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明日親に何かあったら私は後悔しないだろうか〜取締役の退職エントリ〜
こんにちは、角田藍美(すみたあいみ)です。
ライバーマネジメントPRIMEの社名変更をご報告したばかりですが、実はこのタイミングで取締役を退任し、起業にチャレンジすることに決めました。
取締役という立場上、驚かせてしまった人もいるかもしれません。PRIMEに全てを捧げた3年半、多くの失敗もしてきましたが、生半可な気持ちで取り組んでいたことは一度もなく、365日24時間仕事に夢中でした。
そんなPRIMEをなぜ辞めるのか?
その理由が、タイトルにもある
「明日親に何かあったら私は後悔しないだろうか」
であり、今回はこの想いについて初めて発信します。
自分は退職エントリを書かないと思っていたのですが、口下手なこともあり、直接話した人にも想いがうまく伝わってないかもしれないので、今回のnoteを書くことに決めました。人生で一度しかないこの瞬間を、できる限り等身大の気持ちとして記録でしたので、ぜひお付き合いいただけたら嬉しいです。
なお、株式会社PRIMEは、6/6より株式会社YOUPACEに社名変更していますが、今回は在籍していた時代のPRIMEと書かせてください。
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ちなみにPRIMEでの仕事内容は、社員2名当時でKPIもないフェーズにジョインし、最初はマーケ・カスタマーサクセスから入りつつ、その後管理部・経営企画・人事・広報まで幅広く経験させていただきました。
力不足を感じることも多くありましたが、組織やカルチャーづくり、管理部や経営企画の構築、資金調達など、自分のレベル以上の経験を沢山させていただき、尊敬する人達と一緒にお仕事できたことは本当にかけがえのない時間でした。
PRIMEならではのカルチャーとして、ユーザーインタビューを徹底的にやったことや、マインドの素晴らしいライバーの皆様と直接コミュニケーションを取り学ばせてもらったことも、とても感謝しています。
(最後の仕事としては、直近ご報告したサイトリニューアルのPM・リブランディングを実施し、プレスリリースやSNSの口コミ施策等の記事はこちら)
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うちの家族
本題に先んじて、自分の過去にも触れさせてください。
私は北海道札幌市の4人家族です。優しくておしゃべり好きで思いやりがあり心配性なお母さんと、仕事はぱりっとしつつ家では絶対に怒らない楽観的なお父さんに、私達姉妹は多くの愛情をもらい育てられました。
大人になってから、あの時の親って大変だったんだなと気付くことはありませんか?私は沢山あります。例えば一例ですが、
父は、私が中学生の時から10年近く単身赴任になってしまい、家族を支えるためにせっかく建てたマイホームを一人離れ、頑張ってくれました。
母は、父が側にいない中で私たち二人娘の面倒を全部見てくれ、いつも美味しくて健康的なごはんを作ってくれ、高校時代で私が一時学校をサボってしまっていた時期も怒らず寄り添い支えてくれました。
当時もそれなりに感じることはありましたが、昔の親の年齢に近づく度に、それがどんなに大変だったのか。また自分たちの何かを犠牲にし、子供を第一に考えて行動した表れだったのかを気付くようになりました。
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ニッコニコの写真
キャリアは自分でつくるべきだった
こういった家庭の元で自由にすくすく育ち、大学時代は学生団体を複数立ち上げ、休学して海外を転々と一人で住みにいくような意識高い系で、「いつか起業する!」と意気込んでました。
そして新卒は楽天に入社し上京しました。何度か辞めようと思ったこともあったのですが、異動で新しい職種にチャレンジさせてもらえることもあり、気付くこと5年で3職種のジェネラリストに。20代のキャリアで以降のベースが決まってしまうと気付いたのはやっとこの頃でした。
今でこそ結果オーライですが、当時はすごく悩んでいました。今後極める予定がない職種に長くいてしまったり、キャリア戦略も無いままスペシャリストの道を自ら断ってしまっていたので、当時は「自分の強みは何なのか?」「外の会社で自分は通用するスキルがあるのだろうか?」と自信を持てなく、会社から抜け出すのがどんどん怖くなってしまいました。キレイなオフィスで働け、毎月お給料ももらえ、三食無料で食べれる何も不自由がない状態。自分が思い描いていた人生とは全く違うと思いつつも、この恵まれすぎた環境を手放せなくなっていました。
それなのに、活躍している同世代のSNSを見てなんとなくブルーな気持ちになったり、もやもやした日々を過ごしていました。
自分が変わったきっかけ
そんな前職のもやもや時期を乗り越えたきっかけが2つありました。
今まで発信するのを避けていたのですが、もうだいぶ前の話なので、勇気を出して書いてみようと思います。
1つ目は、人間不信になる裏切りをされたこと
2つ目は、目の前で人が意識不明になってしまい救えなかったこと
1つ目は、誰が見てるかわからないので詳細は書きませんが(ちなみに恋愛ではありません)、表面上の優しさしか見ていなかった自分の未熟さのせいで、ある日突然仲の良かった人から裏切られたことがあり、人間不信で感情が無くなった時期が数年ありました。すごくショックでしたが、この時学んだことは「周りの人は鏡」ということ、そして言葉は嘘をつけるので、裏切らないのは行動のみということでした。
2つ目は、たまたま近くを通りかかった40代女性の悲しい出来事でした。
「ああ、痛い、痛い・・・」
カフェスペースのような場所で話しているとき、普通じゃない様子で叫びながら頭を抱えて歩いてました。
思わず声を掛け、
