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韓国系日本人が選ぶ、テレビやネットメディアがあまり紹介しないおいしい韓国料理10選


引用:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13222003/dtlphotolst/smp2/


近年、台湾料理や中国料理に並び、韓国料理の人気が高まっています。特に、チーズタッカルビ、チーズハットグ、ビビンバ、ヤンニョムチキン、キンパ、辛ラーメン、カルビなどが若者を中心に広く知られています。

ちなみに、チーズハットグはホットドッグのバリエーションなので、厳密には韓国料理とは言えないかもしれませんね(笑い)。

さて、現代では、SNSやYouTubeの普及、そしてTikTokの登場により、情報の入手が非常に簡単になりました。

かつてはテレビや雑誌、芸能人の情報が主流でしたが、インターネットの普及により、地元の人しか知らないような情報も容易に入手できるようになりました。

日本国内だけでなく外国の穴場観光スポットや地元の人しかしらない飲食店や家庭料理の情報も入手しやすくなりました。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=OUUopu_f2JQ

この文化の中で、韓国在住の方や在日コリアンが家庭で食べている、日本ではあまり知られていない韓国家庭料理や伝統料理を特に紹介したいと思います。

ここで紹介するのは、若い世代向けのアレンジ韓国料理ではなく、本格的なものです。特におすすめの10品と、それに続く8品を選んでみました。

日本に住む私は父親と母親が韓国出身で、幼少期から今に至るまでの39年間、様々な韓国の家庭料理や伝統料理を食べてきました。

「おすすめ」や「番外編」として紹介している韓国料理は私の主観が多く入っています。

「おすすめ韓国料理10選」

1.マンドゥ

引用:https://cookpad.com/recipe/6562856


マンドゥは韓国の水餃子で、正月に特に親しまれるおめでたい料理です。

家族で集まり、母親と子供が一緒に餃子を手作りして楽しむ光景はよく見られます。

また、中国の餃子とは違い、韓国の餃子にはトック(韓国のお餅)も入れることがあります。

私の家でも、正月にはこのマンドゥをよく食べます。キムチ入りのマンドゥが私のお気に入りです。

2.ポッサム

引用:https://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail/08845.html


ポッサムは日本でも有名な韓国料理の1つですが、実際に自宅で調理して食べる日本人の方は多くないのではないでしょうか?

