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noteで作る私の歌集『残り香』Part4

こんにちは。

作った短歌が事故で消えないようにnoteに残しておこうという名目で作っているnoteで作る私の歌集『残り香』のパート4です。パート3から一年位経ったかも。

『残り香』パート3はこちらから

この歌集は、作った短歌を出来の良し悪し関係なく全部書い残しておくものです。
短歌以外に書いておくものとして、
①短歌を詠んだ日付
②短歌を詠んだ背景など
③短歌
④短歌を詠んだ当時のコメント、説明など
⑤○印に書いてある文章は、これを今描いてる私が今思ったことや解説的なことを書いてるものです

では。


2021年2月24日

花粉ってこんな気持ちだろうな
・震え子の 飛び出て、ゆかし 青空の
行(ユ)き着く先の 鼻腔、姦(カシマ)し

鼻の中って、白血球とか鼻毛から逃れるバイ菌の阿鼻叫喚でうるさそう

○冷静になるとよくわからん短歌ばっかりですね。花粉=木の精神=木の子ども=うるさいみたいなイメージ

2月26日

深夜に茶を沸かすといい気分になる
・笑う居間 よそに冷たい 炊事場で
蜜柑食う祖母 思う、夜半の自炊

○祖母の家では居間が賑やかな中で祖母だけ1人台所にいることが多かったのを思い出した時のものです。

そういえば、ジャム作る時って瓶を炊くよな
・母がジャム 作りし夜は 瓶を炊く
母が魔女にて 我がジャムかと

○タイトル通り。瓶炊くのってなんかいいですよね。

2月27日

バイトの退職願いを書きに行ったら、制服姿の女の子と同じになって、その子は面接を受けにきたようだ。
・昇降機 相乗りしつる 制服の
彼女は面接 我は退職
・面接を 受けに、強張る 制服の
彼女の震えの 懐かしさかな
・面接に 見知らぬ彼女の 制服の
震えは、はるか 私の震え
・面接に 制服姿の 黒髪の
震えは、いつか 見た我が憂え

○タイトル通り。だれかの面接と私の退職(バイト)が重なっているのがなんか面白くて。

3月4日

妄想短歌『花粉症』
・授業中(チュ)も 鼻栓つけし 君がふと
『喧嘩じゃ無い』と 我に教えつ
・授業中(チュ)も 鼻栓つけし 君がふと
『喧嘩じゃ無い』と 鼻声の君

・見えぬ敵 いざ鎌倉と 武士(モノノフ)も
くしゃみ、くしゃみと 神風の吹く

○妄想短歌って花粉症をお題に妄想をした結果の短歌です。そういうシチュエーションを考えたのかな。下の短歌は多分、思いつきを書いたものだと思います。

3月5日

友人が結婚したらしい。
・毛深きと 一方的に 我を振る
きみが花嫁 我が毛も誇らし

○高校時代のクラスメイトが結婚した時のもの。私が告白したわけじゃないんですが、知らない間に、私が毛深いことを理由にこのクラスメイトから振られてたらしい、というのを高校時代に聞いたことを思い出して。いい思い出ですね。

4月4日

風呂に入った体を冷まそうとベランダにでたら、風が涼しくて気持ちいい
・髭剃りの 擦り切れ熱し 夏、朝の
ベランダ出でて 涼風を知る
・髭剃りの 擦り切れ熱し 夏、朝の
ベランダの風 涼しきを知る

○タイトル通り。夏の風ってぬるいけど、夜は涼しいよね。

4月7日

昔よく中華屋のてんやもんを取ってたことを思い出して
・てんやもん 玄関先に 置かれぬる
漆の椀の 唾液を出づづ
・てんやもん 食って玄関 先に置く
漆の盆は 今宵、帰りき

○タイトル通り。昔の出前って食べ終わった後のお椀とか玄関に置いて、店の人が後で取りに来る感じでしたよね。全部がそうってわけじゃないと思いますが、そういうシステムの中華屋でよく出前取ってました。

