ai(ライター/通訳案内士)

「ひとりひとりがアーティストとして、自分らしさを体現できる空間を整える。」26歳。東京を拠点に、フリーランスのweb編集&通訳案内士として活動中。北欧ラバー、植物愛好家。生きること、愛することについて、感じたこと、考えたことを書いています。 #シティガールの憂鬱

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    感受性が強すぎるということ

    いや、まったく、HSPという人種は疲れますね。 生きづらいったらありゃしない。 Highly Sensitive Person、つまり、普通の人よりも感受性を強く持って生まれた人のこと。 全人口の20%、つまり5人に1人がHSVに該当する。 もちろん、プラスに働くこともある。 人よりもずっと繊細で傷つきやすい心を持っているからこそ、普通の人では見過ごしてしまいそうな、心の奥底に深くしまいこんでいたはずの悲しみだって、無意識的に感じ取り、心から共感することが出来るし、

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      • 電灯の先っちょ

        一人暮らしにあたり、 様々な物件を拝見したわけだが、 フッと心をくすぐられる瞬間がある。 電灯からつるんとぶら下がった紐、 あるいは 紐の先に取り付けられたパーツである。 ある時は クネクネと紐先がゆがみ、 ある時は 先っぽだけクルクルと不器用に丸められ、 ある時は きちっと付属パーツに収まり、 ある時は もう10cmほど延長コードが取り付けられている。 そこで私は、 否応がなく想像してしまうのだ。 あぁ、 この部屋に寝そべりながら、 頑張って紐を強く引っ張っていたか

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        • 夕焼けというオーロラ

          とても綺麗な富士山を見た。 北風の吹き荒ぶ、それはそれは寒い日。 おそらく、風が全ての雲を吹き払ってしまったのだろう、くっきりとした稜線は、その背後に大きく燃える太陽の存在をはっきりと示していた。 夕焼けと白昼の空が混じり合い、懐かしいブルーとオレンジのグラデーション。 「なんだ、オーロラはここにもあったじゃないか。」 場所や時刻によって、様々にその光や色を変え、異なった表情を見せてくれるオーロラ。 良く知られた緑色だけでなく、赤やオレンジ、黄色といった色にな

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          • 花の個性を見極めることと、チームビルディングについて。

            「どうやって花材は選んだらいいの?」 たまに聞かれる。 花材選びのポイント。 だが、いつも私は答えに窮してしまう。 というのも、 「その花の個性が生きるように」 これに尽きるからである。 ドライフラワー担当として、 最近、勤めている職場(インテリアショップ)にて ディスプレイを任せてもらえることが増えてきた。 特に明確な指示はなく、 「ここに馴染むようなものを作って!任せた!笑」 といった具合。 初めは、 任せてくれる上司、そして 「果たして自分なんかが、装飾

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            村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」解釈

            僕がどうしても、いるかホテルに行かなければならなかった理由。それは、そこからやり直さなければならなかったからだ。 つまり、静かにコツコツと、無駄遣いが最大の美徳とされる高度資本主義社会において、せっせと雪かきをしながら溜め込んできた暫定的で便宜的ながらくたを全て放り出してでも、もう一度人生の行き止まりに戻り、また一歩前に足を踏み出し、心を取り戻し、踊らなければならなかったからである。 ダンスダンスダンスを一度読了し、その意味を確かめるため、作品をもう一度この手でじっくり確

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            つるつるとしたサテンのリボンのように

            趣味の良いインテリアショップで働いていると、色々な家族の形を目にする。 混乱のないように前置きしておくと、私は現在3つの仕事をしている。 通訳ガイドと、ライター、加えてアルバイトのショップ店員だ。 タイムマネジメントが常に課題としてあるのだが、この話について語ると長くなるので、また別の機会にでも話そうと思う。 さて、話題が逸れてしまったが、約半年前に素敵なインテリアショップで働き始めてからというもの、なんというのだろうか、人間と人間の様々な結び付きの形を目にするよ

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            太宰治 「斜陽」

            「革命」というものが、チンプンカンプンで、ちっとも腑に落ちなかった。 だけど、今わかった。 革命とは「愛の結晶」であり、「死と再生」、あるいは「終焉と再興」だったのだ。 前半戦、呑気な貴族の優雅な暮らしぶりの描写ばかり続き(いえ、たまには災いのモチーフとして描かれた蛇が登場し、刻一刻と悲劇さを増して行ったけれど)、なんだか飽き飽きしてきたなあ、とあくびが出そうになるところで、突然物語の本編が始まる。 なんとも長い前戯だこと。 あるいは、必要に駆られてのこと、メインディ

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            文学 「人間失格」

            驚いた。 太宰治は、今まで「走れメロス」ぐらいしか読んだことはなく、その奇怪なストーリーにはほとほと嫌気が刺してしまい、ただの暑苦しい男、ぐらいの印象しか残っていなかった。 それが、どうだ。 初めて、人間失格を読んでいるのだが、なんと村上作品の主人公に似たものか。 これは、手記のようなものだろうか。 太宰の語る「恥の多い人生」の、馴れ初めを語ったものであり、同時に自分の生涯の言い訳をまるごと作品にしてしまったものなのだが、なんと孤独で陰鬱で、屈折しているのか。 その妙

