matin

画像1 着信音に重い目を開けて腕を伸ばす。彼の名前を認めてタップする。「もしもし」『寝てたね』「それより別れる予定は?」笑顔のような息遣い。職場のような物音と誰かといるような気配。空白に向かって何回か言葉を投げた。夢だった。色々と有り得ない夢。奥さんと別れてほしいなんて思っていないのに。