ポッサムは、ショウガとタマネギを加えた出汁で臭みを取りながら豚肉を茹でたものです。

この茹でた豚肉をチサバの葉に包み、コチュジャン、白菜キムチ、細切りの玉ねぎ、エゴマ、春菊をトッピングして食べると、より一層の美味しさを楽しむことができます。

3.ビビン麺

引用:https://todoetan.com/cooking/bibim-guksu/


ビビン麺は、韓国語で「混ぜる」という意味の「ビビン」と名付けられています。

この麺は、そば粉やジャガイモ、とうもろこしといったデンプンで作られ、コチュジャンをよく絡めて食べます。

トッピングとして、千切りの梨やきゅうり、ゆで卵や半熟玉子、錦糸玉子を乗せて、全体をよく混ぜてから頂きます。

辛さの中に甘みも感じられ、辛いのが苦手な私でさえも美味しく楽しめます。

特に、辛さが強い時には梨や玉子を食べると、辛さが和らぎます。

4.サワガニキムチ

引用:https://www.shin-daoru.com/so-019/


川で獲れるサワガニをキムチ風に漬け込んだものです。横幅が3cm程度と小さいサイズながら、甘辛いタレがよく絡んで美味しいです。

また、殻の食感が程よく、硬すぎず食べやすいので、味と食感の両方で楽しめます。

ご飯のお供としてはもちろん、ビールやマッコリ、チャミスルとの相性も抜群です。

5.ソンピョン

引用:https://namu.wiki/w/%EC%86%A1%ED%8E%B8


ソンピョンは、米粉を使用した伝統的な韓国のお餅で、秋夕という朝鮮の収穫祭の際に食べられる一種の小さいトック(餅や団子)です。

この時期に新穀を使用して作られるため、名節トックとも呼ばれます。私自身、この習慣については知らなかったので、単に美味しいお餅として楽しんでいました。

典型的なソンピョンは半月型をしており、甘味や半甘味の餡、例えば大豆、ササゲ、クリ、ナツメ、アズキ、胡麻、ハチミツなどで包まれています。

その一口サイズのもちもちとした皮と餡の程よい甘さが、絶妙にマッチしており、非常に美味しいです。

6.キャベツキムチ

引用:https://www.youtube.com/watch?v=S4drY3jGBmA


白菜が手に入りにくいヨーロッパなどの地域に移住した朝鮮系の住民たちはキャベツキムチをよく作っていました。

また、朝鮮半島でも白菜が手に入りにくい時期には、代わりにキャベツを使用してキムチを作っていたようです。

このキャベツキムチは、シャキシャキとした食感が特徴で、噛むたびに甘さと程よい辛さが絶妙に合わさり、とても美味しいです。

我が家では白菜や大根キムチが主流ですが、キャベツキムチが食卓に登場すると特別にテンションが上がります。

我が家では、写真にあるようなキャベツキムチに使われているキュウリや紫キャベツは使用しませんが、これらを加えることで、色鮮やかになり、さらに異なる食感が楽しめるのではないでしょうか。

7.テールスープ

引用:https://ajibana.jp/recipe/805/


「テールスープ」は、テール(牛の尻尾)を主成分としたさっぱりとした塩味のスープです。

煮込むのには1日の時間が必要です。出来上がったスープを器によそい、食べる人が好みの量の塩や胡椒を追加し、味を調整します。

肉はとても柔らかく、ほろほろとしており、スープの風味が肉に染み込んでいます。

スープ自体もあっさりとしているため、最後まで飽きずに美味しく食べられます。

また、このスープにご飯を混ぜて食べると、さらに美味しさが増します。

8.シルトッ

引用:https://namu.wiki/w/%EC%8B%9C%EB%A3%A8%EB%96%A1


「シルトッ」は穀物を挽いて粉にしたものを、せいろや蒸し器を使用して蒸して作られる伝統的な韓国の食べ物です。

これは、蒸しパンに似た食感のもので、中に小豆が入っているバージョンが私のお気に入りです。

見た目はアイスのビエネッタに似ています。シルトッは、おめでたい日や特別な日に食べられるイメージがあり、私も正月やこどもの日などに楽しんでいました。

9.トッポギ

引用:https://www.youtube.com/watch?v=tef8wIgAQk0


韓国の屋台料理の代表といえば「トッポギ」です。

今日詳しく調べるまで、私は丸くて長細いお餅そのものを「トッポギ」と呼ぶものだと思っていましたが、実際にはコチュジャンで甘辛く煮込んだ料理のことを指します。

この料理は、米をベースにした細長い韓国の餅、国産の厚切り豚バラ肉、そして韓国おでん(薄い魚のすり身揚げ)を組み合わせてコチュジャンで煮込んだものです。

屋台料理ということから、お酒のお供にもぴったりでしょう。

私は韓国系日本人として日本で生まれ育ち、家でしかトッポギを食べた経験がないため、屋台で食べる物というイメージは持っていませんでした。

10.チャプチェ

引用:https://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail/09715.html


「チャプチェ」とは、柔らかく戻した「唐麺(タンミョン)」という春雨をベースに、細切りの牛肉、タケノコ、ニンジン、タマネギ、ホウレンソウなどの野菜や、シイタケ、シメジ、キクラゲなどのキノコ類をゴマ油で炒め、醤油や食塩、砂糖などで甘辛く味付けした韓国の麺料理です。