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            映画 「人間失格〜太宰治と3人の女たち〜」

            なぜだろうか、 日本橋アートアクアリウムの狭い水槽の中を、懸命に生きる金魚の姿が、脳裏に蘇る。 「人間は、恋と革命のために生まれてきた。」 そんな、太宰の愛人、静子の情熱的なセリフが似合う、官能的で艶やかな作品。 太宰の波乱万丈な恋愛模様に、監督である蜷川実花さんの艶やかな世界観が重なった「人間失格」は、映画の垣根を超え、もはや完成されたアート作品と呼ぶに相応しい。 お見合いで結婚し、3人の子供を宿してもなお、太宰の心を射止められなかった妻の悲しみ。 太宰と築いた家庭

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            ヴィーガンはただの迷惑? ”おもてなし”の行方

            「困っちゃうね、そう言うの。アレルギーとかでどうしても食べられない、という訳でもないのに。”郷に入っては郷に従え”と言うしね」 ヴィーガン対応に追われ、鰹だしではなく昆布だしで提供してくれそうな蕎麦屋探しに翻弄していると、母は同情してくれた。 通訳案内士として、訪日外国人案内に携わりはや1年半。 相手の言いなりになってしまうのはやり過ぎだが、せっかく日本という国を選んでくれたのだから、出来るだけのことは尽くして満足してもらい、素敵な時間を過ごしてもらおうと努めてきた

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            クリスチャン・ボルタンスキー展

            生きるということは、死に向かって歩むこと。 そんな当たり前の事実を、再び突きつけられたのは、現在国立新美術館で開催中の、クリスチャン・ボルタンスキー展だ。 ボルタンスキーとは、フランス出身、気鋭の現代アーティスト。瀬戸内国際芸術祭(以下瀬戸芸)では、自身の心臓の音を収録した「心臓音のアーカイブ」や、400個の風鈴が涼やかな音を奏でる「ささやきの森」という、独創的なアート作品を発表している。2016年に実際に現地を訪れ、彼のアートを目にした私は、彼に対して比較的ポジティ

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            「ママにとっての幸せって何だと思う」泣きそうな目をした妹に、まっすぐに尋ねられた。「そりゃ、子供の幸せじゃない?」やっとのことで、口から絞り出した。本当にそうだろうか。仕事に介護に家事に、文字通り身を粉にして働く母。その身を、私は今まで一度でも心から案じたことはあっただろうか。

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            わたしと彼と夏祭りと

            夏祭りに心惹かれる理由なんて、挙げればキリがない。 だけど、あえて言葉にするのならば、その夜だけはありふれた日常が、見知らぬ非日常になりすまし、何食わぬ顔してそこに存在しているからなのかもしれない。 人でごった返した改札。 軒を連ねる屋台の出店。 居酒屋の前にたむろする鮮やかな髪色の若者たち。 威勢良く飛び交う店員の声。 どこを見渡しても目に飛び込んでくる、明かりの灯った提灯。 そして不思議なことに、どこもかしこも、お互いの身の上話や恋愛の話でもちきりだ。

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            清く正しく、たくましく

            鳩の交尾を見た。 ジョナサンからの帰り道。 それぞれ、溜まっていたタスクを消化し、幾分すっきりした気持ちで店を後にした時だった。 信号待ちで並んでいる間、高架下で人間たちを並んで見下ろす鳩のカップルを、目ざとく見つけた私。 「見て、並んでこっち見てるよ!可愛いね!」 と、彼の腕を掴んではしゃいでいると、片方が翼をバサバサと優雅にはためかせ、もう片方の背へおもむろに足をかけたではないか。 しかも足をかけられた方は、暴れるでもなく、嫌がるでもなく、ただじっと、

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            「羊をめぐる冒険」 / 村上春樹 解釈

            羊3部作の最終作。 この物語において、”羊”が人間の中に巣食う悪しき”欲”であることは、疑いようも無い明白な事実だ。 “欲”ではなく”根源的な悪”であるとする解釈も数多く見受けられるが、私はあえてここで”欲”であると定義したい。 なぜかというと、現実世界において羊はとても繊細で臆病な生き物であり、ある意味弱さの象徴でもあるからだ。 その羊が、わざわざ人間に憑依してまで「完全にアナーキーな観念の王国」の創造を望んでいたのは、その根底に紛れもない、”欲”があったからであろう

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            プロフェッショナル・カップル的日曜日

            なんてことはない、日曜日。 一緒にカフェでお昼を食べ、政治の話をした。 彼は、私の意見に耳を傾け、私のことをセクシーだと言い、自分の意見を述べた。 私は、何がセクシーなのかちっとも分からない、と口を尖らせ、政治に詳しい彼に、まるで子供のようにたくさんの質問を投げかけた。彼は、一つ一つ、無知な私にも分かるよう丁寧に教えてくれた。 私は、教えてくれてありがとう、あなたの話はとても面白い、と言った。彼は、この話はすごく楽しくて僕は話しすぎてしまうから、危ないね、と言った

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