ゴキブリ研究はじめました(番外編)
ゴキブリ研究はじめました
柳澤静磨(著)
イースト・プレス
今回は子供向けではなく、大人向けの本の紹介です。
静岡県磐田市に
磐田市竜洋昆虫自然観察公園という所があります。
ここで働いている方が、この本の著者です。
生きものは好きだけどゴキブリは…という著者が
ここの施設でゴキブリの世話をし
ゴキブリの魅力にハマり
ゴキブリ採集をし
新種のゴキブリを発見して論文を書くまで
が書かれています。
昆虫好きっ子がいるご家庭や
昆虫は好きだけどゴキブリはね…
という親御さんにちょうど良い一冊です。
(小学校高学年~中学生くらいにもおススメ)
昆虫は好きだけど勉強は全然で…とか
子供の将来が悩ましいなど思う方にも
こんな生き方があるんだなと知って貰えると良いかなと思います。
何より、新種のゴキブリの発見方法が
現地調達(捕まえて持ち帰って増やす)なので
見つけて捕まえるまでのハラハラ感が
読んでいてとても面白いのです。
子供に本を読み聞かせたり、読ませたりするばかりでなく
大人も自ら本を積極的に読んで、
子供にその姿を見せてあげるというのも
読書好き、本好きにさせる要因になるかもしれないなと考えています。
そんな時に読む本が「ゴキブリ」なので、
お子さんもきっと「本選びって楽しい本で良いんだな」と
思ってくれるかと。
読み聞かせ、読書って
「一文字一句、全て落とさず読む」という強迫観念がありますが、
ラジオを聴くように、サラサラと読み飛ばして良いんじゃないかと
私は考えています。
大人の私たちも、全ての文面を一文字一句拾って読んでないですよね。
(もし一文字一句拾って読んでいたら、それは尊敬に値します…)
ザっと読んで概要がわかればそれで十分、
勿論丁寧に読みたいのであれば、それは止めないし
本の内容によっては丁寧に読む場合もありますが
読書のハードルを下げ、とにかく「読む」事を楽しいものに出来るか、
それが親が子供に「読書」について関われる事だと思います。
「お父さん(お母さん)~何を読んでいるの~?
え~!!ゴキブリ~!!なんでー?」
なんて子供が言って来たら、しめたものですよ、きっと。
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