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ぼくはめいたんてい きえた草のなぞ(小学校低学年男児に読み聞かせた絵本を紹介)No.130

ぼくはめいたんてい きえた草のなぞ

マージョリー・ワインマン・シャーマット(著) 大日本図書

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ぼくはめいたんていシリーズ8作目。たんていネートが庭の草取りをしていたある日、オリバーがネートに探し物の依頼をしてきた。

探し物は、「スーパーざっそう」という雑草、しかもロザモンドから買ったという。オリバーはロザモンドから草を購入した後、自宅で植木鉢に植え、水やりをしようと目を離した隙に消えてしまった。果たして「スーパーざっそう」はどこへいったのか?というお話です。

本の表紙に描かれているロザモンド、描かれ方もロザモンドっぽくてなんだか好感を持てます。猫を数匹買って、雑草を売り物にして…まるで不思議キャラの描かれ方ですが、この「ぼくはめいたんていシリーズ」に毎回出てくるほどの重要キャラクター、今後も何かあるのかな?と思わずにはいられません。

そして、アニーとファング。ネートは犬のスラッジを飼っているので犬派かと思いきや、アニーの飼う犬のファングとは全く気が合わないので不思議です。むしろ猫を多頭飼いしている猫派のロザモンドの方がまだ、気が合っている感じです。ここまで犬派・猫派をキャラクターに感じる作品を私は知りません。このこだわり方も作者の表現の仕方の一つなのかな?と思ってしまいます。

無事に雑草は出てくるのか、今回の推理は子供でも解けるレベルになっています。読み聞かせしていても、子供が腹落ちしている表情をしていたので、低学年くらいの子にはちょうど良いのかなと思います。

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