぎました。

「どう、辞めるのが一番綺麗な辞め方なんだろう」

その後、仕事や人間関係が順調になって、あぁ、あんなこともあったな、若かったな、と思えるくらいには月日が経ちましたが、頭の片隅にはずっとこの言葉が残っていました。

転機のとき

7年目になる頃、技術職を離れて企画部門に移りました。(さぁ退職までもうすぐですよ!笑)
仕事は順調。だけど全くおもしろくない、まぁ仕事ってこんなもんだろう、な感覚。流すように毎日をこなし、頭をほぼ使うことなくぼーっとする毎日。そうこうしている内に、結婚し、犬を迎え入れ、子を授かりました。

産休に入った頃、これまでの忙しさが嘘のように、時間がゆっくりと流れ始め、「このままでいいのかな?」とキャリアについて考えるようになりました。人生100年時代、もっと好きなことをして生きていくべきでは?と漠然と考え始めた頃、偶然目にしたオンラインビジネススクールの広告が目に留まりました。(考えているときにピッタリの広告が出るのってすごいですよね!?どうゆうアルゴリズム?気になってるから目に留まるだけ?それともアップル様は頭の中もスキャンしてくるん?)
前から興味のあった動画編集やWebデザイン、Web制作を学べるスクールに思い切って入会し、学び始めました。

家事や育児とは違う頭を使うことが新鮮で、久しぶりにアドレナリンが出て楽しく、充実した毎日を過ごしました。このとき、私は家事育児オンリーではなく、仕事(=半強制的にやらされている楽しくない仕事ではなく、もっとやりたい・しんどいけど楽しい・寝る時間ももったいない!な仕事)と両立している方が生き生き過ごせるのではと思った次第です。

そして、フリーランスとしてクリエイティブな仕事をしてみたい、好きな時間に好きな場所で、自分のペースで働きたいという思いが次第に強くなり、「育休から復帰するタイミングで辞めよう」と決意しました。

待機児童問題との遭遇

ところが、会社に復帰しようとした矢先、まさかの問題が立ちはだかりました。そう、保育園の待機児童問題です!これについては、別の記事で書きたいくらい言いたいことが山ほどあります!

我が子、12月生まれなんです。0歳児に預けるのもな、な考えで、4月入園の1歳児クラスを希望しました。これが甘かった。保育園候補8つを記入して市に提出しましたが、なんと結果は全滅。確認の電話で、待機児童「121番目」を知らされました。

嘘・・・だろ・・・

1歳児クラスの保育園に入れることを前提に4月の復帰を予定していましたが、その計画は全て崩れました。
結局、2駅先の認可外保育園に入ることができましたが、認可外は会社に復帰しなくても良いことを知った私は、育休を最大の2年間まるまる取得することにしました。(会社の制度的に育休は最大2年間だった)

それでも、認可外保育園の通常保育時間は8:30から16:30まで。2駅分の通勤に加えて徒歩10分以上かかるため、送り迎えに2時間はかかります。復帰したとて、まともに働くことは難しく、時短勤務を余儀なくされました。
 家→保育園:8:00-8:30
 保育園→家:8:30-9:00
 仕事   :9:00-15:50
 家→保育園:15:50-16:20
 保育園→家:16:20-17:00
てな感じで実質働ける時間は9:00-15:50。

そんな中、頭の中にあった言葉(もう埃まみれの古い小箱に入っていた)がワレサキニと飛び出してきました。

「これって、もしかして綺麗な辞め方として使えるんじゃない?」

退職を伝えるカードは出揃いました。(いちいち言い方

退職意向を伝えた日

2年間の育休を経て会社に復帰しました。
復帰先は以前と違う部署だったので、心機一転です。
本当はすぐに退職を伝えたい気持ちもありましたが、もしかするとひょっとすると万が一な可能性で、楽しいかもしれない!こんな淡い期待から少し様子を見ることにしました。

しかし、その期待は叶わず、ついに上司に退職を伝える日がやってきました。緊張で手が震え、汗も止まりませんでした。10年間で一番緊張した瞬間だったかもしれません。退職を伝えた後は、解放感とともに、10年間が一瞬で消えてしまったような不思議な感覚になりました。

本音を交えながらきちんと自分の気持ちを伝えたつもりだが、緊張のあまりうまく伝えられず全てを理解してもらえたかは定かではないです。

辞める理由は下記の通り。

  • 保育園問題(表向きの理由):保育園の送迎や、夫が4月から出社が増えること、両親が遠方に住んでいて頼れないため、出社しながら仕事と育児を両立するのが難しいこと。

  • キャリアチェンジしたい(本音):動画編集や動画制作の仕事に挑戦したい。

  • 今の会社が嫌だ(本音の裏側にある心理):私の中の「3年目女子」が急に出てくる!想いは強い!!生理的に無理ってやつ!急に稚拙。

上司は私の話を聞いて、
「保育園の問題が大きくて辞めると聞こえるが、それで本当に納得しているのか?」と問いかけてくれました。この優しさに少し心を動かされました。「もし納得しているなら応援するし、もし納得していないならもっと運用でカバーする方法を考えよう。他人に迷惑がかかるとか考えず、自分の人生を大切にしてほしい」とも言ってくれました。
また、「キャリアチェンジしたいなら、来期から動画制作を手掛ける部署を作る予定なので、そちらに専念しても良い」とも提案してくれました。

「もし退職面談なるものがあれば、Aiさんは合格してないよ!」と笑って本当の気持ちを聞こうとしてくれました。

おっしゃる通り。自分が用意していた退職の理由が表面的で曖昧だったことに気づき、建前で言うにしてもちょっとブレブレの辞めたい宣言だったなと深く反省しました。
しかし、私は家族と話し合いを重ね、十分に考えた結果、退職を決意したと伝えると、上司も「それなら良いんだけどね」と言ってくれました。
全体的に上司はとても理解を示してくれたので、少しあっけない気持ちにもなりましたが、そのおかげで気持ちはすっきりしました。

そして私は有り余る有給をふんだんに使い、退職したのでした。

〜完〜


ここまで長文読んでいただいてありがとうございました!!!!
正直、思いを吐き出したいだけで、こんな「俺・退職物語」になるとは思ってもなかったですw w
次回以降はサクッと読める日々の想いでも書こうかなと思っているのでまた懲りずに覗きに来てもらえるととっても嬉しいです。


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