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赤ちゃんは、40分のウルトラマン(新生児のねんねのコツ)

 産後の「こんなはずじゃなかった」で多いのが「赤ちゃんがこんなに眠らないなんて、知らなかった」「赤ちゃんはいつも寝ているイメージだったのに」という言葉。
 新生児の赤ちゃん(生後4週目までの子ども)の1日の睡眠時間は17時間と言われています。「赤ちゃんはいつも寝ている」は間違っていません。では、どうして多くのママが、「赤ちゃんが寝てくれない」と思う状況になるのでしょうか?

1.新生児が起きていられるのは、40分間しかない


 ウルトラマンが地球で活動できる時間は3分間ですが、新生児がご機嫌で起きていられる時間(「活動時間」といいます)は、40分と言われています。40分の活動時間を超えて、寝ることができないと、「疲れすぎ」の状態になります。すると、ストレスに対応するホルモンが分泌されます。そのホルモンが、交感神経の働きを刺激して、眠れなくなってしまうのです。
 新生児期というのは、ママもまだ子育てや授乳に慣れていません。授乳をして、おむつを替えていたら、あっという間に40分を過ぎてしまいますね。「授乳の準備に手間取っていたら、いつの間にか赤ちゃんが寝てしまった」ということもあると思います。
 何度もそのような経験をする中で、徐々に息が合ってきます。まずは、「赤ちゃんは40分しか起きていられないんだな」と意識するだけでも、良いと思います。

2.赤ちゃんも寝言で泣くことがある


 人間の睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」があります。赤ちゃんは大人よりも、浅い眠りの「レム睡眠」の割合が高いそうです。
 この、浅い「レム睡眠」の時に、赤ちゃんは、寝言で泣いたり、手足をバタバタさせたり、目を開けることがあります。
 そんな「寝言泣き」や「手足のバタバタ」を、赤ちゃんが起きたと勘違いをして、オムツを替えたり、抱き上げて話しかけたり、明るい光をつけたりしてしまうと、寝ている赤ちゃんを起こしてしまうことになります。
 赤ちゃんが泣いたり、手足を動かした時は、すぐに抱っこしたりせず、数分様子をみてみましょう。

3.寝入った時と、目覚めた時の状況が違うとびっくりして起きてしまう


 授乳をしながら、ママのおっぱいを吸いながら眠りについた赤ちゃんは、目が覚めたときにママのおっぱいを吸っていないと、びっくりして起きてしまいます。抱っこされて眠った時には、目が覚めた時に布団に寝ていると、びっくりします。
 私たちだって、ベッドで寝たのに、目が覚めたらリビングにいたら、びっくりしますよね。
 「添い乳(添い寝をしながら授乳すること)」は、ママの身体を休めるにはとても良い方法ですが、授乳をしながら寝入ってしまうので、目が覚めた時に泣くことが多くなります。
 赤ちゃんがうとうとして、おっぱいを吸う力が弱くなったな、と感じたら、「おっぱいは終わりね。ねんねしましょう」と静かに話しかけて、ゆっくり布団に寝かせてみてください。ちょっと手間に感じるかもしれませんが、自分で寝入る力が育っていきます。

ゆっくりと、眠ることが上手になってきます


赤ちゃんは、ママのお腹の中では、誰にも寝かしつけされることなく、寝たり起きたりを繰り返していました。暖かくて快適なお腹の中から、外の世界に出てきて、初めのうちは戸惑ってしまっています。
ですが、赤ちゃんには、「自分で寝る力」が備わっているのです。
「抱っこしないと、寝ない」「添い寝しないと、寝ない」という先入観を手放して、気楽にしてみると、意外とスッと寝てくれることもあります。

「何をしても、寝てくれない」という状況は、心身ともに辛くなってしまいます。1~3のことを踏まえて、試行錯誤しながら、徐々に親子のペースを掴んでいってくださいね。



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