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世代論

あまり知られていない世代について書いてみる。

①ポスト団塊世代

彼らは1952年〜1960年生まれの人達。

この世代は、今日の消費文化の形を作ったという意味では重要だった。シラケ世代とか三無主義とか五無主義とか言われた。

(1)街と大学の変遷

1973年に渋谷にPARCOが開店。それまで若者の街と言えば新宿だったのに、渋谷になった。新宿にはフォークゲリラと呼ばれる人達がいて、左翼的だったが、渋谷はそうではなかった。団塊の世代は大学を政治的な紛争の場所にしたが、ポスト団塊の世代になると、大学にはテニスのサークルが増え、学園生活を楽しむ方向に変わった。また1割台だった大学進学率が男子は4割、女子は3割になった。

(2)女性の変化
女性誌が次々に発刊された。1970年『anan』1971年『non・no』1975年『JJ』
こうした雑誌では、女性は美人であるよりかわいい方がよい、とされ、その後の時代の女性の評価基準に影響を与えることになった。また、こうした雑誌によってブランドブームも起きた。

(3)手軽さ

1971年、マクドナルド1号店が開店、1974年、セブンイレブン1号店が開店。手軽であることが生活で重要になった。

(4)デジタル化

1978年、インヴェーダーゲームが登場。これがTVゲームの元祖となった。1979年にはウォークマンが発売。歩きながら音楽を聴くような人達が増えた。

②新人類世代


彼らは1961年〜1965年生まれ

(1)大学入試

共通一次試験が導入され、国立大学は1つしか受験できなくなった。国立に落ちた受験生が私立に流れた。それまで「私立大学なんか大学じゃない」と言われていたが、私立大学のイメージに変化が起きた。

(2)女性の変化

1986年、男女雇用機会均等法が成立、女性が総合職として、男性と同じように働くことが可能になった。それまで女性は公務員か教職が多かったのであるが、一般企業で働くケースが増加した。また、セクハラという用語もでき、女性を取り巻く環境が大きく変わった。雑誌『Hanako』が総合され、グルメブームが起きた。

(3)女性が消費される

アイドルや女子大生がブームとなり、彼らが男性に消費されることになった。普通の女の子がメディアに出演して、男性に消費されてしまうことが、このあたりから始まった。

③次の世代がバブル世代(1966〜1970年生まれ)となるが、彼らについては別の機会に書きたいと思う。







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