○追記
・てんやもん 食って玄関 朝に置く
漆の盆は 今宵帰りき
○今思いついたものですが、朝置いて夜なくなってるっていう時間経過がある方がいいですかね。

4月16日

百人一首大会の審判で一緒になったきみの笑顔が忘れられない
・『たまのおよ』取る手、重なり 合うきみの
瞳、いとほし 忍ぶるも忘れ
・『たまのおよ』取る手、重なり 合うきみの
瞳、いとほし 弱りもぞする

○高校時代の好きな人が理想の人なので、度々、その人のことを思い出して、色々と考える期間、これを発作と呼んでるんですが、その発作中に詠んだものです。今後も発作短歌はよく出てくると思います。
これはタイトル通りですね。
たまのおよ たえなばたえね ながらえば
しのぶることの よわりもぞする
がめちゃめちゃ好きなのでその本歌取り(?)です。

4月22日

きみがいなかったら、安安と眠ることすらできない。
・きみ無くば 我を病みたる 思い出の
余るあつさの ゆめにもならじ
・きみ無くば 我を噛(ハ)みたる 思い出の
余るあつさの ゆめにもならじ

○発作だったのか、ただの思いつきだったのか忘れましたが、タイトル通り。

4月28日

思いつき
・眠れない 夜はハサミで 午後5時と
午前5時とを 切ってくつける

○たまに何の意味もなく、言葉づらがよかったり、調べがいいってだけで、詠むこともあります。そういう場合、思いつきってタイトルになってます。

5月5日

ルミナリエから三ノ宮までのあの道を思い出して
・振り出しに 戻る、あなたと 私との
三ノ宮まで 帰る関係

関係がちょっと気に食わないけど良いのも思いつかない。

○昔、ルミナリエに友人と行った際に告白されたことを思い返して。

5月15日

iPhoneのヒビを見て、思いつき
・iPhoneの ヒビに染み入る 湿り声
きみ振る駅の 我の静かさ

7/9追記

・iPhoneの ヒビに染み入る 湿り声
きみ振る駅の 我の静けさ

多分、詠んだ時は静かさだったんだろうけど、今は静けさだな

○これも思いつき短歌ですね。蝉の声の俳句を下地にしてますね、こりゃ。

5月18日

クーラーのかかった部屋に入ると、林間で極寒の部屋に寝たことを思い出す
・林間の 学びは暑し 20度の
冷房機の側 寝る我の遠し
・林間の 学び舎、暑し 20度の
冷房機の側 寝る我の遠し

○タイトル通り。高校時代の夏の林間でしょうか。学生時代って宿泊先のクーラーとりあえずガンガンにしますよね、くっそ寒かったです。

5月24日

思いつき キンボール
・『オムニキン ピンク』ときみが 言うたびに
目が合う訳と ボールを追う我

下の句がなんか気に入らないけど…

・『オムニキン ピンク』ときみが 言うたびに
目が合う訳と ボール追う我

○タイトル通り。大学の授業でキンボールを体験したことを思い出して。

5月26日

小さい不快感を消すスマホ地獄
・耐えられぬ 痛みではない 小(コ)痛みの
鎮痛剤たる スマートフォン
・『こんにちは 退屈病の 方ですね?
処方薬の スマホと縄です』

○スマホ依存になってるっぽいって感じた時のものかな?今もそんなところありますが…

小学生が小さい自転車を漕ぎながら歌う
・小径の ふらふらとした 自転車に
喃語唄いが 今日も行(ユ)くなり

○タイトル通り。小学生がちっちぇチャリ漕いでるの牧歌的で好きです。

5月31日

大坂なおみさんの会見拒否の一件を聞いて
・プロテニス プレイヤーの 一振り
業(ワザ)は奇跡か 人間はどこぞ
・プロテニス プレイヤーの 一振り
カメラ越しに価値 マスコミの勝ち(?)

