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袖振り合うも、

多生のイェーイってな。

袖振り合うも多生の縁:
道を行く時、見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも前世からの因縁によるとの意。 どんな小さな事、ちょっとした人との交渉も偶然に起こるのではなく、すべて深い宿縁によって起こるのだということ。 袖すり合うも他生の縁。(コトバンク引用)

そこまで深ーい縁とは言い難いのですが、
数日前の記事で

三重城という古い要塞跡の拝所で、
黄金に輝くお兄さんに出会ったという話をオチに持ってきました。

三重城の鳥居への階段。
いざ、登らん!とすると鳥居からひょっこり男の方が、

黄金の和服と
黄金のハットを被って降りてきた。
真正面なので二度見どころではなくついガン見。
後ろから数名の女性が男性の後について降りてくる。
何かのツアーなのだろうか?ちなみに女性たちは普通の格好だった。
軽快に挨拶してくれる。役者さんみたいに優雅な動き。

「こんにちは!」
「ここ、こんにちはぁ…」
「どちらから来たの?」
「○○(字名)ですっ」
「あれ、この辺じゃん」
「は、はいっ地元です!お散歩です!」
「そっかそっかー!」

一行はそのまま去っていった…。
何だったんだろう…。

お兄さんのキラキラの和服は、
マツケンサンバよりキラキラでかっこよかった。似合ってた。

ってお話だったんですが。
友人曰く「おーちゃん」なる人物だそうです。
昔マネーの虎に出てたり、YouTubeでお話してたりする知る人ぞ知る有名人らしい。

三重城で会った時は黄金の和服の方に目がいってしまい、あまりお顔の印象がないのですが、そうそうこんなに目立つ方もいらっしゃらないので「おーちゃん」さん?に間違いないのでしょう。

いやー、
大名行列の幻覚じゃなくてよかった!
(※失礼)

とにかく三重城という場所の名前を覚えていてください


そして、
そのあと読谷村のやちむん市に行った記事を書きました

この記事では、「海の"謎の出っ張り"が楽しかったよ」的な事も書きました。

↑「謎の出っ張り」と吸い寄せられる人々

私は「なんじゃろな」と思いつつ吸い寄せられるままに先っちょまで行って風景に心洗われたあと
「なんじゃったんだろな」と思いつつ帰りました。

この記事を投稿したあとコメントで出っ張りについて
触れていただいたので、
「そういや調べてないな」と思い調べました。


この読谷村のやちむん市は、大河ドラマ「琉球の風」の撮影現場だったことは記事の中で触れています。
そしてこの「謎の出っ張り」も撮影セットをそのまま観光用だかに残したものらしいです。

なんでも那覇にある実際の遺跡の復元だと。
那覇のその遺跡では撮影することができなかったため
読谷の撮影地に王国時代のその那覇の遺跡を再現。

今も読谷に残る、私曰く「謎の出っ張り」なのです。

それではこの「復元された那覇の遺跡」
とは一体なんでしょう??
お察しのいい方はお気づきでしょう。

そうなんです。
「おーちゃん」さんが降りてきた、
三重城なんですねー。

↑「おーちゃん」の降りてきた実際の三重城

↑時代劇用に、再現された読谷の三重城

まさかこんな縁が繋ぐとは思わなかったので、
比較写真なんて撮ってもいません。那覇の三重城も昔はこんな感じだったのでしょうか?

まさかの縁が面白かったのでご報告でした。

ああ、一番最初の「袖振り合うも多生のイェーイ」
については、スベった自覚があるのでお忘れくださいませ。え、えんがちょー…。

↑末吉宮。組踊「執心鐘入」で若松が逃げ込み匿われる最後の舞台とされている。別当寺の鐘に隠れ鬼女と化した女はその鐘の側で鎮められる。

能「道成寺」の影響が色濃い作品。
この「執心鐘入」では女(能では清姫)と若松(能では安珍)のやり取りで縁について語り合うシーンがある。

約束の御行合や だにすまたしちやれ
(約束をしてお会いすることはまたできましょう)
袖のふやはせど 御縁さらめ
(偶然の巡り合わせこそ御縁というものです)

御縁てす知らぬ 恋の道知らぬ
(御縁というのを知らない。恋のすべも知らない)
しばし待ちかねる 夜明けしら雲
(待ちかねるのは夜明けの白雲である)

深山鶯の 春の花ごとに
(深山の鶯が春の花々に)
吸ゆる世の中の 習や知らね
(添う、この世の中の習いを知らないのか)


知らぬ

縁にも良縁悪縁奇縁と多様なのだとその面白さを学んだのは、この執心鐘入と道成寺ですね!
清姫サイドの思考も安珍サイドの思考もどちらも人間らしくて大好きです。

若松(安珍)のセリフ「知らぬ」は、実際の組踊の舞台では方言を使うので「知らん」なのが爆笑ポイントかと思います。

/知らんってお前(笑)\

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