夢現を抜かす

久しぶりに、夢をみた。
箒に乗って、空を飛ぶ夢だ。

阿呆らしい、と思うかもしれない。

でも、本当に見たのだ。
ほんとうに、私は箒に乗って

空をビューンと飛んでいたのだ。

笑っちゃうぐらい、ハリーポッターさながら。

もちろん最初は、うまくバランスを取ることが出来ず
地面から僅か1、2メートル上昇するのがやっとだった。

その状態で数メートル進み
バランスを崩し、地面に足を着く。

何度繰り返したことだろうか。

私はいつのまにか、
空をビューンと飛べるようになっていた。

キキの宅急便のように
軒並の下をスレスレでかいくぐり

ウネウネとひたすら前に進み

開け放たれていたお店の窓を
なんとか潜った先に待っていたのは

なんとも美しい、黄金色の草原。
遠くには、モンブランのようにぽってりとした形をした岩山。

私は、
遥か高いところを飛んでいたようだ。

眼科の遥か下に広がる景色が、
胸元に感じる風が、
全てが心地よかった。

ちょっと怖い気持ちもあったのだけれど、
私は、岩山に向かって飛んでみることにした。

近づいてみると、
数人の観光客が、岩肌にかけられた階段を上っているのが見えた。

私は、そこへ合流し、
やっと、足を地面に下ろした。

そんな夢だった。

占いで調べてみると、
これからとても良い方に運勢が向かっていっている。

道は拓ける、今やっていることをそのまま全力で継続すべき、とのことだった。

ふむ、なかなか悪くない。

こんなとびきり上等な夢をみたのは、いつぶりだろうか。

良い夢をみた時は、信じることにしているのだ。

そんなわけで、私は今日も、夢現を抜かしている。

たまには、いいでしょう。

#日記 #ライフスタイル #エッセイ #コラム #夢


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