『大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?』
「ああ、でもすぐ治ると思うので、ちょっと様子を見ます・・・」
周りに迷惑を掛けまいと気を遣う方だったのでしょう。
ここで、すぐに救急車を呼ばなかった自分を、今も後悔しています。
「痛い、痛い・・・・」
その後どんどん叫び声が大きくなり、顔が紫に。
流石にこれはまずいと思い、10分後には本人を説得して救急車を呼ぶことに。
しかし20分後には泡を吹き、意識が無くなってしまい、
40分後に救急車は到着しましたが、手遅れでした。
私は救急車に乗るところまでしか見届けてないので、正式な病名は聞けてないですが、脳梗塞、脳卒中ではないかとのことでした。
病気について気になり色々調べていくと、倒れてから1分1秒でも早く処置できると、助かる可能性が上がるとのこと。
ああ、私は何であの時救急車をすぐに呼んであげなかったんだろう。
1分1秒が大事なのに、何で救急車を呼ぶのに10分も掛かってしまったんだろう。
すごく、本当に後悔してて、今も思い出しながら涙して書いています。
その方は娘さんがいたと聞いてます。本人もご家族もいきなりで心の準備もできず辛かっただろうなと…
ここから学んだことは、さっきまで元気だったのに突然帰らぬ人になってしまう可能性があること、そして1分1秒が非常に重要であることです。
人生を考えさせられる出来事でした。
あの人が生きたかった1分1秒を大切に生きよう
このようなことから、直近の受け身でなんとなく過ごしていた日々を大反省し、自分の悩みが命と比べたらどんなに小さなことだったかに気付き、悩んで動かない状態を辞め、毎日全力で一生懸命生きようと思うようになりました。
そうすると自然とキャリアについて前向きになり、まずは起業のテーマが見つかるまで5人以下のベンチャーで修行しようと考えが変わりました。そして業界や人脈的なご縁もあったPRIMEに決め、3年半働かせてもらいました。
(PRIMEの3年半もかなり濃い経験をさせてもらったので、またの機会に書けたらと思います)
PRIMEのおかげでできる仕事がかなり広がってきた頃から、起業したいテーマが見つかり、動き方も具体的にイメージできるようになりました。そのテーマはタイムリミットがあるものです。(テーマは後述)
そして自分の性格上、PRIMEの仕事と同時進行で起業準備することができない質なので、このタイミングで大変申し訳ないのですが、我儘言って離れさせていただきました。理解して応援してくれた阿部さん、関係者の皆様には心から感謝しています。
ぽっかり寂しい気持ちもあり、辞めると決めてから何度も迷いましたが、こんなに大切にしてきた会社を離れさせてもらうのだから、この意思決定が正解だったと胸を張って言えるように頑張ります。
親が元気なうちに、後悔ない親孝行をできる世界をつくりたい
お待たせしました。ここに来てやっと、これからやりたい起業のテーマ「親孝行」についての想いを表明ををさせてください。これから起業準備なので現時点で発信できるようなことは何も無いのですが、考えてることのシェアです。
PRIMEで経営の経験をし、事業立ち上げがどんなに泥臭く難しいかを知りました。なのでやるなら自分が心から実現したいミッションでないと起業すべきでないと思い、自分が心から信頼し大切にしている親をテーマにすることに決めました。
先ほど人間不信・人が倒れたことの2つを経験しての学びを書きましたが、他にも気付いたことがありました。
それは、人生で最も長く行動で信頼を示し続けてくれているのが親であること、その親が元気でいられる年齢に限りがあることです。
うちの親は、60代半ばです。前述の通りで、親が元気なうちに、今までの感謝を全力で伝えていきたいのですが、そのうまい方法が見つからない。
ギフトを送っても申し訳なさそうにされてしまいます。旅行に連れていってあげると言っても同じ理由で断られてしまいます。
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各家庭によって違うと思いますが、うちの親だと「子供に幸せでいてほしい」が一番なので、子供からお金やギフトをもらうと申し訳なさを感じてしまうのはわかりますが、子供である私としては、「親孝行をしないと自分が後悔するから何かしてあげたい」のです。ここの課題感を解きほぐせるかにチャレンジしたいと思っています。
正直、ビジネスで解決できるものではないかもしれません。その場合、少し違うアプローチで親を幸せにする方法を考えるかもしれませんが、まずはどのようなことができるかをじっくり検討する期間にしたいと思います。
近々ユーザヒアリングという名の帰省をしてきますが、親にはこの壮大なミッションを持ってることはまだ内緒です。
最後に
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
そして在籍中サポートいただいた全ての皆様、何もないスタートアップで一緒に働いてくれた皆様、何より3年半一緒に戦ってきた阿部さん、この場をお借りして改めてありがとうございました。
新しい挑戦に、胸がワクワクしています。
この決断を未来の自分に誇れるよう、頑張ります!
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ライバーのスカウトとしての配信グッズ笑
皆様ありがとうございました!
2022/06/30 角田藍美(@aimidaaasumi)
追記
上記以外に、スタートアップのお手伝い全般を引き受ける予定です。
マーケ、採用、組織やカルチャー作り、管理部立ち上げ、経営企画立ち上げなど、何かしらできるかもしれません!お気軽にご連絡ください!
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●メール
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