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空白の10年

こんにちは、愛音です

20歳、成人した年に母を病で亡くしました
私は心の病気、母は体の病気、
どちらが先に治るかな?そんな勝負もしていました

20歳の私は母を亡くした後何をしていたか?
鮮明には覚えていない、覚えているのは数年後に父と引っ越したことです。そして家事を覚えるようになったこと。
でもしばらくは家事をすればバタンと倒れて、頓服が手放せなくなりました。自傷行為もやめよう!と決意したのに、結局数年は腕を切り続けていました。

20歳過ぎていたのに、私は成人らしいことは何1つ出来なかったです。周りは大学生、卒業して社会人になっていったのに、私は……。

動き出したのは30歳になるギリギリ手前の年に就労継続支援B型を知り、利用開始。そこからは毎日大変だけど達成感や生きてることが楽しいとも感じていきます。ピアサポーターを知ったのもこのB型を利用したからでした。

だけど、20歳からB型を利用するまで。私には空白の10年があります。

ただなんとなくダラー、としてたのではなくて。動けない、鬱で月の半分はベッドの上とかも珍しくなかった、苦しくなって、死にそうで、病院へ連絡し、父が仕事を早退してくれて車で東京の病院に緊急で行った回数は1度、2度ではない。

空白の10年は体と心のケアをしていたんだと自分では解釈しています。でも、それでも、今思うと非常に勿体ないです。

10年あれば絶対に何か出来た。

なぜいきなりこんなことを思うのかと言うと、事務補助の実習が決まりそうなんです。でも事務経験なんて当然なくて、パソコンも訓練でデータ入力やExcelの使い方を学んでいるところですが、データ入力は力が付いてきたと実感してますが、Excelは苦手で分からないことが多い。
実習ではファイリングやデータ入力が主だと言ってました。もっと早くにパソコンの勉強を独学でもしていたら、実習もよりよいものになる気がします。

私には経験が足りない。20歳から10年空白なのですから。基本的な事務作業、簡単なパソコン入力、そう言われてもなにが基本で、なにが簡単か分からない。

ピアサポーターとして働くのなら空白の10年は役立ちます。でも事務系を仕事とすると、あの空白はただの空白なんです。

いつか採用面接を受ける際に必ず聞かれそうなのが、B型を利用するまでだいぶ時間が空いていること。療養期間、と言って相手はどんなイメージを持つのか。
14、5歳で精神科に通院開始したのに、30歳までなにも出来なかった…?そんなに障害が重たい人なのか…?それならまた倒れるんじゃないのか…?仕事なんて出来ないのでは…?

あの頃は確かに症状と付き合うのは楽ではなかった。ものすごく振り回されたし、周りはその何倍も振り回していた。

それでも今は頑張っています
私のペースになるけど
出来ることを増やしていこうも頑張っている

だけど、世の中があの空白期間をどう見るのか

10年を無駄に過ごしたとは思わない
闘って、負けて、分かり合って、引き分けして、勝って、
自分のことが分かるようになった10年だったから
でも就職を視野に入れると
勿体ない10年、とつい思ってしまう

しかし過去に目を向けて悔やんでいても仕方ない
時間、日にちは同じスピードで進んでいるから
さて、現実に目を向けて今日も訓練行ってきます
\(๑•̀ㅁ•́๑)/✧

*愛音*

2023/09/27
キミが無駄だと判断しても
その時を生き抜いたのだから
必ず意味が隠れていると私は思うよ

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