【じじい放談 第28会 タイムカプセル】

大阪万博をきっかけに日本中で「タイムカプセル」を設置する事業が行われ、21世紀(2001年頃)を中心に掘出しが盛んでした 今では「忘れ去られたタイムカプセル」が土木工事により偶然発見され、時折報道されます
私も子供の頃に「タイムカプセル」をいくつか埋めた覚えがありますが、掘出したのは少しだけです

「タイムカプセル」とともにコレまでを振返り、コレからを考えます

「もはや戦後ではない(1956年経済白書)」から始まった日本経済の成長は、1964年の東京オリンピック・1970年の大阪万博と成長を続け、1991-3年のバブル崩壊まで、オイルショックやドルショックなどの荒波を越えながら順調でした 日本の巨大な経済規模から、日本円が基軸通貨になる!とも、噂されました

日本経済は官民一体となり、銀行に代表する護送船団方式や重工業・電気通信関連事業の稼ぎ頭の市場成長を国が主導し、相互に守りながら成長を続ける日本型資本主義が基本になっていました 国家政策による市場経済で国民は戦後の荒廃から近代的な生活まで計画的に自らの生活を思い描くことが出来ました もはや、国が主導する計画経済では立行かない程に企業は成長し、市場は国を越えた世界市場で動くため、企業は独自の市場と経営判断が必要です 自ら人生を計画する事が必要で、自立(子供から大人になった)を求められています 不明な経営者によって企業統治が出来なければ事業縮小(ダウンサイズ)が必要になり、巨大な市場ではM&Aによる巨大化が必要です

国内経済は1999年頃から景気低迷と日本企業の海外進出が活発になり、人件費圧縮目的の非正規雇用者増加が、賃金低下を招き国内経済の縮小と貧富の差の広がりを招いています このままでは、安心して生活ができず、万引からオレオレ詐欺や強盗など弱肉強食社会となり、日本社会が誇りとしていた「行届いた社会正義」安全安心な社会も「砂上の楼閣」となります

高度成長期に生まれ、何も考えずとも豊かに暮らせた「じじい」ですが、この頃、息苦しくなっています 「良い社会変化の糸口」として「タイムカプセル」の埋蔵品を思い出しながらアレコレと放談します

収録予定日 2021-11-5
配信予定日 2021-11-14
21世紀の森ビーチ@名護市

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