はが ぬけたら どうするの(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.160
セルビー・ビーラー(著) フレーベル館
乳歯が抜けた後、抜けた乳歯をどうするのか。世界中の色々な国の風習を知る事が出来る一冊です。
日本だと、上の歯は地面に、下の歯は屋根に向かって投げますよね。
抜けた歯の処理方法の風習は、大きく分けると
・ベッドの下に入れておくと、ネズミが取りに来て、代わりにお金などをくれる
・屋根に投げる、地面に埋める
・箱に入れておく
・川に流す、太陽に向かって投げる
この4つに絞られるのだなという事がわかります。ネズミが出てくるのはイギリスやヨーロッパ、アメリカ大陸に多く、人の移動の歴史を感じる事が出来ます。オーストラリアもネズミが出てきていたと思います。
屋根に投げたり、地面に埋める系はアジアに多いです。これも人の移動と共に風習も伝わったのかなと感じさせられます。
中には、「なにもしない」というドイツ人も出てきますが、そんな独特さも面白いなと思います。
抜けた歯の扱い方が国や地域によって違う、という事は大人である私も知らなかったですし、これ以外にも違いのある風習が色々ありそうだなと興味を持ちました。
日本では最近、乳歯を全て保管しておく「乳歯入れ」という商品もあります。
最初見た時に、屋根や地面に投げるのではないのねと、ちょっと意外に思ったのですが、実際に自分の子供の歯が抜けるようになると、集合住宅に住んでいる我が家にとっては、屋根も地面も身近ではないので、そういう時に使えるな、と思い直しました。あと、子供の数が少ないので、子供の歯ですら愛おしく思う人も増えたのかなと。
我が家も結局、歯医者さんで貰った歯を入れるケースにまとめて入れています。
今後はこの本の様に上に投げたりしようか?と子供に提案してみようと考えています。
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