2020/05/05 その2

老いぼれた老人の最後の願いをどうか夢の中でも叶えてやってくれまいか

人々は 思っている程 善人でもなければ 悪人でもない

自分の人生を守るのを諦めて捨ててから
「だって元からそういうものだったし」と かえって与えるフォーカスになっている

ニュートラルに 平等に 気にしなくなった

それでもその過程で抱くやはり最後の想い

彼と同じ所へ行きたい

純粋な芽生えか 自己愛か 最後に種を残そうとしているのか

なるほど 遺伝子を残そうとしているのか

その為に これほどまでに頑張れるのだから 大いなるエネルギーだね

今までは 弱いくせに守られなかった代わりに 自分で身の安全を守った
今度は他者の代わりというより 自分の為に頑張っている
一生懸命 命を繋いできた証だ

あぁ 私の目標なんて 最後は種を残そうとすることなのかもしれない
どんな形の種であれ すごく自然な形の心から”そうしたい”と思える
別に特段 これまでのように 恐怖に支配されるという形でもなく
ただ会いたいなーと

種を宿す 命を遺す
どちらにせよ 恐怖に支配されたままでは できないことなのかもしれない
もちろん 支配されていないからといって ありのままでふるまったり 生命を発揮できるだけの才能がある ともとれないのだが
憔悴しきっている肉体の状況とでも言おうか

何故これほどまでに頑張れたのか
1つ目は 死の恐怖-タナトス-に突き動かされていたからで
2つ目は 性の衝動-リビドー-に目が覚めたからだ なんて

創作も あるいは性衝動 満たされなかった欲の代わり
誰も生命の神秘を解き明かすことはできないのではないか
(できないから神秘と呼ぼうに)
己が己を極限まで知らないように システムに組み込まれていないのだ

死を覚悟してからヒトの人生は変わる

ずっとどうしたかったんだろう
ああ いけない 妄想をするつもりだったのに 思考をしてしまっている

例えば過去になぞらえよう
何の問題も違和感もコンプレックスもなく 最小限で
不健全でない形で あなたに出会えたら
どんな境遇であれ 遺伝子は君を 君を・・・

求めたのだろうか
まあ私の幻想だ ここで出会えたから そのヒトがいるのだ

私はどうしても 生きているのがキセキなほどに 自分に成れていない
やはり別の道をたどるか

内にどよめく死の思想は大きく黒くふくれ上がっている
それでもやはりどうしたものか
考えずともよいか いずれ分かるだろう

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