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ソ連のアフガニスタン侵略とロシアのウクライナ侵略

共通点と相違点があるので、比較してみる

(1)

①支配下に置こうとした

 アフガニスタンは、すでに傀儡政権が樹立されていたが、反乱が起きたので鎮圧に成功。ウクライナは失敗

②大規模侵略
 
 いずれも大軍を派兵。徴兵制を利用した

③世界の反応

 アフガニスタン介入の場合、反ソ(連)キャンペーンが行われた。今回は反ロキャンペーン

④制裁

 アフガニスタン介入の時はモスクワ五輪をボイコットしただけ。ウクライナ戦争は経済制裁


 反応が異なったのは、すでに傀儡政権が樹立されていたかどうか、介入した国がヨーロッパだったか、アジアだったか、ソ連とロシアの国力の相違などによる。ヨーロッパが騒いでいるのは侵略されたのが白人国だからということが大きい。

 また、ソ連のアフガニスタン介入の時も新型コロナ(当時はソ連風邪と呼ばれた)が流行した。

(2)ソ連のアフガニスタン介入の時、日本は反ソ連の感情に覆われた。国防大合唱と言われるような状態にもなった。ただソ連は、核兵器でアフガニスタンを脅迫するようなことをしなかったので、日本も核兵器を保有すべきだという意見はそれほど見られなかった。清水幾太郎が「日本よ、国家たれ!」で核武装の必要性を説き、話題になったくらいだった。
 一方、徴兵制の導入論は行われた。関西経団連会長が徴兵制を主張すると、母親の会の人達が反発、その後、内閣が「徴兵制は違憲」という公式見解を出した。

 ソ連のアフガニスタン侵略は、1979年だったのであるが、その前年の1978年に日中平和友好条約が締結されており、日ソ関係が悪化しても日中関係は良好だったし、尖閣諸島の問題もなかったので、それほど深刻な受け止め方は、されなかった。
今回は、中国、ロシアとの関係が悪化してしまい、さらに経済制裁の影響もあることから、アフガニスタンの時よりも緊張が高まっている。



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