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番外編 エピソード① 私の看護の原点 〜看護学生の時の大切な出会い〜 

                 

5月12日は『看護の日』。
ナイチンゲールの誕生日。
全国的に 看護の日イベントが開催されるかと思います。数年前、私は、あるチャレンジをしましたが、ダメでしたσ(´∀`)
看護体験の作文の応募があったので、書いてみたんです。でも、作文を書くことで、自分の看護の原点を振り返ることができたので、チャレンジしてみて良かったです。結果はダメでしたが自分の看護の原点を記録として記事に残しておこうと思いました。作文の内容とは関係ないですが、いつか、医療系ドラマのように、介護タクシーのことが、『介護タクシー物語』や『ナースドライバー物語』みたいな感じで ドラマになったらいいな~(^q^)

「看護の日」なので、番外編エピソード①として、
私の看護の原点 〜看護学生の時の大切な出会い〜 
を書きました。看護学生の方にも読んでいただけると嬉しいです。

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看護学生の時の病院実習の時に受け持たせていただいたNさんは 喉頭がんの手術を控えていました。
術後は永久的に喉に孔が空いた状態になるNさんは、「海水浴が好きだったんだ。でも 喉にずっと穴が空いてるんじゃ もう泳げないな」「お風呂も肩までドボンと入れない」等と話され、私は聴くことしか出来ませんでした。
手術当日、私も手術見学させていただいた時に麻酔がかかる前に Nさんは「君が 僕の声を最後に聴いてくれるんだね。ありがとう」と私に言いました。
その言葉が心に響き 涙が溢れたことは 今でも忘れません。
術後は 数日間、首を動かしてはいけない、唾も飲み込んではいけない等たくさんの制限がありました。
声も出すことは 出来ないので口の動きや表情で 読みとったり ホワイトボードに「痰とって」「かゆい」「痛い」「苦しい」等というキーワードをマグネットにして貼り、学生だった私は訴えを聴いてナースに伝えていました。
Nさんは術後しばらくは飲食が出来ない状況でしたので当時 いろんな文献を読んで口腔内がさっぱりして、且つ 味わう楽しみも出来るようにと ナースに許可を得て、うがい用にレモン水を作りました。レモン水は 酸味があるため 唾液も出て自浄作用もあり、Nさんは喜んでくださいました。
実習病棟が変わった後も 会いに行くといつも笑顔で迎えてくださいました。
私はNさんとの出会いがきっかけで看護師になって、この病棟で働きたいと思いました。
念願叶い、Nさんと出会った病棟に看護師として配属されました。
配属されて少し過ぎた頃、Nさんが病棟に遊びにきてくださり 白衣を着た私を見て喜んでくださいました。そして、恥ずかしそうに、「今 食道発声を練習してるんだ。カラオケで唄うのが夢なんだ」と筆談で夢を教えてくださいました。
何年たっても Nさんとの出会いは、私の看護の原点となっています。
 


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