時々、大皿にご飯をよそって、その上にチャプチェをのせて食べるスタイルもあります。

日本の焼きそばに比べると、チャプチェはあっさりとしており、春雨を使用しているため、体に良いとされています。

また、野菜の量が多いので栄養面でも優れています。
ただ、焼きそばに比べるとチャプチェは少しパサつく感じがするので、ご飯に乗せて食べるのは私の好みではありません。

濃い味の麺をしっかりと食べたい時は、やはり焼きそばが適しています。

「番外編」

1.チヂミ

引用:https://delishkitchen.tv/articles/2042


「チヂミ」は韓国のお好み焼きとも言える料理です。

大阪や広島のお好み焼きに比べ、チヂミは薄手で食べやすいのが特徴です。また、調理もお好み焼きより簡単かもしれません。

チヂミのソースは、大阪や広島のお好み焼きのオイスターソースとは異なり、醤油、お酢、砂糖を混ぜ合わせて作るので、あっさりとしています。

これは、濃い味が苦手な方やカロリーを気にする方におすすめのソースです。

ガッツリと食事を楽しみたい時は大阪や広島のお好み焼きが良いでしょう。一方、軽くおやつ感覚で食べたい時はチヂミがおすすめです。

2.干し大根キムチ

引用:https://hanjubapsang.com.au/product/%EB%AC%B4%EB%A7%90%EB%9E%AD%EC%9D%B4/


「干し大根キムチ」は、干し大根を使って作られるキムチです。

一つ一つのサイズは小さめですが、コリコリとした食感が特徴で、とても食べ応えがあります。
噛むたびに旨味が増して、とても美味しいです。

このキムチと白飯だけでも、十分に満足できるほどです。
実際、私はその美味しさに夢中になり、一時期は毎晩のように楽しんでいました。

3.白菜キムチ

引用:https://namu.wiki/w/%EB%B0%B0%EC%B6%94%EA%B9%80%EC%B9%98


「白菜キムチ」はキムチの中でも定番ですね。
ハンバーグ、焼きそば、お寿司、そば、カレー、スパゲティなど、さまざまな料理とともに楽しめます。

もちろん、韓国料理とともに食べるのがベストマッチなのは言うまでもありません。

個人的には、和洋中韓のどんな料理にも合うと感じますが、これは私が幼いころから多様な料理とキムチの組み合わせで食べてきたことが影響しているのかもしれません(笑い)。

4.小松菜キムチ

引用:https://kinkakimuchi.jp/?pid=164275719


小松菜で作ったキムチはシャキシャキ感があり、ちょうど良いサイズで食べやすいです。
白飯との相性も抜群です。

白菜キムチや大根キムチのような定番のキムチ以外を楽しみたい方にもおすすめです。

5.豆腐チゲ

引用:https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/707346/


韓国料理定番の豆腐チゲです。スーパーで400円程度で売られている加工食品の豆腐チゲは、温めるだけで簡単に食べられます。

私の母、79年間韓国料理と親しんできた彼女もこれを高く評価しています。ご飯に混ぜて食べると更に美味しいです。

スーパーの安価なものは豆腐のみが具材として入っていますが、自分でお肉や白菜キムチを加えると風味が増します。

特に、韓国では酸っぱくなった白菜キムチを豆腐チゲに入れることもよくあります。

6.チャジャン麺

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%83%B3


チャジャン麺は、中華料理のジャージャー麺から派生した韓国の麺料理です。

ジャージャー麺が主に甜麺醤をベースにしているのに対し、チャジャンミョンはチュンジャンを使用し、より韓国人の好みに合わせて油や肉の量を調整しています。

また、中華のジャージャー麺は塩辛い味、日本式のジャージャー麺は甘くて少し辛い味が特徴ですが、チャジャンミョンは甘みを強調した味付けが一般的です。

韓国では、チャジャンミョンは中華料理として位置づけられており、ザージャンメン(자장몐)という名前の中華料理のジャージャー麺とは別物として区別されています。

私自身、子供の頃はこの麺が大好きでよく食べていましたが、30歳を過ぎると少し味が濃く感じるようになり、同じ味が続くことで食べ疲れることが増えました。

とはいえ、手軽に作れるのでランチには最適です。

7.センマイ

引用:https://www.bokuden.co.jp/bokuden_hiroshima/post-3943/


センマイはホルモンの一種で、牛の四つの胃のうち、3番目の胃を指します。

名前の「センマイ」は、この胃の内壁にあるヒダが1,000枚ほどに見えることから来ています。

韓国の焼肉店ではよく見かける食材で、コリコリとした食感が特徴です。
コチュジャンにつけて食べると、噛むことで引き出される甘みとコチュジャンの適度な辛さが絶妙に組み合わさり、非常に美味しいです。

8.骨付きカルビ

引用:https://shop.daidomon.com/?mode=f39


韓国の焼肉料理は定番ですね。特に、長細い牛カルビ肉を甘辛いタレに漬け、ハサミで一口サイズに切りながら焼くスタイルが特徴的です。

アメリカでは「コリアンBBQ」としてこの焼肉が人気を博しています。

濃厚な味付けの肉を豪快にハサミで焼くスタイルは、BBQを愛するアメリカ人の口に合っているのでしょう。

また、骨付きカルビは、骨までしゃぶるのが楽しみで、それがまた美味しいのです。

9.エゴマの葉キムチ

引用:https://www.youtube.com/watch?v=0P0P6Ek5SDA


エゴマの葉を使って作ったキムチは、ご飯をエゴマの葉で包んで食べるととても美味しいです。

ポッサムとして茹でた豚肉をチサバの葉で包む際に、トッピングとしてエゴマの葉を添えることもあります。

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