夕景ノスタルジー
夕暮れ時というのはズルいですね。
なにをやってもいい感じになっちゃう(笑)
ここ半年、壊れてるD5300と、壊れてる古いレンズで動画を撮って、YouTubeにアップしてみたりしてるのですけれども。
古いマニュアルフォーカス時代のレンズを使っているので
「あの頃の色」が出て面白いなあ
とか思っています。
当時のニッコールは「あっさり色」が特徴でした。
キヤノンの「こってり色」、コンタックスの「ねっとり色」と比較すると、薄味すぎると思っていました。
当時のポジフィルムで人気を博していたのはフジクローム。
「プロビア」がめちゃくちゃ売れてた時代です。
けれど、自分はあのフィルムの特徴である「部分的に強い彩度」が苦手でして。
自然な発色だと言われてたみたいなんですが、ある色域がめっちゃ強く出る印象があって苦手でした。
青とか、緑とか。
なんか暖色が苦手ってイメージでした。
なのでエクタクロームを好んで使ってました。
コダックのポジフィルムです。
ニッコールとエクタクロームとの組み合わせは、シンプル・オブ・シンプル。
ハデな色が欲しい時はコンタックスG1で補うとして、それ以外の写真はFM2とAiレンズだったので、自分の目で見た光景を切り取れるのが嬉しかったです。
閑話休題。
ニッコールレンズの「あっさり」な印象は今も変わらないんですが、動画にするとノスタルジー全開になって、すごく面白いなあと思ったりしています。
スチルについては仕事で撮影できるくらいのスキルを獲得していると
自負していますけれども、ムービーについては素人動画です。
アングル、フレーミング、動画のつなぎなどよりも、希少な時間をどうやって収録するかに意識が向くので、こだわれる範囲が限定されてきます。
なので
「誰も撮ってないあっさり色の動画」
というものが効くんじゃないかな、とか思っています。
60Pで撮れるものは60Pで撮りますが、書き出し時には24Pにして、さらにノスタルジーを強調したりして。
たぶん誰にも伝わらないんですけれど、
誰もやらないから面白い。
そんなかんじで、やってます。
誰もがやってることは、実は面白くない。
それがデザイナーの考える面白さだったりします。
商売じゃないことについては、自分の好き勝手にやるほうがいいです。ホントに。
ディレクターになりたくないデザイナーが増えているっていう話を小耳に挟んだのですけれども、それはもう至極当然なマインドだと思うんですよね。
できる限り、やりたいようにやる。
誰かがやったものを自分の仕事とか言うのはイヤ。
そんな気分なんだろうなあと、自分が撮った動画を見ながら思ったのでした。
追記
あ、いまのニッコールは、あっさりではないですヨ。
撮影後の調整もありますけれど、ニュートラルな印象があります。
レタッチしたら、ねっとりにも、こってりにもなったりします。
やりすぎにならないのが肝かなあ、という印象です。
もちろん、いままフジフイルム(Xシリーズ)の色だって好きですし、
コンタックスのレンズを使った時の色も好きです。ええ。
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