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5度目の引越し、自転車放浪

単純計算で4年に一度の引越しをしてる。オリンピックか。
厳密に書くとこうだ。

・0~1歳…生まれてすぐ親の離婚で母の地元へ引越し。
・10歳…家に空き巣が入り引越し。下着泥棒だった、最悪。
・18歳…就職をし、会社の近くで一人暮らしする為に引越し。
・19歳…学校へ進学する為に引越し。(ここで浦安住民になった)
・20歳…経済的理由で生活費、学費を自分で払うのが苦しくなり、実家ではないが母と暮らすことになり引越し。(今ここ)

一人暮らし期間は恐らく1年と8ヶ月。短いような、長いような。
ずっと舞浜にいられると思ってた。


舞浜駅から次の引越し先まで。寄り道を挟み6時間くらい自転車を漕いでいた。我ながらよくやったと思う。

出発の前、働いていたコンビニに顔を出したら凄く歓迎されて、お菓子や飲み物を奢ってくれた。「いつでも戻ってくるの待ってるね」と言われ、本当に温かい場所だったなぁと思う。大切な場所。

美味しかった

見送られながらコンビニを後にする。舞浜の空気(?)を目一杯吸い込み、ディズニーランドホテルの脇を通りながら目的地へ。


東京へ行く為に橋を渡る。多分葛西橋?
幅の広い川の上にかかる橋はとても立派だ。それでも、渡ると怖くなる。ここから飛び寄りようとした人の事を考えて足がすくむ。少しのトラウマのようなものだ、小さい橋なら平気なのだけど。

だからこそ、橋の上からの眺めが一層美しく感じる。死への羨望。意識が滲みそうなくらい。


荒川沿いをずっと進んだ方が地図上では近いらしいが、せっかくなら観光もしたい。遠回りで東京駅に行ってみる。日本橋あたりで高いビルとサラリーマンの群れに戸惑いながら、自分の場違いなモコモコ服装と目を引く水色の自転車が居心地が悪い。

何とか駅校舎前に辿り着く。何度も見てきたが、いつ見ても赤レンガの造りが美しい。自転車をいい感じに配置してパシャリ。サムネイルにしよう。

いつか東京駅のホテルに宿泊してみたい

もらったお菓子をつまみ、水分補給を済ませ漕ぎ出す。

神初詣してないことを思い出して寄り道。ラブライブ!のオタク(穂乃果ちゃん激推し)を引退してからは秋葉原に行くこともなくなったが、初詣は毎年ここに来ている。

朱色の門にいつもドキドキする

駐車場の端に自転車を置いて境内に入り、お賽銭をして祈る。
「今年もよろしくお願いします」

今年こそあれを祈ろうとか考えるけれど、結局毎年同じことを祈っている。あそこに立つと何も祈れなくなるのだ。あれもこれもと長い時間手を合わせている人は凄い。受験の時すら合格祈願を祝うことを忘れた。

神とやらに祈らなくたって自分で叶えなきゃね。


お腹が空いたので目的地を巣鴨駅前の大戸屋に決めて漕ぎ出す。
大戸屋は美味しい。良心的な値段で美味しくお腹いっぱいになれる。一番好きなメニューはバジルチキンサラダ定食だ。鶏と野菜の黒酢あん定食も捨てがたい。

大通りを少し外れて住宅街を漕いでいく。小学生たちが校庭で体育をしている東京の穏やかな日常を見ながら進んでいく。

バジルチキンサラダ定食💕

美味しい。生まれてよかった。


陽が傾いてきたのでここからは寄り道せず向かう。

16時32分

また大きな橋を渡ったのだが、景色がとても綺麗で見惚れてしまった。
家まで後もう少し!


日が傾いてすっかり夜になる頃、家に着いた。
遠ざかっていく舞浜と近づいてくる地元。

地元愛ってどこから生まれるんだろう?
地元が大好き、ずっとこの土地に住んでいたい。実家暮らしでのんびり生きて生きたい。そういう気持ちも分からなくはないが、私には出来ないなぁとぼんやり思う。

16年住んだ地元よりも、6ヶ月しか住んでいない舞浜の方が土地に対する執着のような気持ちが強い。
寂しくて少し泣いてしまったけれど、またこの土地で貯金とか生活とか頑張っていこう。

今すぐとは言わないけれど、地元で過ごした年数よりも長く住んでいたい。
それから死ぬなら絶対浦安市内がいい。
私の最期の場所くらい、自分で選びたい。

働かなきゃ。だって祈ったところで神は夢を叶えてくれない。
私はそれを知っているから神の前で何も言いたくないのだ。

今日はいっぱい寝よう。明日からまた頑張ろうね。


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