結木時希 インタビュー/『One Night』ヒロイン・深田早希役
”Zoomで完結する第三弾”の出演者の方たちに続々インタビューしております。本日は『One Night』でヒロイン・深田早紀役を演じていただいた結木時希さん。オーディション時の存在感により、満場一致でヒロインに決定しました!
第三弾『One Night』は近日公開予定です。皆さんのインタビューからどんなお話なのか、ちょっとずつ想像していただければと思います。インタビューも撮影もリモートです!もう一つの作品『この世界線で生きる!』はYouTubeにて絶賛公開中!
ーー俳優を始めたきっかけを教えてください。
ちっちゃい頃から憧れだったというのがあるんですけど、そうなるための活動は全然しないまま高校生になりまして。進学校に通っていました。進路として大学という選択肢もあったんですけど、高校2年生の進路調査で将来について真剣に考えた時に、心の奥底に持っていたものが表に出てきて、俳優の道に進もうと決めました。
ーー大学は行かなかったんですね。
行ってないんです。高校を卒業して、(地元の)熊本にある養成所に通いました。そこで2年間勉強してから上京しました。それが昨年(2019年)のことです。東京に来てから、いろいろ出会いもあって。熊本での1年間よりも東京での1か月で会う人の方が多いくらいで、びっくりしました。
ーー東京に来てどんな活動を?
東京出てきて、最初の方は慎重になっていました。東京って無数に舞台があるんですけど、私が慣れないところだと本領を発揮できないと思って、まず、知ろうと思ったんです。そこで、舞台の制作に入ってた時期がちょっとありました。
制作をやっていて、出演する人を見ているうちに自分もやっぱり、役者として出る方をやりたいっていうのが、どんどんどんどん出てきて、それで出る方もやろうと、昨年劇団「EleF」に参加しました。
ーー事務所には所属せず活動されていますよね。
事務所を紹介していただいたこともあったんですけど、フリーでやっていきたいと思っています。縛りがない分、自由に活動できるんじゃないかなと。多分、何も実績がない状態で事務所に入っても、フリーの今の状態と変わらないと思うんですよね。みんな事務所に入ってるけど、「事務所は何もしてくれない」と言ってる子もいて。私は、事務所のせいにできないところで頑張ってみようと思っています。
ーー今回のオーディションはシネマプランナーズで見つけてくれたんですよね。
応募したのは、本当にコロナ禍で外出自粛の期間中だったので、役者の仕事を本当にやりたいっていうのがまずあったのと、今後コロナが収束の方向に向かって、緊急事態宣言が解除されたとしても、元には戻らないんじゃないかという思いもあって。今後は役者として”新しいあり方”が必要になってくる。リモートでする仕事もどんどん増えて行くだろうから、自分もそういう作品作りに参加していかなきゃなと。
ーーZoomオーディションはいかがでしたか?
Zoomオーディションを受けたのが初めてでした。最中に思ったのは、髪の毛が垂れてきちゃって、髪の毛をあげなきゃというのと、髪をあまり触ってもいけないかな、と気にしていました。あと、普通の声量で話してたけど、あの声で聞こえてたのかな?という心配もありました。
本当に受けた時は、このオーディションしかなかった。これで受からなかったら、またやることのない日々だと思ってたので、気合いが入ってましたね。
ーー多くの人が前のめりななか、後ろの方に座ってたのが印象的で。存在感がありました。
そう言っていただけて、嬉しいです。
ーー出演が決まった時のお気持ちは?
嬉しかったです。決まった時に”ヒロイン”という発表があって。ヒロインは初めてだったんです。舞台でもメインキャストでも悪役側のメインだったので、またそこも嬉しかったです。
ーーお話と脚本の印象は?
大人の話で、さらに”アダルトチーム”って言われてたので、どんな内容なのかとドキドキしていました(笑)。でも、そんなに際どい話ではなくて安心したのと、サキをどう演じようかなって、読んでから、ずっと考えちゃって…。
初めましての役者さんたちとZoomで演技することになるんですけど、そこまでに会話もなかったんで、あんまり作りすぎても…。現場の空気感を大切にしよう、と思っていました。
ーーリハーサルはいかがでしたか?
リハーサルは最初から順に流れでやったんで、そっちの方がやりやすかったです。みなさんいい感じだし、私もいい感じにできたと思いました。いい作品になりそうだなって感じでした。
ーー1週間後に本番になりました。
本番はシーンごとに撮影っていうので、そこがちょっと、緊張感あって、大丈夫かなっていう不安があったんですよね。
本番前に岡本さん(松田役)とセリフ合わせをして臨んだんですけど、撮影までが間髪なくて、自分の集中力が欠けてたなというのが、反省点です。自分で時間の計算をして望まなきゃいけなかったな。と思います。自分の準備不足を感じてしまって反省しました。
でも、撮影が終わって、今は完成が楽しみです!
ーー今後の展望を教えてください。
「オンラインでできること」と「自分一人でできる演劇」、この二つに挑戦したいと思っています。オンラインでは、一人芝居での大会「モノステ」に挑戦しました。今後は劇場での一人芝居もやっていきたいです。
これまで舞台が中心だったんですけど、コロナ禍で心配して連絡をくれた地元の人たちにも見てもらえるから、映像系にも力を入れようと思うようになりました。
今回の作品も誰にでも、いろんなとこから見てもらえるのが嬉しくて、楽しみにしています。
出演者の方々の印象
岡本晃さん
主人公っぽい感じだなって思いました。Zoom画面でも、Zoomのスクリーンショットの写真を見ても、写りがすごく良くて、すごいなって。
二人のシーンもやりやすかったなって印象です。
中里ゆみさん
リハーサルでも本番でも会話をすることもなく終わったんですけど、実際、こういう会話なくっていうのもZoomならでは、ですよね。
それでも、中里さんのおかげで大学のお友達っていう雰囲気が出せていたのではないかなって思うと、すごい役者さんって感じがします。
廣木凛さん
オーディションの時に顔見たことあるなって思ってたら、ツイッターで話題になってた「劇団ノーミーツ」に出てた方だ!と。演技がうまいなって印象です。
愛田天麻さん
金髪で、結構印象的でした。とにかく見た目の印象がすごくて…。「あいだてんま」ってお名前、「いだてん」と「あまちゃん」(宮藤官九郎作品)どっちも入ってる!と最近気づきました(笑)。
甲斐雄介さん
印象的なお顔。本当にZoomだと顔くらいしか見えないんですけど、すごい印象に残ると思います。あと、(Zoomの)画面消した時の画像が個性的だなと思っていました。
プロフィール
結木時希(ゆうきとき)
1998年5月27日生まれ
熊本出身(東京在住)
劇団Elef 所属
主な出演作品
舞台「雨上がり、傘はいらない」
映画「オズランド」
Twitter
https://twitter.com/yuki9toki
劇団Elef・Twitter
劇団Elef 公式ホームページ
https://sites.google.com/elef.page/elefhp
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