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彼女のひとりごと

今日は私の友人について書いてみようと思う。


「職場に行っても面白くない。」

いつも楽しそうにしている彼女が言った。

天の声が聞こえる。「楽しまなきゃダメだよ♪」

いつもニコニコと楽しそうにしている彼女が放ったこの一言で、彼女の意外な闇が見えた気がした。



どんなことがあったのか、聞いてみようか。

ある日ある時、彼女の職場での出来事。

居室が凍りつく事件が続発。

クラッシャーがいるらしい。

スイッチが入ると、叫びながら怒りだす。カタカナを連呼し、鬼の形相で、上司ににじり寄っていくそうだ。

語尾が強く、声が通る。騒音で済めばいいが、あまりに辛らつな言葉が発せられるので、いてもたってもいられない気持ちになるとのこと。

「このクラッシャー、家族もいるんだよね。家庭でもこれやっているのかな。ご主人とかお子さんとかつらくないのかしら。」

優しい彼女はそんな心配までしている。


「他のうちのことなんて心配しなくていいよ!」

ちょっとイラっとして私は言葉をつなぐ。

「だってさ、もしおうちでこれをやっていたとしたら、家庭は壊れているはずだし。」
「もし、家庭でやっていないとしたらね。母親が職場でこんな醜態をさらしているなんて思っていないわけじゃん。この状態を知ったらものすごいショックだと思うんだよね。だって、子供はおかあさん大好きなはずじゃん。」

ま、確かにそうなんだけどさ。よその家の心配より、その職場をどうにかしないといけないんじゃない?ってい思うのが私なんだけどね。


まずはこのクラッシャー、環境設定ができていないのではないのか。

暴れていい場所か、いけない場所かの区別がつかないのかもしれない。

職場は仕事をするところであって、個人のストレス解消をする場でない。こんな簡単なことも理解できていないのだろう。いや、これは理解する、というレベルではない話だ。

そもそも、その不満は職場において発生したものなのか、家庭から持ちこんだものなのか、それすらもわからない。

しかし、はっきりしていることは、職場は「あなたのストレス解消の場ではない」ということだ。


彼女の話はまだ続く。

クラッシャーには仲間がいるとのこと。

えーっ?ほかのもまだいる?

そちらは、大声で叫ぶのではなく、自分の不満をずーっとお経を唱えるごとく、相手が自分の思うとおりに動くまで、言い続けるらしい。

ずーーっと、ずーーーっと。

執念深いのか、やり遂げるという強い精神の持ち主なのか、持続力が最強なのかはわからないが、聞いている相手が「その声」を聴くのさえイヤになるくらい、自分の不満を言い続けているらしい。

聞いているだけで、心がどんどん暗くなってくる、ってそりゃそうだよ。

いったいどんな職場なの? 

もしかしたら修行してる?

そんな会社、早くやめたほうがいいよ。
環境変えたほうがいい。
どんどん病んでいくよ。

そうなの。本当に彼女はどんどんやせ細っていく。
何かにとりつかれているようにも思える。

私は本当に心配している。

大丈夫かな?早くしないと大変なことが起きるよ。


そんな「ひどい職場」があるって、どういうことなんだろう?

職場として機能していないじゃないか。

そこにいる上司たちは何をやっているのだろう?何とかしなくちゃいけないだろうに。


彼女の職場だから私には何もできないが、これでいいわけがない。仲間を作って断固戦わねばいけないだろう。

彼女の話を聞いて私が思ったこと。でも、やるのは彼女なんだよね。

私ができることは彼女を応援することだけ。話を聞いてあげるだけ。

がんばってほしい。
がんばってほしい。
がんばってほしい。
そう強く思うのであった。




こんな職場ってあると思います?

それともこれは夢?

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