毎週火曜日更新　AI Samurai あんちょこ Vol.6

類似文献評価システム―AI Samurai―を
使いこなすためのTIPS

株式会社AI Samuraiカスタマーサポート担当の北村智美と申します。弊社のプロダクトである、「類似文献評価システム―AI Samurai―」をより深く、より効率的に利用していただけるように、システムのサポート機能を中心に操作のコツ（TIPS）をご紹介させていただくための記事を配信しています。(毎週火曜日)

梅雨の季節になりました

関東地方も梅雨入りしました。今年の春は新型コロナウイルス感染予防のため、外出を控え、例年に比べ季節の移ろいを感じられなかった方も多いのではないでしょうか。筆者もその一人です。在宅勤務からオフィス出社に戻り、日々の通勤が再開したところでの梅雨入り宣言。天気がぐずつくとテンションがも下がります。こんな時こそ発想の転換で有意義に日々をすごしたいと思います。

「晴耕雨読」

四字熟語の「晴耕雨読」とは、晴れた日は畑に出て耕作し、雨の日は家にいて読書することで、田園に閑居する文人の生活などを表していますが、この教えに習い、天気の悪い日はじっくりと腰を据えて本（文献）を読むことに時間をかけるのもいいかもしれません。ということで今回は、「よりたくさんの文献に目を通したい」「できる限り多くの文献を抽出したい」という方には必見のTIPSをご紹介します。

AI Samuraiで「クリアランス調査」

AI Samuraiには、3つ調査機能「先行技術調査」「無効資料調査」「クリアランス調査」が備わっています。「先行技術調査」「無効資料調査」に関しては類似文献を5件抽出しますが、「クリアランス調査」は、一度の調査で最大500件の類似文献を数秒で抽出します。「クリアランス調査」とは開発中の製品が他社の特許を侵害する可能性がないかを確かめる調査ですが、「先行技術調査」「無効資料調査」同様に「エレメントカッター」をはじめ、「キーワード」入力などの調査サポート機能をほぼ全て備えています（出力言語の選択と主引例固定機能を除く）。また調査結果は、最大500件分の類似文献リストをエクセル形式のファイルで書き出しが可能なため、抽出データの管理・共有もスムーズに行えるよう設計されてます。このように他の調査にも十分に応用が利く仕様になっています。

母集団アップロード機能を搭載

さらに「クリアランス調査」には他の機能にはない特徴的な補助機能を搭載しており、文献抽出の際にあらかじめ調査範囲を指定する文献リスト（母集団）を読み込ませる事が可能になっています。事前に調査をしたい文献リスト（母集団）を準備し、「AI Samurai」へアップロードすると、そのリストより類似度の高い上位500件の文献を抽出します。競合他社の特許公報一覧などを事前にリストアップして調査を行うと、より効率的かつ効果的に「AI Samurai」を利用することができます。
クリアランス調査の操作方法は、下記のとおりです。

【AI Samuraiのみで調査】
①画面左のメニューバーより「クリアランス調査」押下
②「発明の内容」にを発明等の情報を入力
④調査ボタンを押下

【調査対象の集団をアップロードして調査】
①画面左のメニューバーより「クリアランス調査」押下
②「発明の内容」にを発明等の情報を入力
③調査対象のリストを利用し調査を行う場合は、「母集団を指定」を押下し、事前に準備をしたCSVファイルをアップロード。
④調査ボタンを押下

AIとヒトの共同作業

AIによりスピーディーかつ大量に文献を抽出し、人間がその結果を精査する。まさにAI とヒトの共同作業です。「AI が得意とすること、人手でしかできないこと」この業務の振り分けを上手くできることが理想的な将来像かと思います。ジメジメとした季節だからこそ、業務はサクサクっと済ませて、気分はカラッと過ごしたいものですね。

執筆者プロフィール

北村智美
神奈川県出身。立命館大学産業社会学部産業社会学科卒業。
航空会社の地上職、大学病院の教授兼医局秘書を経て、2018年に(株)AI Samuraiへ入社。2019年9月よりカスタマーサポートを立ち上げ目下奮闘中。

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