○タイトル通り。プロ選手と報道の関係も分かりますが、報道側があまりにも高圧的だなぁと思ったので。

6月7日

親指ってケチャップの匂いするよね?
・きみの手は ケチャップの匂い 自炊する
生活の匂い ゼロ距離越えて

7/9追記
・きみの手は ケチャップの匂い 自炊する
生活の匂い ふと手に埋もれて

○しませんか?ケチャップっていう感じじゃないときもありますけど、自炊するとそういう自炊の匂いが手に付きますよね

7月21日追記

・きみの手は ケチャップの匂い 自炊する
生活の匂い きみの手の中

安直だな

○上記同題。誰かのか忘れちゃいましたが、リスカの傷とゼロ距離みたいな短歌が確かあってそれとぼんやり似てるなぁと思いながら詠んだ覚えがあります。

6月14日

夜の雷がすごい
・一撃と また一撃と 雷鳴の
我の寝床に きみの来るまで
・一撃と また一撃と 夜雷(ヤライ)降る
我を求めて きみの来るまで

・口実に ならばお化けも 雷も
怖くなりなん 君に会うまで

○タイトル通り。基本的に恋愛的なシチュエーションの短歌が多いです。発作以外全部妄想ですが、まぁ詩って嘘もよくありますから…

・換気扇 から漏れ出づる 雷鳴の
かたどる風呂場の 真四角を知る
・換気扇 から漏れ出づる 雷鳴の
響き、かたどる 風呂場のカタチ

○風呂に入ってる時にも雷がすごかったんですが、雷の音が換気扇を通って風呂場に響いてたんですが、ひどく感動的な響きでした。

6月25日

きみはいつも私の炭。
・爆ぜる炉に 掻き込む炭の きみあらば
走る蒸気の 行く空の晴れ

蒸気って機関車のことだけどわかるか?

○発作短歌です。当時から、理想の人は私にとって炭のような存在でした。

6月26日

一応、くべるという動詞があることに気づいたので
・爆ぜる炉に くべ込む炭の きみあらば
走る蒸気の 行く空の晴れ

どちらも、蒸気機関がイメージされるか心配である。

○上記同題。

6月29日

韓服 チャング

○小学校に、韓国とか中国にルーツを持つ人たちのコミュニティがあって、たびたび韓国とかの楽器と民族衣装を着て演奏会みたいなのをしてました。
当時、好きだった子がそのコミュニティにいて、そのことを短歌にしようと楽器の名前とか民族衣装の名前を調べてメモしたんですが、全くいいのが思いつかなかったので何も書いてませんね。

9月6日

舞台に上がる人はより美しくみえるものだ。
・制服を 着崩すきみの 韓服に
チャング打つさま いとしくもなり

○3ヶ月経ってやっと思いついたようです。単に忘れてただけなんですが…。当時好きだった人はやんちゃな人でしたね。

○どうでもいいことなんですが、
きみ→男性から女性
君→女性から男性
と、呼ぶときに使いわけてます。一応。

7月9日

中学生は悲しい。豪雨の傘が狭そうな中学生を見て。
・小太りの 中学生の 七夕は
豪雨の傘に 肩身の狭し

小太りだから肩身が狭いわけじゃないんだということはちゃんと伝えたい。

○タイトル通り。豪雨の中、1人帰る中学生を見かけたときのもの。中学時代ってなんかもの悲しい時代ですよね。決して明るくない時代に思えます。

・襟に垢 中学生の 七夕は
豪雨の傘に 肩身の狭し

小太りでも言いたいことは伝わりそうだけど、こっちでもいいかな?でも、まだ不安だな。

○上記同題。悩んでますね。客観的に言いたいことが伝わってるかってのに短歌作る時はよく悩みます。
このタイトルは以降何回か推敲しています。

7月10日

・靴づれの 中学生の 七夕は
豪雨の傘に 肩身の狭し

まだ違うか?

