見出し画像

紙切れ1枚で夫婦になったけれど【結婚1年書き綴り】

1年前に婚姻届を役所に提出しに行った時、
あまりにあっさりした手続きに拍子抜けして、
「本当にこの紙切れ1枚で夫婦になるんだ…」と思いました。

無事に受理されて家族になった嬉しさと、
慣れ親しんだ名字があっさり変わり、アイデンティティが欠けてしまう寂しさがありました。



そんな日から早1年。

夫婦になって24時間を共にするようになると、
価値観は行動となって表れ、
自分とは違う文化がダイレクトに伝わってきます。

もっとこうしてくれたらいいのに、と思うこともよくあるけど、
相手が人生をかけて築いてきた文化を真っ向から否定するのは
違うよな、とも思っています。

異文化同士がぶつかってもやもやするときは、当たり前だけどその背景をちゃんと分かり合うことが大事です。

わが家のルールは「ケンカをしたままにしない」。
「ケンカをしない」というご立派なルールはとても守れないので、
ケンカをした後にはできるだけ早く、
時間がかかっても必ず話して、許し合って、
お互いの文化背景を大切にしながら改善策を考えるようにしています。





結婚1周年は「紙婚式」といって
アルバムや手帳などの紙製品を贈る習慣があるそうです。
(25周年が銀婚式、50周年が金婚式なのは有名ですね。)


ただの紙切れでしかない婚姻届は、これからも節目の時にしか見返さないだろうけれど、

婚姻届に書かれた夫と同じ名字が、ようやく自分のアイデンティティだと思えるようになったし、

1年かけて異文化への理解を深めてくることができたことを嬉しく思う、そんな紙婚式でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?