2020年最後の日に今年を思う:その2

結局のところ、7月くらいに徐々に、マスクと消毒用アルコールは入手ができるようになってきた。少なくとも、私が根城としている地方の町では。ただ、そのころになるまでは、いろいろと奔走していた。例えば、アルコールに関しては入手できないか、いろいろと調べていた。その過程で得た知見として、以下のようなものがあった。

実はやたらと燃料用アルコールがあったので、変だなと思って調べてみたら、メタノールが入っていたのである。それを見た瞬間、あっ、これは使えないわと思った。メタノールはいわゆる毒性の高いもので、「強い目刺激、生殖能又は胎児への悪影響のおそれ、視覚器、全身毒性、中枢神経系の障害
眠気やめまいのおそれ、長期又は反復ばく露による視覚器、中枢神経系の障害」等がしばしば、安全シートに記載されている。例えば、以下のような安全シートがある。

こういった知識があるので、使ってはいけないことはわかったので、周囲に知らせることをしていたが、やはり・・・メタノールが少々問題になっていたようだ。例えば、このような啓発用のページがあった。

アルコールを探す過程で得られたものとして、例えば、こんな情報がある。

消毒用のエタノールは、エタノールの度数が76.9〜81.4vol%であり、消毒として威力を発揮するらしい。実際には、他にもいろいろと度数の範囲はあるらしいが、とりあえず、薬局でしばしば見かける度数はこんな感じのもよう

なお、度数はエタノールの体積%(vol%)で表わされる。エタノール(溶質)と精製水(溶媒)は両方液体だから、v/v(体積同士の割合)を使う。1vol%なら、溶液(溶質と溶媒)100L中に1L溶質が溶解していることになる。とりあえず、無水エタノールは大体100%に近いので、100%として計算すると、エタノール:水=4:1の割合で混ぜると、100×4/5=80(vol%)となり、少なくとも、消毒用アルコールの範囲内には確かに入っているので、確かに、まあ、消毒薬として働くのだろうね。

まあ、こういった感じで、なんとか、消毒用エタノールを得ようとしていた。この際に、なんだか、いろいろと社会問題が起きていたようだが。例えば、こんな感じ。

正直、有事の際に使えるのか、常時の際に、データをとってなかっただけのような気もするが。それにしても、有事の際には者が手に入らない可能性が大きいので、何らかの手段で、代用品を見つけなければならないと思うのだが、キチンとデータはどこまで取っているのだろう?という疑問がわいた。まさか、いつもいつもこういったものが手に入ると本気で思っていたのかと・・・。

また、最悪どうしようもなければ、蒸留するとか、いろいろな手を使うしかないかとまで思ってた。大体、酒屋に行ったら、30vol%など低い度数の者しかなかったので。それで、一応、やり方を調べたりはした。

ただ、そうこうしているうちに、消毒用エタノールが手に入るようになったので、そこまでの必要はなくなった。正直、ホームセンターで消毒用エタノールを見かけた時は、本当に助かったというのが本音だった。

なお、代用品を調べる過程で、いろいろな取り組みを知ることとなった。例えば、これ。

後、イソプロピルアルコールを酒税対策で、消毒用アルコールに入れていることもこの時に知った。

それにしても、有事の際のために、いろいろと調べたり、代用品を得る方法を考え解かなければいけないと本当に痛感した。それにしても、蒸留工学に関することや化学工学はどういう感じのことをやっているのだろう?という疑問のようなものが湧いてきた。まあ、COVID-19が終息したら、ちょっと、東京の大久保のあたりの本屋とか、お茶の水あたりとか、そのあたりの本屋をあたってみるとしよう。

次はどうなるかわからないから。

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