○上記同題。取捨選択すべき情報に迷います。
蛇足なんですが、基本的に短歌を作るのは勉強したことなくて、プレバトで夏井先生の俳句を作るテクニック的なのを毎週見てるくらいです。勉強は絶対したほうがいいと思いますが…。

9月6日追記

中学生は悲しい
・靴下で 歩(アリ)く豪雨の ボロ傘の
中学生の 詰襟の狭し

○上記同題。実際に見かけた中学生は靴下でもボロ傘でも詰襟でもなかったんですが、詩的創作ですね、まさに。

2022/02/17追記

・靴下で 歩く豪雨の ボロ傘の
中学生の 詰襟の垢し
・靴下で 歩く豪雨の ボロ傘の
中学生の 詰襟の垢き

こうすると、前に言いたかった垢が表せないか?

・靴下で 歩(アル)く豪雨の ボロ傘の
中学生の 詰襟の垢

し、も、き、もいらなかったな。

○上記同題。半年くらい経って、やっとこの短歌に落ち着きます。最後の垢と狭しはどちらでもいいと思っていますが、狭しの方が好きかもですね今見ると。

7月15日

昔の淡い記憶から。
・手袋の ほつれた糸を 弄び
重なるきみの 手は何を思ふ
・きみの手が 我の手套の ほつれたる
糸弄び 意図も手遊び
・きみの手の 我の手套の 綻びに
触れし三叉路 後ろ髪を惹く
・きみの手の 我の手套の 綻びに
触れし三叉路 行(ユ)くきみのズル

行くきみはズル、でもいいなぁ…

・きみの手の 我の手套の 綻びを
もてあそびしは なにをか試さむ

○発作短歌。理想の人が帰り道、私の手袋のほつれを何故かずっといじってました。なんで?
その時のことを思い出したものです。

7月16日

上記同題

・自転車を 押す手袋の 綻びに
触れしきみの手

これだと我が自転車を押してることにならないか…ちょっと下の句が思いつかない。

○上記同題。これ下の句書いてなかったんですね…まぁ、今も思いつかないのでこれはこれでいいかな。

・きみの手の 我の手套の 綻びに
触れて三叉路 行(ユ)くきみのズル

・きみの手の 我の手套の 綻びに
触れて三叉路 行(ユ)くきみはズル

どれがいい?

○上記同題。この二つは最後の助詞が違うだけですが、この一文字だけで全てが変わるので、非常に悩ましいです。

9月6日追記

・きみが吾(ア)の 手套の指の 綻びに
触れて三叉路 行くきみのズル

○上記同題。最終的にこういう形で落ち着きましたが、きみの手の〜の方がいい気がしますね。

8月31日

配信のコメント欄にタイムスタンプを書いてくれるすべての人へ捧ぐ
・配信の タイムスタンプを 置く人の
行く背に降らす 明日の静けさ

○タイトル通り。配信開始 2:21みたいなコメントが一番好きです。ありがとう。

9月7日

石室に眠り、一切衆生のために祈り続ける即身仏を観て。
・柿食えば 鐘が止むなり 石室(イシムロ)の
稲穂は仏へ 堅き意志ゆえ

○念願の即身仏展を見に行った際のものですね。こういう時の短歌はあんまり良くない。

9月24日

また東京に行く人へ
・我が胸を 焼きたる過去を 君の知る
意味を説く夜 笑う君の遠し
・君が吾の 胸を焼きたる 過去を知る
意味を説く夜 笑う君の遠し

君が胸焼いてるみたいだな笑

・我が胸を 軋ます過去を 君が知る
意味を説く夜 笑う君の遠し

○友人が東京に行く前に公園で話してたんですが、その時のものです。自分の過去を誰かが知ってくれていることってすごく重要です。

10/16

冬服を着るといい匂いがする。
・衣替え 真空パックの 冬服の
かほり君との 最後のかほり

○タイトル通り。いい短歌っぽいけど、妙に恥ずかしい。

10月26日

閉まった寺、有刺鉄線のついた柵越しに拝む人を見て
・九時五時で 寺は仏を 仕舞えども
有刺鉄線 越しに拝めり
・夜半過ぎて 九時五時の寺 柵掴み
有刺鉄線 越しに拝めり

