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子どもに対する心配の正体

一般社団法人あいもにー本部長の谷本です。すっかり朝晩は寒く、夕方暗くなるのも早くなりましたね。今日は、子どもに対する心配の正体について書いてみます。

子育てをしていると、何かと心配がつきませんね。昨日は、次女が小学校入学のときに出会った、いわゆるママ友さんと久しぶりにランチをしながら、近況報告をしあっていました。

▶︎思春期は「思考」「感情」「行動」がバラバラになる

今、中学三年生という時期を過ごす思春期真っ只中にあり、「思考」「感情」「行動」の3つが、てんでバラバラな時期を過ごしつつも、未来に向けての決断を迫られる時期。子どもは子どもなりに、未熟ながらも意志を持ち、大人への階段を登っている…。そんな感じでしょうか。

この時期は、心理的にも親から離れていきつつあり、親としても今までのように「言うことを聞いてくれない」と感じ、どうしたものかと悩むこともあるかと思います。

でも、この時期大事なことは、子ども自身に「自分の人生を引き受けさせること」だと思います。

▶︎「自分の人生を引き受けさせること」とは…

自分の人生のドライビングのハンドルを握らせることとも言えますし、問題をちゃんと所有させてあげることとも言えます。

どういうことか、具体的な例をだしてみます。

まさに、昨日聞いた話ですが…。子どもの進学先の学校選びに関して、友人の友人が悩んでいると…。仮にその友人の友人をAさんとしましょう。

Aさんのお子さんは、スポーツを続けるために、自宅から遠く離れた学校に進学希望。なので、自宅からの通学はできず、下宿か寮に入ることになるそうです。

そこでどんな悩みかというと、親御さん(お母さん)は「下宿させるのはイヤだ。寮ならいい」ということだとか。そのことで「どうしたらいいの?」と相談されたという話でした。

きっと、この文章を読んでいるみなさんは「ん?」と少しの違和感を覚えるのではないでしょうか?

もし「あ〜、わたしがもしその立場だったら、下宿はさせたくない!わかる!」と思ったとしたら…、それは冷静に、悩みの正体を知る必要があるかもしれません。

▶︎なぜ?を問いかけていく

いったいなぜ、下宿は嫌で、寮ならいいのか?そんな疑問がうまれませんか?
それは、客観的視点があれば当然うかぶ疑問です。

でも、このAさんは「下宿させるのはイヤだ。寮ならいい。どうしたらいい?」という悩みです。悩みというか、これはもはやただの心配です。もっと突っ込むと、ただの心配というか、純然たる不安です。

【純然たる=まじりけのないさま】 

そう…。この悩みとは、お母さん自身の中にうまれている【不安】であり、悩みというレベルにもなっていないのが現状で、ちょっと厳しく言うと、もし、この不安を自分の「教育的信念」と誤解した状態で、下宿をやめさせたのであれば、それは「お母さんの不安を子どもを道具に解消してもらう」という結果になります。

▶︎本当に子どもの人生を大切に思うならば

だから、このAさんの言っていることを、ちゃんと正しく、悩み言葉にするとこうなります。

「わたしは、子どもが下宿するのは不安だ。わたしがこの不安を解消するには、子どもに下宿をやめさせることだ。そのためにわたしはどうしたら良いか悩んでいます」

さて、この悩みに対する答えは…「それは悩みではありません。以上」しかありません。

悩みではなく、「あなたの不安」のお話です。
ただ、その不安をどうしたらいいのか?というならば、それはまた別の話になります。

不安の要素を明確にしたり、その明確にした不安要素の中で、物理的に取り除けるものがないか?など、実際に不安の持ち方を考え、不安の縮小のために行動にうつすこともできるでしょう。

そう。本当に子どもの人生を大切に思うならば、することはただ1つ!
Aさん自身が、自分の不安をちゃんと「扱う」ということです。

きっと、下宿先の人はどんな人かしら?ちゃんと息子を大切にしてくれるかしら?部屋は清潔かしら?自由は保たれるのかしら?などなど、そういう不安要素があるのでしょう。

これは、Aさん自身の不安であり、息子さん本人は「布団があればいいじゃん!」くらいの認識なのかもしれないし、だから「お母さんは下宿だとこんなことを不安に思うけど、あなたはどう?」と、ここは聴いてみないとわからないものです。

もしお子さんが「全然気にならない」と答えたら、今度はAさん自身が自分の不安解消のためだけに、下宿先の人と話をしてみるとか、見に行ってみるとか、実際に行動をして自分自身の不安を扱うことをするしかありません。

それをしたからといって、不安がすべて解消されるとは限らないけれど、息子さんの人生、本人が選択し、決断することが「自分の人生を引き受けさせること」に繋がると、断腸の思いで送り出すこと。それしか親ができることはないのです。

▶︎子育ての正体

親は、子育てを通してたくさん悩むと思いますが、その悩みの正体をしっかりと見極めること。わたしは、子育ては親育てであると感じています。

子育てを通して、親自身が育ち成長していくこと。これが実は一番大きい子育ての目的かもしれません。

今日書いた具体例は、思春期のことでしたが、このことはどんな年齢、個性に関わらず当てはまることだと思います。自分に置き換えて読んでいただけたら嬉しいです。

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