わすれられないおくりもの(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.122

わすれられないおくりもの

スーザン・バーレイ(著) 評論社

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子供にやさしい言葉で死生観を説明した一冊です。

年老いたアナグマは何でも物知りで、みんなに尊敬されている存在です。アナグマは自分の寿命が長くない事も知っていて、みんなに手紙を残して旅立ちます。

アナグマがいなくなった後、動物たちはみな、アナグマの事を思い出し、考え、アナグマの事を話します。アナグマに教えてもらったこと、アナグマに学んだことが今に生きていることなど、それぞれが思い思いにアナグマの事を考え、話していくのです。

ある程度の年齢になれば、人や動物の死について考えられたり思ったりする事も出来ますが、小学校低学年くらいはまだ、そこまで深く考えるというのは難しい時期かもしれません。小学校低学年の頃って誰かしら身近な人(祖父母、曽祖父母等)が亡くなる時期とも重なりますよね。そんな時に子供に上手く説明するのに良い一冊になるかもしれません。

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