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きっと意識と無意識の間で

明日の朝にはキウイを入れたヨーグルトを食べよう。そんなことを考えながら、ラジオと部屋の明かりを消した。鬱蒼とした森が視界を占拠するみたいに、眠気が私の身体を覆った。起きているときと眠っているときの間になる。取り留めもなく、言葉、もしくは言葉じゃないもの達が通り過ぎていく。光、音、ある感触、概念、ときに物語。意識の世界に生きているときとは違った、自由な戯れなのであった。それらが自由に踊り尽くした後に、私たちは眠ることができる。もし、この儀式を怠るのなら、わたしたちの記憶は生涯に渡って、生活の必要に閉じ込められることとなり、卑屈になるか、発狂してしまうだろう。

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