○タイトル通り。閉まった寺の柵越しに拝むって、まさに『信仰』だなと思いました。

11月19日

月蝕を見に、山へいざ。
・月見への ヘアピン曲がる 車窓から
笑い話と 寒風の吹く

○タイトル通り。月蝕は見えませんでした。

12月12日

パンの匂いが寝室にまで
・日曜は 焼きに焼きたり 食パンの
匂い染み染み 腕枕かな

○タイトル通り。パンを最近よく焼きます。

12月20日

神田さんが亡くなった。
・亡き人が 生まれた夜の M-1で
大笑いしても いいはずなのになぁ
・灯火を 摘まれて歩く 雪道は
止まらぬ時計の 螺旋のごとし
・灯火を 摘まれて歩く 雪道は
ペンローズの 階段のごとし

つまり、終わりがない、終わりを失ったということ。

○神田沙也加さんが亡くなった報道を見て。アナ雪が好きで、お人柄もものすごく好きでした。その追悼の気持ちを込めて。
ご冥福をお祈りいたします。

12月23日

思いつき
・カーナビに 盗難多発 地域です
と言われた時の 我が故郷かな

○カーナビによくそう言われます。

2022年1月17日

いい発案をしたものの、これを誰かと共有することもできないことへの悲しみへ
・知の美酒は ふたりならでも 醸(カモ)せれど
饐(ス)えて刺すべし ふたりならでは
・知の美酒は ふたりならでも 醸(カモ)せれど
饐(ス)えて刺すなり ふたりならでは

○タイトル通り。大学時代だと、そういうことを共有する相手がたくさんいたものですが…。

2月2日

久しぶりの神戸
・懐かしき 姫路快速 車窓から
右に六甲 左に瀬戸あり

○大学がそのあたりだったので、久しぶりにそちら方面へ電車で向かったときのもの。

2月9日

ジャンプのアンケ送るのに切って舐める
・懸賞に 汽車の切手を 舐める時
今亡き旧家の 押し入れの我あり

ちょっと、色々詰め込みすぎてる。

汽車のイメージが邪魔な気もする。逆に、汽車が昔に連れて行ってくれるイメージも…?

○タイトル通り。古い切手なので、古い香りがしました。昔も狭くて暗い場所が好きだったので、押し入れによく入ってました

2月16日

・懸賞に 古き切手を 舐める時
小さき我の 押し入れの遠し

汽車も旧家の情報も要らんな、懸賞も邪魔か?匂いの情報はあった方がいいか?押し入れの匂いが伝わらんか

・カビ臭き 古き切手を 舐める夜
小さき我の 押し入れの遠し

切手舐め妖怪に聞こえない?大丈夫?
ただ、カビ臭きはなんかちょっとやだな

・カビ薫る 古き切手を 舐める夜
小さき我の 押し入れの遠し

懸賞に、がないと切手舐め妖怪に聞こえる…

・懸賞に セピアの切手を 舐める時
小さき我の 押し入れの遠し

・カビ薫る 古き切手を 舐める時
小さき我の 押し入れの遠し

○上記同題。色々と推敲した結果こうなりました。最終的に、懸賞とか、汽車とか旧家とかの要素がなくなりましたね。懸賞はあった方がいいきもしましたが、大事なのは切手を舐める動作→押入れの記憶だったので、最終的には消えましたね。ただ、カビはちょっとなと思いますが、何も思いつかない…。

2月17日

死んだ父の遺骨をダイヤにした人を知って
・つむじ刺す 目玉に追わるる 有し父
ダイヤモンドに なりし亡き父
・亡き父は ダイヤモンドへ 果てにけり
死たるダイヤは 軽し輝かし

遺骨をダイヤモンドにする…遺骨という死そのものがダイヤになることで、そこにあった重さや暗さが真逆のものに転換されるこの驚き。

○タイトルと解説通り。遺骨をダイヤモンドにするってすごいな…という衝撃を詠んだもの。

2月23日

思いつき
・不機嫌で ひとをころした 友はいま
人を殺して 不機嫌になる

意味はよくわからん

○タイトル通り。よくわかりませんね。ちなみに、そんな友人はいません。

発作
・視線合う 頬 紅(ベニ)のさす 息止まる
百人一首の 音ぞ弾ける
・まず視線 紅染まる頬 止まる息
音ぞ弾ける 百人一首
・視線合う 頬、紅のさす 息の止む
百人一首の 弾ける音ぞ

百人一首してるだけになったなまぁいいか。

○発作短歌。さっきも同じ百人一首の審判を理想の人と一緒にやった時のものですね。結局、意味わからんものになってしまいました。

・今寝れば お前を想う 時間とも
とっととおさらば できるのになぁ
・今寝れば あなたを想う 暇(イトマ)さえ
消えてさっさと 朝はくるのに
・今寝れば あなたを想う こころさえ
消えてさっさと 朝は来るのに
・今寝れば おまえを想う わたしさえ
消えてさっさと 朝は来るのに
・今寝れば おまえを想う わたしさえ
消してさっさと 朝は来るのに
・今寝れば おまえを想う わたしまで
消してさっさと 朝は来るのに
・今寝れば お前を想う わたしまで
消されてさっさと 朝は来るのに

まで、だと、消されての方が自然だけど、ちょっと違うな

・今寝れば お前を想う こころさえ
消してさっさと 朝は来るのに
・今寝れば お前を想う こころまで
消えてさっさと 朝が来るのに

○発作短歌っぽいもの。ほとんど思いつきですが、なんかいいですよね、好きです。字面が強いのでここまでたくさん並ぶとなんか怖いっすね…

○追記
・今寝れば お前を想う こころさえ
消えてさっさと 朝が来るのに

○今見るとこうの方がいいかも?

3月1日

思いつき
・台本に ある頑張れを 言うきみの
視線の先の バトンは溢(コボ)れて

なんかいいな

○タイトル通り。なんかいいね。

3月7日

丁字路で遊ぶこどもらをみて
・公園の ない子どもらの 丁字路の
キャッチボールと 交通事故と

○タイトル通り。丁字路で遊ぶと事故りがち。

いつも見てた街路樹も意外とでかい
・百万遍 急いだ道の 街路樹の
裸、山超えて そびえ立つ裸

○タイトル通り。よくわからんものになりましたね。

3月27日

公園でカードゲームするこどもたち
・公園の タイルをバトル フィールドに
先行は俺 山札の春
・公園の タイルをバトル フィールドに
手札誘発 春一番
・公園の タイルをバトル フィールドに
カード吹き上げ 春一番

○タイトル通り。なぜか中学生時代、友人の家の前でカードゲームしてました。

3月31日

自転車で漕いだ道を自動車で過ぎた
・自転車を 漕ぎに漕ぎける 道を今
車で駆ける その速さかな

なんか普通だな…

○タイトル通り。言いたいことが言えてない気がします。多分もっと推敲する気がする。

4月6日

チャリに乗って桜の花びらを避ける
・いたずらに 使い走らる 一年は
桜避(ヨ?)けたる 春、暑さかな
・いたずらに 使い走らる一年目
桜避けたる 春、暑さかな

○タイトル通り。


といったところでしょうか。
大体、一年分くらいですね。

外に出る機会が減ったのでその分、短歌を作る機会を失っています。あと、前も書きましたがやっぱり表現の幅とかを増やしてかないと、おんなじような短歌ばっかりになっちゃいますね…

なにか心に残ったものがあれば幸いです。

パート5もまた溜まったらまとめていきます。

ご覧いただきありがとうございました。

おわり。

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